日々を楽しむ小さな工夫 
ライフスタイルデザイナー
内山ミエさんvol.2

日々を楽しむ小さな工夫009-vol2 家具を自分サイズにアレンジして暮らしやすさをアップ

「家具に合わせた収納方法で
不自由するより、
使いやすくアレンジする方が断然便利」

“ストレスフリー”をテーマに住まいを整えている内山さん。可変性のある家具を自分仕様に調整して、便利な収納環境をつくるだけでなく、DIYも積極的。既存の家具に棚板を加えたり、収納を手作りしたりすることも多々あるそう。
「最近は、材料を指定通りカットしたり、ペイントしてから配送してくれる通販サービスもあってとても便利。大工道具や作業場所がなくても手軽にDIYができますよ。新しい家具を探して購入するよりコストも安いし、何より自宅にジャストフィットの収納が手に入るのだから、おすすめです」。

「暮らしの変化に合わせてこまめに
仕様変更していくのがポイントです」

DIYで室内を整えるときにも、キーワードは「可変性」だとか。とりわけ気に入って使っているのが、有孔ボードや突っ張り式の支柱を生かしたスタイル。どちらも持ち物の量やサイズの変化に対応でき、置き場の移動やサイズ変更も可能です。
最近作ったのは、180×90㎝の有孔ボード2枚に専用のフックや棚受けをつけた玄関の壁面収納。趣味の自転車に関連した物を中心にハンギング収納していましたが、最近ではマスクや除菌グッズを置く棚を加えました。
「この場所なら、雨に濡れた上着の一時掛けをしてもいいですね。有孔ボードは色つきもありますし、インテリアに合わせてペイントすれば、デザイン性もアップします」。
“こうしたら便利かも……”を思いついたらすぐ実行へ。家具のアレンジで、暮らしやすさを更新しています。

内山さんが実践する収納を便利にするDIY

突っ張り柱を使って
壁面に可動棚をセット

  1. キッチンカウンター下のデッドスペースを活用して、収納場所を追加。2×4材を支柱にして可動棚をつけ、ご主人の薬や郵便物などを収納しています。支柱は2×4材専用のアジャスターで突っ張っているので、壁に傷がつかず、取り外しも簡単。支柱と棚板は、あらかじめサイズを指定し、既存のキッチンカウンターの天板と同じ色味に塗装したものを発送してもらいました。
  2. コンロ脇の壁面に柱を立てて、棚を作りました。こちらは有孔ボードと棚板を併用し、調理道具をハンギングしたり、調味料を並べたりしています。自分の手の届きやすい位置に収納場所を調整できるので、使い勝手が抜群。

家具のサイズやレイアウト変更も
フレキシブルに

ダイニングテーブルは、使いたいサイズにカットしてもらった天板に、オーダーしたアイアン製の脚を取りつけて作ったもの。以前の住まいではソファに合わせた高さにしていましたが、引っ越しを機に長い脚をオーダーし直してつけ替えました。家で過ごす時間が長くなった最近では、体を動かすスペースが必要と考え、小さな天板を調達して脚をつけ替えたそう。配置を変更して、テレビボードの下にヨガマットを収納。モニターを見ながらヨガができるようにしています。

写真協力/内山ミエ

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vol.3 好みの色や雑貨をセンスよく
取り入れる方法をクローズアップ

Profile

内山ミエ Mie Uchiyama

内山ミエさん 写真

2014年に整理収納アドバイザー1級を取得、ヒバリ舎を立ち上げ、片づけが苦手でも簡単に片づく部屋をつくる方法をレクチャーしている。前職のウェブデザイナーの経験や自身のセンスを生かし、見た目が美しい&楽しい収納の提案が人気。それを受け、2017年よりライフスタイル全般をデザインする目的で、ライフスタイルデザイナーとして活動開始。著書に『モノを探さない部屋づくり 無理して捨てないお片づけ』(池田書店刊)、『「めんどくさい」がなくなる部屋づくり』(SBクリエイティブ刊)。
ライフオーガナイザー1級、ホームエレクターアドバイザー。

https://hibarisha.com/

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