CRAFT LABLE FACTORY

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「いるだけで満たされる。」家族といる空間に生まれる、自分だけの時間

2021.05.17

「いるだけで満たされる。」家族といる空間に生まれる、
自分だけの時間

加藤様邸

「自分の好きな空間だから、なにもしなくても、ただいるだけで心が満たされるんです」

築21年の一軒家をリノベーションしたリビングで、朗らかな笑みを浮かべてそう話す加藤さん。愛知県でパートナーと二人のお子さんと暮らしている。リノベーションを手掛けたのは、タブチキヨシさん率いるhouse stage。どうやって「いるだけで満たされる」空間はつくられたのか。日々の生活にどんな変化があったのか──。

家族が一緒にいながら、
それぞれの時間を楽しむ家

のどかな住宅街、畑に面した行き止まりにある青い一軒家。玄関からお邪魔して、クラフトレーベルのブラックオークのドアを開けると、やわらかな光が入る穏やかなリビングが広がる。ここは加藤さんが一番お気に入りの場所。

「壁紙もドアも家具もぜんぶ、自分の好きなものに囲まれているので、いるだけで満たされるんですよ。おしゃれなカフェにいるのとも違って、自分で選んでつくり上げた、自分だけの空間だからかな」

リビングに面する隣の部屋では、子どもたちがテレビを観ながらくつろいでいる。

「専業主婦なので、基本的に平日の日中も子どもたちと一緒にいるんですが、同じ空間にいながらひとりの時間が持てるんです。家族の気配を感じながら、ときにコミュニケーションも取りつつ、このテーブルに座って、趣味の裁縫をしたり書き物をしたりする時間が至福です」

休日も家族みんなが、ゆるやかに仕切られた同じ空間で、それぞれ好きな時間を過ごしていることも多いそう。

「夫がダイニングでテレビを観て、私がリビングでスマホでドラマを観て、子どもたちは行き来しながら遊んでいることもよくありますね。ずっと一緒にいると嫌になっちゃうけど(笑)、完全にシャットアウトするのも寂しい。この空間のおかげで家族とちょうどいい距離感が保てているような気がします」

家づくりの過程で
自分の「好き」の蓋が開いた

加藤さんが中古物件のリノベーションを決めたのは1年ほど前のこと。中古物件を購入してリノベーションをしようと、housestageのタブチさんに相談をしたのがはじまりだった。

「タブチさんにどんな暮らしがしたいかヒアリングもしてもらいつつ、リノベ前提の中古物件を探しました。いろいろ内見してリビングに入る光にここだ!ピンときて決めて。そこからはあまり時間はかからなかったです」

とはいえ、最初から自分がつくりたい空間のイメージや「好き」を言葉にできていたわけではなかったと振り返る。

「『ひとり時間がほしい』っていう希望はあったんですけど、それ以外の自分の好みは言葉にできてなくて。『これ好き?好きじゃない?』って質問されて答えるうちに自分の好みがわかってきました。家づくりをする過程でそれまで蓋をしてきた自分の「好き」に気づいていった感じです。服装や趣味などからも、言葉で表現できない想いを、タブチさんがぜんぶ汲み取ってかたちにしてくれました」

長いテーブルを囲む、観葉植物やカラフルな花器、ドライフラワー、照明。リビングを彩る家具や雑貨もタブチさんがコーディネートしたもの。

「家づくりをする過程で私の好みをしっかり掴んでくださっているし、自分では探せないものも多いのでありがたいですね。ふとしたときに『ああかわいい〜』って思いって眺めています」

ブラックオークのドアを開けるたびに広がる、
ときめく空間

キッチンの背面、天井、戸棚の中やクローゼットの内側、色味や絵柄が違う壁紙も唯一無二の空間をつくり出している。

「壁紙はデザイナーのTOMOMIさんがこだわってくれて、職人さんが『貼るんじゃなくて包み込むように』と言って大切に施工してくださった。気に入っています。生活動線を考えて、ダイニングに小さな部屋のようなクローゼットがあるんですが、中の壁紙が花柄でかわいいからか、娘たちも進んでおもちゃを片付けてくれるんですよ」

ダイニングにあるアーチ型の入り口の奥が衣類やおもちゃを入れるクローゼット。

「子どものおもちゃを隠す場所があるのはいいですよ。出しっぱなしにしないで済むだけでストレスがひとつ減りました。衣類乾燥機を導入したので、夜洗濯機を回して乾燥して、そのままクローゼットにしまえる。干さなくてもいいし、2階に上がってしまう必要もないから、すごく楽になりました。バタバタと家事に追われなくなった。間取りが変わるだけで、新たなルーティーンができて、生活が変わることを実感しています」

リビングのドアはクラフトレーベルのブラックオークを採用。

「タブチさんにご提案いただいて、クラフトレーベルの木目調のおしゃれなデザインが素敵だなって。ドアだけ見たときは『ブルーグレーオーク』を選んだんですが、全体のバランスを考えたときに、壁紙がかわいいし甘くなりすぎないようにブラックオークにしました。毎朝、ドアを開けるたびに自分の好きな空間が広がっているのでときめきます」

家の中で心が満たされ、
家族との暮らしがより豊かに

日曜日の朝、早めに起きてリビングの雨戸とカーテンを開けて光を入れる。お茶をゆっくり飲む。テーブルにミシンを置いて裁縫に没頭する。ゴロゴロ寝っ転がる。ただぼーっとする。加藤さんは、この空間で暮らすようになって、いとおしいと思える時間が増えたと目を輝かせる。

「好きな空間で暮らす中で、自分の心を満たせるようになったので、気持ちに余裕が生まれました。子どもたちに対しても穏やかな母でいられるようになった気がします。光が入るこの部屋で娘ふたりがきゃっきゃしているのを眺めるのも好きな時間です。夫とも会話が増えましたね。家の中で幸せな瞬間が増えて、結果的に家族にとってもいい選択だったと思っています」

家づくりは、生活を変え、家族の関係性さえも変えていく。加藤さんは今日も、クラフトレーベルのドアを開けて、自分を満たしながら、家族と一緒に、日々の暮らしを紡いでいく。

テキスト:徳 瑠里香

写真:阿部 駿

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