住まいづくりの基礎知識

法律

売買契約

契約の前に土地の現状を知ることが重要

売買契約の前に、大切なことは土地の現状をしっかり知ることです。まず土地に対する法律上の制限等が記された重要事項説明書の内容を理解、その土地の権利書や登記簿謄本、公図や実測図をチェックし、土地の所有者が誰かということも確認しておきましょう。というのも、登記と現状が食い違った時、最終的には現状で判断されますので、きっちりとした調査が欠かせないわけです。

契約書はよく読んで内容をチェック

売買契約を結ぶ場合、a.売り主と買い主の記載、b.売買物件の内容、c.手付金および残金の支払方法、d.引き渡しと所有権の移転登記の期日、e.売買物件に対する公租公課の負担等、f.手付けと契約履行の着手に関する事項、g.登録免許税や登記手続に関する支払い義務、h.売り主や買い主責任による契約解除および損害金の条項、i.署名なつ印……というのが一般的な記載内容。市販の契約書用紙を用いる場合は、内容をよく読んで、不必要なものは削除し、足りない部分は書き加えるようにしましょう。

引き渡し・移転登記を同時に、その際に残金全額を

手付金は売買代金の1割~2割前後。そして残金を引き渡し時に支払うのが一般的ですが、引き渡しや移転登記を同時に行い、その際に残金全額を支払うようにしたほうがいいでしょう。引き渡しや移転登記前に内金を支払う場合は、所有権移転の仮登記や抵当権設定、確実な保証人を考えなければなりません。

売買契約書に欠かせない条項

売買契約書には登記に関する条項、代金支払い方法に関する条項、損害賠償額の約定など履行確保の特約条項は必ず入れておきましょう。また売り主側の履行に不安がある場合、売買予約契約を行うのもひとつの手。売買予約契約は仮登記ができますので、万が一売り主の二重売却が発覚しても、買い主が所有権を失うことはありません。

この内容は2004年2月16日現在のものです。

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