ドイツでは、歴史ある建物の装飾を楽しみながら、モダンな家具を入れるミックススタイルが若い人を中心に好まれているとか。逆にタニアさんはマンションの白い無機質な空間に、木の重厚なテーブルやクラシックな椅子・ソファーを合わせるコーディネイト。「クラシックとモダンのバランスを上手に取ることですね」と話されます。バランス良くミックスするためには、まず好みのテイストを考え、決めることが大切。ドイツでは「何を食べたいか」「どんなインテリアが好きか」など、暮らしの中のさまざまな場面で自分の意見を主張する習慣があるため、好みのテイストが把握しやすいそうですが、日本では多少違います。「どれが好きか分からないときは、スタイルを1つ決めて、揃えてみてもいいと思います。それから自分の好きなカラーやテイストを加えていくのも1つの方法でしょう」。
杉の建具にチーク材に似た色合いを持つ床をコーディネイトした鹿児島の家。湿気の多い風土を考えて、オリエンタルムードが漂う配色にされています。
タニアさんはウォールナット柄を見ると、お祖母さまの家を思い出すそう。「あたたかみのある柄は、寒い北ドイツの家にやすらぎの空間をもたらしてくれます」と話します。また、ウォールナットは最高級の家具というイメージがあり、重厚な椅子と机、それに本棚が似合いそうとも。鹿児島の家の廊下の空間が近いイメージだそうです。
※写真協力/講談社『ドイツ式心地よい住まいのつくり方』、撮影/関 夏子
※掲載しているパナソニック商品の一部に廃番商品が含まれます。
今すぐリフォームを始めたい方