CRAFT LABLE FACTORY

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自由な発想で、趣味とカルチャーを楽しむライフスタイルを

2020.11.30

自由な発想で、趣味とカルチャーを楽しむライフスタイルを

カリフォルニア工務店

用賀の住宅街に佇む、青い空がよく似合うサーファーズハウス。「カリフォルニア工務店」と看板を掲げた開放的な扉から中に入ると、サーフィンやバイク、釣りやアウトドアを楽しむアイテムがずらりと並ぶ。併設するダイニングレストランから流れる陽気な音楽も相まって、海辺に遊びに来たような気持ちに。

カジュアルに出迎えてくれたのは、自らがプロデュースするブランドのスポーティなウェアを身にまとった岩切剣一郎さん。数々の物件を手がけてきたクリエイティブディレクター・一級建築士であり、カリフォルニア工務店の代表を務めている。

カリフォルニア工務店はどんなコンセプトで家づくりをしているのか。CRAFT LABELを採用した築33年マンションのリノベーションを手がけた建築デザインチームの常陸智さんも一緒に、話を訊いた。

自分の人生を楽しむカリフォルニアの風を
住居に吹き込む

ー工務店というよりお店のような、ワクワクする空間ですね。この場所の佇まいやお名前にもにじみ出ているとは思いますが、「カリフォルニア工務店」がどんなコンセプトで家づくりを手がけられているのか、教えてください。

岩切: 工務店と言いながら、建築設計事務所なんです。施工は外部ブレインと組んで、住宅や店舗、商業施設のデザインやリノベーションを行なっています。母体が枻出版社なので、メディアと連携しながら、住宅を通してライフスタイルを提案しています。

僕らがイメージする「カリフォルニア」ってどういうものなのか。それは、「自分の人生を楽しんでいる」ってことなんです。

カリフォルニアの人たちは、仕事と遊びに境界線がなく、いかに自分の人生を楽しくするかを思考して実践している人たちが多い。AppleもGoogleもFacebookもTwitterも、今世界で最も進んでいる会社はほとんどカリフォルニアのシリコンバレーから生まれているわけで。根底にあるのは、社会を、自分の人生をもっと面白くするための「自由な発想」だと思うんです。サーフボードを雪山に持って行って滑ったらどうなる?という遊び心からスノーボードが生まれたように、遊びがカルチャーを生んでビジネスにもつながっていく。そうやってみんな、自分の趣味や好きなことを大事にしている、と僕は感じています。

自由な発想で、
自身のライフスタイルを築き上げる

ーだからカリフォルニア工務店さんが手がけられた家や空間には、サーフボードが飾られていたり、釣り具が置かれていたり、生活の中に趣味の要素が溢れているんですね。

岩切: そもそも僕自身が、サーフィンやバイク、ゴルフ、音楽など趣味が多い人間なんですよ。実際に僕の自宅である築40年の平屋をリノベーションした「CHIGASAKI HOUSE」は、一つのケーススタディとして設計しました。自宅なんだけど、ショールームにもなっていて、そこで商談することもあって。茅ヶ崎なので、朝一でサーフィンして仕事に向かうこともありますよ。

ーかっこいい!まさに岩切さんご自身が、趣味を楽しむ自由な発想のライフスタイルを実践されているんですね。

岩切: そう。でも、好きなものや趣味、住まい方やライフスタイルは人それぞれ違うので。わかりやすいのはビーチ沿いにあるサーファーズハウスですが、僕らが設計するのはもちろんそれだけじゃない。既存の枠組みにとらわれず自由な発想で、その人自身のスタイルを築き上げていく手伝いをすることが、僕らのスタンスです。

もっと自由に、もっと豊かに。
理想を実現する伴走者

ーカリフォルニア工務店を訪れるお客さんはどんな方が多いんでしょうか。カリフォルニア工務店だから実現できるお客さんのニーズはどんなところにありますか?

岩切: まあ冠する名前からして、カリフォルニアに住んでいた、行ったことがある、憧れているという人は多いですね。実際に行ったことがなくても、僕らはこれまで手がけてきた物件100件以上をHPに載せているんで、その写真をもとにこんな感じがいいという理想を持ってくるお客さんが多いです。実例集として発売している『カリフォルニア工務店の仕事』にたくさん付箋を貼っていらっしゃる方もいますね。

その人が実現したい暮らしをヒアリングして、新しい提案も加えつつ、一緒にワクワク楽しめるような家づくりができる。その人にとって、もっと快適な暮らし、豊かなライフスタイルを形にしていくことが僕らの役目だと思っています。

手持ちの家具も受け止める
「カリフォルニアスタイル」

ー今回ピックアップした物件についてもお話を伺っていきます。この物件は、どんなコンセプトのもと、この形になったのでしょうか?

