日々を楽しむ小さな工夫 
ワタナベマキさんvol.3

日々を楽しむ小さな工夫004-vol3 料理がスムーズに進むキッチンの整え方

「アイランド型作業台を造作して
今の自分に使いやすく
リフォームしました」

超がつく売れっ子の料理家でありながら、母として、主婦として家庭を切り盛りする忙しい日常。だからこそ、ワタナベさんが求めるのは効率です。昨秋にはキッチンをリフォーム。
「以前はリビングと対面していたのですが、子どもの成長を機に、壁に向かって作業に集中できるレイアウトにしました」。
大々的にリフォームすることはなくても、ライフスタイルやライフステージの変化に合わせて道具の配置やキッチンの使い方を見直すのも、日々の作業をスムーズにする大切なポイントと言えるでしょう。

「適材適所にしまうことで、
料理が段取りよく進みます」

「仕事で時間内の作業を目指すなかで、段取りを意識するようになりました」。
ワタナベさんの料理の手際は驚くほどスムーズです。必要な道具は最初にすべて出しておく、切る作業はまとめる、煮込んでいる間に洗いものやほかの仕込みをするなど、時間のロスを生みません。
そして、一連の動きをサポートするのが配置場所。たとえば、お茶をいれる定位置に近い引き出しには茶葉、その下の引き出しには茶器といった具合。
調理道具や食材、器はざっくりとアイテム別に整理し、特に使用頻度が高いものはキッチンまわりに。調理道具は使用場所に合わせて配置するのが基本です。
さらに、使い勝手の見直しを怠らないのもワタナベさん流。仕事場でもあるキッチンが常にベストの環境になるように日々アップデートしています。

ムダな動きなし! スムーズに作業をこなす工夫

必要な道具は最初にまとめて出す

物の出し入れは一瞬でできるように感じるけれど、度重なれば調理も都度中断されます。ワタナベさんは、必須道具一式をワークトップに出すことからスタート。調理は切る工程を最初にまとめて行い、まな板の脇に用意したバットに次々と入れていきます。

頻繁に使うものはオープン収納で

  1. 仕事柄、調理用ツールはたくさん持っていますが、「よく使うものだけ選り分けて、すぐ出し入れできる状態にしています」とワタナベさん。使用頻度で分ければ探す手間も省けてスムーズです。
  2. 毎日使う蒸籠(せいろ)や保存食、米は冷蔵庫脇のオープン棚へ。蒸籠は通気よく管理できるメリットも。容器はインテリアにもなじむデザインをセレクト。
  3. 調味料もすべて一カ所にまとめず、使用頻度の高い塩と砂糖だけをまとめてキッチンの一角に。こね鉢の上にまとめているので、調理場所に合わせてラクに移動できます。

Fin

次回は、
洗濯ブラザーズさんに登場いただきます

Profile

ワタナベマキ Maki Watanabe

ワタナベマキさん 写真

グラフィックデザイナーを経て料理家へ。忙しい主婦にも難なくできる作りやすさと、家庭料理ながらスパイス使いや食材の組み合わせなどに新鮮さを加えたレシピは人気が高く、雑誌、書籍、テレビなどで幅広く活躍。近著に『料理家ワタナベマキが家族のために作るごはん』(主婦と生活社)、『ごはんにかけておいしい材料2つで炒めもの』(主婦と生活社)など。

maki_watanabe

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