おもてなしを伝える食空間プロデューサー

山本さんの顔写真

くらしスペシャリスト#012食空間プロデューサー山本 侑貴子さん

Vol.2 テーブルコーディネイトに心を込めて、
ホームパーティをしよう!

素敵なテーブルコーディネイトでホームパーティを開いてみたいけど、「何から始めたらいいか分からない」という人や、「準備が大変そうで二の足を踏んでしまう」という人もいると思います。そこで今回は、ホームパーティをスムーズに開くためのコツを伺いました。

ティーパーティから始めて段取りよく準備するコツをマスター!

友人と美味しい食事を楽しみたいなら、レストランに行くのが手っ取り早いかもしれません。それでもあえて、ホームパーティをおすすめする理由について、「自宅に招くことで、ホストはリラックスしてお迎えできますし、ゲストも親密さを感じることができ、お互いの距離が縮まるというメリットがあります」と山本さん。レストランとは違って掃除から買い出し、テーブルセッティング、料理まで、すべて自分で行わなくてはいけないので、確かに大変といえば大変ですが、「それは気の持ちよう。どんな素敵なパーティにしようかな、と考えながら準備すれば、楽しくなってくるものです」。「初めての人は、買ってきたスイーツと紅茶でティーパーティを開くなどムリのない範囲で始めると、効率よい段取りが自然に身についてきますよ」とのこと。家の中は日頃からきれいにしておくのが理想的ですが、難しい場合、例えば食器類を取り出しやすいよう収納しておいたり、キッチンツールは出しっ放しでも絵になるものを選んでおくなど、少しでも手間を省ける工夫をしておくといいようです。

食器類の写真

食器類は、キッチンカウンター下の引き出しに、形や用途ごとに収納。上からパッと見えるため、使いたい食器がすぐに見つかります。

話をする山本さんの写真

ご自身の著書をめくりながら、「私自身、いろいろなコーディネイトを楽しんできていますね」と振り返る山本さん。ライフスタイルや流行に合わせ、日々進化しています。

ゆったりとゲストをお迎えするためのスケジュールをたてよう。

ホームパーティ当日に、ゆとりを持ってゲストをお迎えするために、事前準備は欠かせません。ここで、初めての人でも慌てずに当日を迎えるためのスケジュールを教えてもらいました。

当日までの準備

2~3週間前
招待するゲストを決め、声をかける。初めてならゲストは1~2人が安心。
8日前
料理とコーディネイトを決める。イメージはノートに書き出して。ゲストの好みのテイストや、出身地にちなんだ食材を使うのもおすすめです。
1週間前
足りない食器を揃える。全部買い揃えるのが大変なら、紙皿やプラスチックのカトラリーをデコレーションしても。
3日前
掃除をする。前日・前々日は忙しくなるので、ここでしっかりと掃除をして、当日は仕上げ程度で済むようにできるだけキープ!
前日
全ての食材と花の買い出し。花はすぐにアレンジし、料理は下ごしらえまでしておく。ゲストの好きな花をリサーチして取り入れるのも喜ばれます。

当日

開始2時間前
テーブルセッティングをする。足りないものは、ここで買い出しに。
1時間前
掃除の最終チェック。「出しっ放しのものはないか?」など、ゲストの動線や視線を意識して確認を。
30分前
自分の身支度チェック。笑顔でお出迎え!
話をする山本さんの写真

「ホームパーティに招待されたゲストは、手土産を用意することで、気兼ねなくおもてなしを受けられますよ」と山本さん。ディナーならワインを持参するのもいいですね。

テーブルコーディネイトは、3つの基本要素とプラスαで簡単につくれる。

テーブルコーディネイトは難しそうに見えますが、「基本要素は、皿・グラス・カトラリーの3つのみと、実はシンプル。これにクロスやお花を加えることで、華やかさを演出できます」と山本さん。さっそく真似できるコツを教えてもらいました。

※カトラリー:食卓用のナイフ・フォーク・スプーンなどの総称。

1皿・グラス・カトラリーの写真

1まずは皿・グラス・カトラリーを用意。これだけでは、いつもどおりのシンプルな食卓に。

テーブルクロスやナプキンをセットした写真

2ここにテーブルクロスやナプキンをセットするだけで、レストランのような品のあるテーブルに早変わり(写真はキャンドル折り)。

花やフィギュア、キャンドルを置いた完成写真

3さらに、シーンに合わせた花やフィギュア、キャンドルを置けば、素敵なおもてなしのコーディネイトの完成です。

How to/キャンドル折り

  1. 1ナプキンの表側を上にして置き、三角に折る。
  2. 2三角の直角部分を持ち、3つ折りにする。
  3. 3右の端を上に折り上げる。
  4. 4クルクルと左に向かって巻いていく。
  5. 5左端の巻き終わりを、下部のすき間に差し込んで留める。
  6. 6炎になる上部の布を整える。
  7. 7できあがり!

How to/デルタ折り

  1. 1ナプキンの表側を上にして置く。
  2. 2長方形の向きに、半分に折る。
  3. 3さらに半分に折る。
  4. 4中央に指を当て、両端を折り下げる。
  5. 5そのまま裏返す。
  6. 6三角の部分を立て、2つの正方形部分を重ねる。
  7. 7形を整えて完成!
  8. 8メニューカード立てとしても便利。

ファブリックや花、フィギュアを駆使して、山本さんがコーディネイトしたテーブルの実例がこちら。
感性豊かなアイディアは、参考にしたいものばかりです。

夏をイメージしたテーブル写真

夏をイメージしたテーブルは、ブルーのクロスにオーガンジーを重ねることで、上品さと涼やかさを演出。

1皿・グラス・カトラリーの写真

ガラスを使ったテーブルは、濃いブルーの紙ナプキンとイエローのメニューカードがアクセントに。

テーブルクロスやナプキンをセットした写真

日本の伝統工芸品を使った和のテーブル。お義母様から譲り受けたという着物の帯が華やかなテーブルランナーとしてあしらわれています。

※テーブルランナー:テーブルを縦断させるように敷く長細い飾り布のこと。

ランチパーティの写真

気の合う女友達を招いたランチパーティ。モノトーンのクロスで大人シックなテーブルに仕上げています。

山本さんの写真

おもてなしの心を伝える食空間の専門家
食空間プロデューサー山本 侑貴子さん

広島県出身。慶応義塾大学卒業後、外資系証券会社勤務を経て、結婚を機に退職。趣味で始めた料理やおもてなしが評判となり、1999年にテーブルコーディネイトサロン「dining&style」を自宅でスタート。独自の美意識に基づくスタイリングで、店舗プロデュース、商品開発、イベントディスプレイなどを手掛けるほか、雑誌やテレビなどで活躍中。著書に『おもてなしコーディネート 花と色の空間演出』(誠文堂新光社)、『わたしのおもてなし Welcome Table』『おもてなし12ヶ月』(アスペクト)、『初めてのおもてなしレッスン』(講談社)、『おもてなしの教科書』(ワニブックス)など。

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