エイジフリー・ライフ コラム

施設でのリハビリ「トイレ編」

お一人で排泄を行うことは、自信や尊厳を守る上で重要です。
日常動作をサポートしご自分でトイレに行けるようにする工夫をご紹介します。

できる力をささえる工夫とサポート

ご自身で排泄ができることは、清潔や健康だけでなく、自信や尊厳を守る上で重要です。有料老人ホームでは、セラピストによる個別訓練に加え、介護職員も「生活リハビリ」として日常動作をサポートし、できる力を引き出しています。

自分でトイレに行けるようにする3つの工夫

移動の力を育てる練習

セラピストは居室からトイレまでの歩行訓練や車いすでの移動動作を支援します。一方で介護職員は、日常の移動の場面で「少し自分で立ち上がってみましょう」と声をかけ、生活の中で自然に動作を積み重ねています。

動作を支えるリハビリ

「座る」「立つ」の動作はトイレ利用に欠かせません。セラピストは反復練習で、筋力やバランスの維持を図ります。介護職員は、トイレ介助時に手を添えたり、タイミングを合わせて立ち上がれるよう促し、日常生活をリハビリの機会としています。

環境と工夫で安心をプラス

セラピストと介護職員が情報共有して、手すりの設置などの環境改善を行います。介護職員は、毎日のトイレ動作を通じて「こうすれば楽に動ける」という気づきを一緒に確認し、安心して繰り返せるよう工夫を重ねています。

〈トイレ動作を支えるリハビリ〉
工夫シーン セラピスト 介護職員 期待できる効果
移動の練習 歩行・車いす
移動の訓練
常に「自分で」を意識づける 筋力維持、動作の安定
立ち上がり練習 座る・立つを
反復練習
介助の場面で立ち上がりを
支援
自分でできる動作を増やす
環境の工夫 手すり設置・
段差解消
動作に合わせた声かけ 安心してトイレに行ける

自分で動ける時間を大切に

自分の力でトイレに行けることは、大きな自信になります。施設では、セラピストと介護職員が協力して、「できる力」を支えています。少しずつでも自分で動ける時間を大切に、これからの毎日をより快適に過ごしていきましょう。

監修:理学療法士 熊﨑大輔 / 関西医療学園専門学校 理学療法学科 教務・学生主任(大阪府理学療法士会 会長)

※記事の内容は2025年11月時点のものです。