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教えてくれるのは…
NPO法人国際環境経済研究所
理事・主席研究員
竹内 純子さん
Sumiko Takeuchi
「値上がりする電気代の対策方法は?」
電力不足に、電気料金の値上げ…。最近エネルギーに関するニュースが多いけど、実はあまりよく理解できていません。難しい問題だけど、生活に直結する大切なことなので、電力についてしっかり学び、家庭でできることを考えたいと思います。
震災後、私たちが支払う家庭の電気代は値上がりを続けています。現在、日本のエネルギーは原子力発電所が稼働を止め、約9割を石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料を使う火力発電に頼っています。これらの化石燃料は輸入でまかなっているため、コストも非常にかかっています。電気料金の4割近くは燃料費が占めており、燃料費の増大が電気代の上昇につながっているのです。原子力発電が今後も再開されなければ、この先も電気代は上がっていくでしょう。
そういう状況下で私たちが、よりかしこく電気を使って暮らすためには、さまざまな知識と対策が必要です。
家電製品やIT機器など家庭で使う電化製品がどんどん増えていっているため、家庭のエネルギー消費量は増え続けています。快適な暮らしに慣れてしまった以上、このライフスタイルのレベルを落とすことは難しいですよね。それであれば、これからは「エネルギーを生む家」に住み、「意識しなくても省エネしていく」ようにすることが大切です。
ネット・ゼロ・エネルギーハウスとは、家庭でもエネルギーを創り、また省エネを進めて、エネルギー使用量と相殺することで、一年間のトータルで見たエネルギー消費量をおおむねゼロにする住宅のこと。これから家を建てる予定のある方は、長い目で見ればZEHを検討することもいいことだと思います。
実は、みなさんは電気代を払う側にいるばかりではなく、発電事業者になることも可能です。太陽光発電を取り付けると、そのご家庭は「再エネ発電事業者」となり、売電による収入も見込めます。特に夏冬の電力不足や、電気代の上昇に対して、ご家庭で対策ができますね。何より自分の家で発電しているので、エネルギーを意識するきっかけになるでしょう。
太陽の光を浴びて電気をつくる太陽光発電は、いかに効率よく発電をし続けれるかが大切です。より多くの光を取り込めるから、パナソニックの「HIT」は発電量がトップクラス※。
屋根・瓦形状にあった設置方法を用意し、お住まいの屋根の形に合わせてスッキリと取り付けることができます。
「HIT」が発電量トップクラスの3つのヒミツ
住宅の太陽光発電が発電した電気から、まずは自分の家で使った電気を引き算して、余った電気(余剰電力)が出た時に売電できます。
●「余剰買取」方式の仕組み
発電した電気は家庭で使って、余った分だけを売れる。
さらに高く売電できる!?
太陽光の電力を1円※高く買い取るサービスの登場も
東京電力エリア・中部電力エリアにお住まいで
低圧 50kW未満の売電の場合 37円(税込)kWh+1円=38円(税込)kWh
※ プレミアム価格1円は、調達価格が税込の場合は税込価格(税率8%)、税抜の場合は税抜価格です。
太陽電池は電池という名前が付いていますが、発電して余った電気を太陽電池に蓄えておくことができないため、発電量が足りない夜間や雨の日は、一般家庭と同じく電力会社から電気を買い取ることになります。「創蓄連携システム」があれば、太陽電池の電気を蓄え、必要なときに使えるので発電した電力を効率よく使うことができます。
●創蓄連携システムの特長
【創蓄連携システム】
「電気を創って、蓄えて、使う」自宅でエネルギーの自給自足をサポート。
原子力発電が停止しても、私たちは毎日不自由なく電気が使える 環境の中で快適に暮らしています。でも、日本のエネルギー自給率は今、わずか6.0%です。日本の食糧自給率(カロリーベース)が40%を切ったときには大きく報道されましたが、エネルギー自給率がわずか一桁、先進国の中で最も低い状態であることは意外と知られていません。エネルギー問題の背景について少しでも関心を持ってみてください。省エネの取り組み方も変わってくると思いますよ。
Sumiko Takeuchi
日本は化石燃料がない国なのに、当たり前に電気を使ってきました。
家庭で電気をつくると電力の大切さに気づけそうですね。
NPO法人国際環境経済研究所
理事・主席研究員
竹内純子(たけうち すみこ)さん
産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会委員、21世紀政策研究所研究副主幹。慶応義塾大学法学部法律学科卒業。1994年東京電力入社。2012年より現職。国立公園尾瀬の自然保護に10年以上携わり、農林水産省生物多様性戦略検討会委員や21世紀東通村環境デザイン検討委員等歴任。その後、地球温暖化国際交渉や環境・エネルギー政策に関与し、国連気候変動枠組条約交渉にも参加。
NPO法人国際環境経済研究所
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誤解だらけのエネルギー・環境問題
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Facebook/竹内純子・エネルギーと環境を考える
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