常陸: もともとお客さんが賃貸で住んでいた築33年のマンションの別の部屋を購入して、リノベーションをすることになったんですね。空間としては、開放感を出すために壁を壊して、一部屋減らしました。代わりにリビングの一角をガラス窓で仕切って子ども部屋をつくって。以前住んでいた家はとにかくモノが多かったので、ただモノを詰め込む衣装部屋も用意しました。

デザインのベースのコンセプトは海辺を想起しつつ北欧の雰囲気も混ざった「カリフォルニアスタイル」。初めて自分で買ったサーフボードを飾りたいという要望もありながら、ミッドセンチュリーな家具もお持ちだったので、ミックスできるような受け皿の広いデザインを意識しました。「ヴィンテージ」や「サーファーズハウス」をコンセプトにすると、たとえばこのロイ・リキテンシュタインの絵が浮いちゃうんで。

ー部屋の間取りやデザインだけでなく、家具もセットで提案されるんですね!

岩切: 部屋全体を引いて見て、クッションやカーテンもカラーリングの対象になりますから。ベッドルームはカバーひとつで印象が変わりますし。もともと持っている家具でどんなものを残したいか、どんな家具を買いたいかを聞いて、僕らから家具の提案をすることもあります。僕らは家具を含めた完成形をイメージしながら、空間づくりをするので。もちろん好みは変わっていくので、多少フレキシブルな余白も残しますが。

常陸: この物件は割と家具も僕らの提案通りに配置されていますね。細かいところだとテレビの裏の壁など、お客さんが僕らの実例を見て取り入れたいというアイテムも取り入れています。

岩切: この壁は僕らの定番スタイルで、他にも、リビングの一角をガラス窓で仕切るスタイルや船舶用に使われていたマリーンランプなど、僕らが住宅に取り入れたことで定番になりつつあるものも多いんですよ。

ターコイズブルーのドアで空間に遊び心を

ーこの空間のなかで、ターコイズブルーのドアが目を引きますが、どのようにして色を決めたのでしょうか。

常陸: リビングのドアはアイコンになるので、僕らのお客さんは割とカラーを入れて目を引くデザインを好まれる方が多いんです。僕からは黄色かオレンジを提案したんですが、お客さんがターコイズブルーにずっと憧れがあったらしく、最終的にはお客さんの好みで決めました。

ーカリフォルニア工務店さんが考えるドアの役割ってどんなものですか?

岩切: ドアって、機能的には部屋の開口部を塞いでいるもので、あとはそこにデザインとして遊び心を入れるか入れないか。これまで住宅業界のカタログでドアってあまり注目されてこなかったんですよ。でも僕らは、ドアは空間づくりにおいて大きな役割を果たすと思っているので、昔から、輸入建材を使って、色を塗って、ドアノブなど装飾を加えています。

とはいえ、ドアにはアクセントになるものとそうじゃないものがあって。玄関やリビングのドアはアクセントになるので、カラーでガラス面を入れて遊ぶ場合が多い。それ以外のドアは逆にシンプルに目立たないようにすることもありますね。

常陸: この空間も手前のリビングの中にあるドアは、CRAFT LABELの既成の白い色を選びました。ここに色を入れるとアクセントになるターコイズブルーのドアと喧嘩しちゃうので。そうやってバランスを取っています。

ー今回「CRAFT LABEL」を選んだ決め手はどんなところにありましたか?

CRAFT LABELは僕らから提案しました。僕らがよく使う輸入建材は、輸入して塗装をしてドアノブをつけて……と結構工程を踏むのでコストがかかるんです。かつ、経年変化も出やすい。まるまる削り出した建材は、乾燥もしやすく、月日が経つと剃ってきてしまうものもあって。一方、CRAFT LABELはデザイン性が高く、自分で塗れるなど自由度もありながらワンセットでできる。パナソニックさんが手がけているので、品質保証があって、輸入建材よりはコストが低いので、選びやすいんですね。

岩切: 僕らもお客さんも日本の大企業のものづくりへの信頼もありますし。輸入建材だと対応できない工務店も多いんですが、パナソニックさんがやっているCRAFT LABELは対応できるケースが多い。僕らもお客さんも選択肢が増えたのは、ありがたいです。

ターコイズブルーのドアを選ぶことはちょっぴり勇気が必要かもしれない。でも、白い壁や白いドア、周囲をシンプルにすることで、遊び心と心地の良さのバランスが取れた空間をつくることができる。もっと自由に、思いきって、自分が好きな色を選んでみよう。ドアを開くたびにワクワク心が躍る暮らしが待っているはずだから。

テキスト:徳瑠里香

写真:きるけ。

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