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住まう人の理想をコーディネートし、調和させる

2021.02.15

住まう人の理想をコーディネートし、調和させる

矢野建設

愛知県名古屋市港区を拠点とする、矢野建設。地域に密着し、法人向けの工場・倉庫・事務所の建設から、個人向けの注文住宅・リフォーム・不動産までを手がける。

「地域で暮らすお客さまのご要望を丁寧に聞いて、ずっとつながっていられる関係を築きたいと思っています」

そう話すのはリフォーム事業を担当する大矢浩司さん。どうやって住まう人の要望をかたちにしていくのか。今回ピックアップした物件のリノベーションをともに担当した空間デザイナー・杉本恵理さんと一緒に話を訊いた。

納得がいくまで、
何度もヒアリングを重ねる

ー矢野建設さんはどんな特徴のある会社ですか?

大矢: もともと工場や倉庫、事務所などの建設が創業の始まりで、リフォーム事業はまだ20年も経っていないくらいです。私もリフォームの部署に来る前は、工事部の現場監督でした。特徴としては、法人のお客様を対象とした総合建設から、個人のお客様を対象とする注文住宅もリフォームまで、不動産、企画設計、施工を一貫して自社でできることですね。

「あなたと一生、いい関係を築き上げる」をポリシーに掲げているのですが、地域に密着して、お客さまとの信頼関係を大事に、長いお付き合いができたらと思っています。

ありがたいことに、新築で住宅を建てた数年後にリフォームのご依頼をいただく、リフォームをした後に修理のお願いいただくなど、リピーターのお客さまも多いですね。

ーリフォームを手がけていく中で大事にされていることはありますか?

大矢: 何よりお客さまのイメージを大事にしたいので、とにかくお話を聞いて、理想に近づけていくことですね。

最初から明確なイメージを持っている方は少ないので、ざっくりとしたご要望に対して、いくつかプランを出し、その反応を見ながらお客さまの理想を探っていきます。

ー打ち合わせややりとりはどれくらいの頻度でされるのでしょうか?

大矢: お客さまによっても異なりますが、週1〜2回くらいの頻度で電話やメールでやりとりをして、実際にお会いするのは何週間かに1回ほどでしょうか。お会いしたときにカタログを渡してご提案をして、その後考えていただき、電話やメールで回答をいただくこともありますね。

お客さまがご自身の理想を見つけ納得がいくまで、時間がかかったとしてもやりとりを重ねさせてもらいます。その回数や期間によっていただく金額が変わることはもちろんありません。正直、効率は良くないかもしれませんが、納得がいかないまま進めるリスクの方が高いので、じっくりお話をうかがわせていただきます。

吹き抜けを収納もできる
和室にリフォーム

ー今回ピックアップした物件はどんなふうに進められていったのでしょうか?

大矢: お母さまが同居するので、二世帯にしたいというご相談をいただいて、その時点で他の工務店が設計した図面だけがあったんです。そこからどのようにしたいか、イメージを細かく話を聞いていきました。

この物件に関しては、お客さまのご要望がはっきりしていたので、一つ一つかたちにしていった感じです。

ー具体的にどんなご要望があったのですか?

杉本: まず「2階の吹き抜け部分を和室にしたい」というご要望があったので、小上がりの畳の一室を設けて、下は収納スペースにしました。

また「寝室にも手洗いが欲しい」とのことだったので、部屋の片隅に洗面台を設置しています。大きすぎず小さすぎないサイズを選びました。

大矢:「畳が丘」をそのまま使いたかったのですが、サイズ的に既製品がぴったりとはまらなかったので、模してうちでつくりました。洗面台の真下がちょうどキッチンになっているので水回りの工事も難しくはなかったですね。

杉本: あとは、「1階のキッチンの向きを変えたい」というご要望もいただきました。対面キッチンからアイランドキッチンにしてより開放的な空間にしたい、と。

大矢: キッチンの裏に設置しているお客さまが選ばれた収納家具に合わせて、キッチンの脇には造作家具も設置しました。柱は抜けなかったので、化粧を施してむき出しにしています。

住まう人が選んだ家具やパーツから
全体をつくりあげる

ー全体のコンセプトのようなものはあるのでしょうか?

杉本: 一貫した全体のコンセプトは特にありませんが、強いて言うなら、1階はダークトークのヴィンテージ調、2階は明るいトーンでヴィンテージとナチュラルテイストを組み合わせています。最初にトーンを決めたわけではなく、お客さまのご要望やお持ちの素材から色味を調整していった感じです。

ー具体的にどんなふうに決めていったのですか?

杉本: 2階はお客さまが新しく購入したナチュラルカラーのローベッドに合わせて、イメージしていきました。お持ちだった化粧台も参考にして。

床はローベッドに合わせて、ナチュラルな木目調にしました。その後、アクセントを入れるなら、壁はこの色でどうでしょう、とお好きな色を聞きながら提案をしていきました。

大矢: 家具も空間をつくる大事な要素なので、お持ちのものは参考にしますし、カタログをお見せして一緒に提案させてもらうこともありますね。

杉本: 1階のリビングは、奥さまが「キッチンはステンレス製がいい」とのことだったので、その素材からキッチンが主役になるように、周りは深めの茶色と黒にしていくことを決めていきました。

大矢: 基本的に僕らの好みを押し付けるようなことはなく、お客さまが揃えた家具や選んだパーツから、組み合わせを調整して提案し、選んでもらいながら一つ一つを決めていく感じで進めています。

部屋の雰囲気を変えるにはドアが一番効果的

ー今回、クラフトレーベルのドアを選ばれた理由はありますか?

杉本: 1階はヴィンテージ調でいくことが決まったので、そこからアンティーク調のドアとして私からクラフトレーベルを提案しました。色味は、ネイビーと迷われていましたが、最終的には黒になりました。

ーリフォームをする上で、ドアってどんな存在ですか?

大矢: リフォームをする場合、ドアはそのままでいいとおっしゃるお客さまは多いんですが、雰囲気を変えるにはドアも欠かせない要素だと思っています。ドア一つ変えるだけで印象は大きく変わるので。

クラフトレーベルのように、おしゃれで遊び心もある選択肢が増えてきたので、ぜひ挑戦してみてほしいですね。うちでもこれからもっと採用する人が増えるよう、お客さまのご要望に沿うようであれば、提案していきたいです。

とはいえ、ドアを変えることは一つの選択肢。予算やご要望が決まっていなくても、リフォームを考えている地域の方はお気軽にご相談ください。

ステンレス製のアイランドキッチンを主役にするため、ヴィンテージ調の全体に馴染むブラックのクラフトレーベルを採用。ドア一つで部屋の調和をより一層深めた。矢野建設は一貫して、住まう人の理想に沿った丁寧なコーディネートと、全体との調和を繰りかえす。

テキスト:徳瑠里香

写真:きるけ。

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