日々を楽しむ小さな工夫 
アンティークショップ「BROCANTE」
松田尚美さんvol.2

日々を楽しむ小さな工夫007-vol2 植物を素敵に見せるなら周辺アイテム選びにもこだわって

「植物はどんなインテリアスタイルにも
合う万能さを備えています」

大学でインテリアを学びながら、ダブルスクールでフラワーアレンジを学んだという松田さん。「BROCANTE」の外構や店内でも、双方の知識を生かしたコーディネイトが目を引きます。
「私はフランスのアンティークが好きなので、植物と一緒に取り入れることが多いのですが、植物はどんなスタイルにもなじみます。緑が加わると空間に潤いが生まれるし、おすすめです」。

「最初にセレクトしたいのは、
好みのスタイルに合う鉢や鉢カバー」

植物を取り入れる場合、鉢植えなら気軽で便利ですが、「同じ植物でも、鉢や鉢カバーのデザインによって見え方は大きく変わるんですよ」と松田さん。たとえば、ツルや枝などで作られた自然素材の鉢カバーなら、定番のやさしいナチュラルスタイルになり、逆にシックなスタイルにしたい人には、マットブラックやグレーの鉢カバーがおすすめだとか。
また、植物によっては、繊細なガラス製の器を鉢として使うこともできるので、その特性をきちんと知ることでコーディネイトの幅はさらに広がるそう。

「雑貨や植物を多く盛り込まず
シンプルな組み合わせがおすすめ」

植物と雑貨やインテリアアイテムの組み合わせにも、松田さんならではのセンスとアイディアが光ります。
「フランスの古道具やスツールなどの小家具を鉢台に見立てて使ったり、緑の中の差し色に照明を織り交ぜたりしています」。
ただ、物を増やしすぎないことも大切なポイントだとか。
「苗の種類や飾る小物が多くなるとバランスのとり方が難しくなって、見せたいものがぼやけてしまいます」。
植物と雑貨の足し算だけでなく、引き算も念頭に置いて、それぞれの魅力を引き立て合うコーディネイトを実践しています。

松田さんおすすめ。 
簡単で映えるコーナー演出

同じ植物でも、プランターや
家具選びで好みのスタイルに
仕上げられる

エントランスなどのコーナーづくりにおすすめなのが、ボリューム感のある植物と椅子の組み合わせ。鉢カバーや椅子選びで好みのスタイルにまとめられます。
上/柳で編んだ鉢カバーと、座面に木が使われたアンティークのフォールディングチェアの組み合わせ。天然素材の色調と質感でナチュラルな雰囲気に。
下/グレーのフェルト地の鉢カバーと、業務用のメタルチェアを組み合わせて、シャープな雰囲気に。
どちらのコーディネイトも同じ植物を使用。右奥から時計まわりに、ギョリュウバイ、ユーフォルビア グレーシャーブルー、グレビレア ラ ニゲラ、ブラックティーツリー。

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vol.3 植物に手を加えて個性的に
仕立てる方法についてクローズアップ

Profile

松田尚美 Naomi Matsuda

松田尚美さん 写真

東京都・自由が丘にてフランスのアンティーク家具や雑貨のショップと、造園や外構のプランニングを行う「BROCANTE(ブロカント)」の店主・バイヤー。ご主人が造園部門を担っている。価格やブランドにこだわらず松田さん夫妻の審美眼で選んだ品々と、植物と素敵なインテリアが融合したショップの空間づくりは根強いファンが多く、雑誌や書籍などでもそのセンスとライフスタイルが取り上げられている。

http://brocante-jp.biz/

_brocante

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