日々を楽しむ小さな工夫 
美容コラムニスト 
福本敦子さんvol.3

日々を楽しむ小さな工夫016-vol3 リラックスできる住まいづくりに欠かせないコト・モノ

「生活の変化にストレスを感じないように
環境づくりをしています」

1年ほど前に現在の住まいに引っ越しをした福本さん。天井が高く、トップライトからたっぷり注ぐ日差しや南北に心地よく抜ける空気の流れなど、都心に位置しながら、自然のエネルギーを感じられる環境が気に入って即決したそうです。たまたまインテリアを整えるタイミングとステイホーム期間が被ることになり、引っ越して早々に、家で多くの時間を過ごすことに。
これまで、フットワークよく外に出かけてアクティブに過ごすことが多かった福本さんが、この期間に考え、たどり着いたのは、生活スタイルが変わっても、同じように幸福感を持って生活できる空間をつくることでした。

「目に楽しいもの、素材感がいいもの。
幸せを感じるものを側に置いています」

福本さんの趣味は旅。年に数回は海外に足を運び、その土地の光や風を受け、初めて見る景色や食、アートなどに刺激をもらいながら過ごす時間に充実感を感じてきたそうです。
「海外へ行くいちばんの理由は、“美しいものが見たい”から。それが叶わなくなったことで、住まいに意識を向けるようになったんだと思います」。
リビングダイニングを見渡すと視界に入るのは、旅先で手に入れた思い出の品やカラフルな生花、南国リゾートを思わせる鉢物類__。雑多な生活雑貨は表に出さず、リラックスムードを漂わせるアイテムから非日常感を取り込んでいます。

「ソファなど大きめの家具を置かずに
広々過ごすようにしています」

「インテリアスタイルは特に意識していませんが、もともと自然のものに愛着があるので、光と風が抜けるこの部屋に似合うものを選んでいます」。
リビングダイニングには、木製家具やリネンのカーテン、ジュートのラグなど自然素材が集まっています。
ソファを置かない理由は「何も置かない空間こそ、贅沢に感じるから」と福本さん。くつろぎ時間には、リビングに敷いたラグの上で過ごすことが多いそう。
「友人が遊びに来たときには、ダイニングテーブルで食事を終えたらラグに移動しておしゃべりすることも」。
ほかにも、ヨガをしたり自身のYouTubeの編集をしたりと、フレキシブルに活用しています。
住まいづくりにおいても、自分にとっての“心地いい”をしっかり見極め、ストレスフリーで過ごすことを意識的に追求している福本さん。もともと好きだった料理や食卓まわりのアイテムにもさらに目が向くなど、暮らすほどに家で過ごす新たな楽しみが広がっているそうです。

使いたいときにすぐ手が届く
福本さんの収納レイアウト

“適材適所に効率よく物が配置されていること”も、福本さんの快適な住環境に大きく影響しているようです。たとえば、仕事柄多く持っているコスメ関係のアイテム。洗面所に集結していますが、使用頻度や見やすさを考えた配置や、収納グッズで、ストレスがないように工夫しています。「それぞれのアイテムをいつどんなときに使うか分かっている、ということが大事だと思います」。

  1. 洗面台上の備えつけの棚。手の届きやすい場所に、頻繁に使うものを収納しています。ブラシはすぐ手にとれるように柄を手前に向けて並べて。
  2. コスメアイテムは中身が確認しやすいアクリルケースに。頻繁に使うものはケース上に置いて出し入れの手間を省いています。また、メイクと合わせて考えたいアクセサリーやメガネ類もこのケースに。メガネケースから出して収納し、出し入れしやすくしたのもポイント。

Fin

次回は、炊飯系フードユニットの
ごはん同盟さんに登場いただきます。

Profile

福本敦子 Atsuko Fukumoto

福本敦子さん 写真

旅先のニューヨークでオーガニックコスメに出合い、ナチュラル、オーガニックコスメなどを扱う「コスメキッチン」にて14年間勤務後、独立。フリーランスのPR、美容コラムニストとして活動。美容コラムニストとしては、著書やSNS、YouTubeなどを通して、オーガニックコスメの製品や使い方アイディアの紹介はもちろん、ナチュラルな心身のケアアイディア、暮らしのヒントなどを発信している。著書に『今より全部良くなりたい 運まで良くするオーガニック美容本』(光文社刊)。

@uoza_26

福本敦子/ATSUKO FUKUMOTO

福本敦子のきくこす‪め‬

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