2022/6/10
「こどもみらい住宅支援事業」を活用し、省エネで家事がラクになる住まいに

国の「こどもみらい住宅支援事業」は、省エネ住宅の取得や、省エネリフォームに対して補助金が出る制度。省エネ性の向上だけでなく、家事の負担を軽くする設備の導入にも補助金が出るので、上手に活用したい制度です。
- ※2022年5月現在の内容です。
こどもみらい住宅支援事業とは

国の「こどもみらい住宅支援事業」は、高い省エネ性能をもつ住宅を新築・リフォームする方に対して、国から補助金が交付される事業です。
子育て世帯や若者夫婦世帯の住宅取得の負担軽減と、省エネ性能が高い住宅を増やすことを目的にしています。リフォームの場合は、子育て世帯や若者夫婦世帯に限らず、制度を利用できます。
今回は、リフォームの場合についてご紹介します。
- ※子育て世帯とは、申請時点において、2003年4月2日以降に出生した子を有する世帯。若者夫婦世帯とは、申請時点において夫婦であり、いずれかが1981年4月2日以降に生まれた世帯のことです。
事業の対象になる方と期間
事業の対象となるのは「こどもみらい住宅支援事業」に登録をしている施工業者と工事請負契約等を締結し、リフォームをする方です。また、リフォームをする住宅の所有者であることが条件になります。
補助金の申請期限は、2023年の3月31日です。ただし、予算額に達した時点で交付申請を締め切ることがあります。交付の予約をすることも可能ですが、交付の申請は施工業者が行いますので、締め切り日についてはリフォーム依頼前に確認することをおすすめします。
補助額と上限額の引き上げについて
補助額の上限は、リフォームの場合1戸あたり30万円ですが、子育て世帯・若者夫婦世帯の場合や、既存住宅を購入してリフォームする場合には、補助金の上限額が引き上げられます。
例えば、子育て世帯・若者夫婦世帯が既存住宅を購入してリフォームを行う場合には、補助額が60万円に引き上げられます。
子育て世帯・若者夫婦世帯に該当しない場合でも、購入する住宅が「安心R住宅※」の場合には、補助額が45万円に引き上げられます。
- ※「安心R住宅」は、特定既存住宅情報提供事業者団体登録制度(安心R住宅制度)を利用し、安心R住宅調査報告書が発行された住宅のこと。
対象となるリフォーム工事

省エネ性が高い住まいを増やすことが目的の事業なので、「開口部の断熱改修」や「外壁、屋根・天井、床の断熱改修」、「エコ住宅設備の設置」などの省エネリフォーム工事が対象になります。
上記のいずれかの工事に合わせて「子育て対応改修」「バリアフリー改修」「耐震改修」、「空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置」などを行う場合には、これらの工事も補助の対象になります。
補助金の対象となるリフォームと設備
補助金の対象になるリフォームでは、家事をラクにしたり、暮らしを快適にする設備もたくさん含まれます。
●エコ住宅設備の設置
太陽熱利用システムや、節水型トイレ、高断熱浴槽、エコキュートなどの高効率給湯器の設置が対象になります。



●子育て対応改修
「家事負担の軽減に資する設備を設置する工事」、「防犯性の向上に資する開口部の改修工事」などが対象です。
対面キッチンへのリフォームや、ビルトイン食器洗い乾燥機、掃除しやすいレンジフードなど、子育ての手助けになる設備を取り入れる工事などが対象になります。また、浴室乾燥機が付いたバスルームや宅配ボックスの設置も対象になります。



●バリアフリー改修
トイレやバスルームに手すりを設置したり、段差の解消を行う場合が対象です。上下階の移動をラクにするホームエレベーターの設置も含まれます。

その他、空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置も台数に応じて補助の対象になります。
「こどもみらい住宅支援事業」は、予算額に達すると交付申請を締め切ることがあるので注意が必要です。期限やリフォームの詳細については、「こどもみらい住宅支援事業」に登録をしている施工業者と相談して進めてください。