エイジフリー・ライフ コラム
介護付有料老人ホームの
Q&A
<医療・介護の疑問>
医療のサポートやリハビリなど入居後はどうなるのか気になるもの。
そんな介護付有料老人ホームへの入居後の「医療・介護」について、よくある質問をまとめました。
診察はかかりつけ医で受けたい…
ご本人の既往歴や性格を熟知しているかかりつけ医に診て欲しい、という気持ちは多くの方がお持ちです。
一方、介護付有料老人ホームへの入居後にかかりつけ医を利用できるかどうかは、施設によって異なります。希望する病院への通院の可否、通院できる場合はサポートの有無、往診の受け入れなどを確認しておくと良いでしょう。
なお、介護付有料老人ホームには提携している協力医療機関があります。常駐の看護職員との連携方法など、医療面でのサポート体制は入居前にチェックしたいポイントです。
日常的に医療的なケアが必要。
どこまで対応できる?
入居者の日々の医療的ケアは、医師の指導のもと、施設の看護職員が行います。対応できる内容は、日常生活を送るために必要とされる医療行為です。
かぜや便秘のときの食事や生活を調整することや、経管栄養注入や痰の吸引、インシュリン注射などがありますが、対応範囲は施設によって異なります。介護付有料老人ホームは看護職員が24時間常駐しているので、深夜や早朝のケアにも対応可能です。
入院した時はどうなる…?
ご家族に代わって入院先へのお見舞いや洗濯物の交換を行うなど、入院中のサポートを行っている施設もあります。
治療が終われば基本的に施設に戻れますが、長期の入院が見込まれる場合は、契約を解除するかどうかの相談が必要なことも。入居の際に取り交わされる重要事項説明書に記載があるので確認しましょう。
リハビリは、
どんなことをしてもらえる?
加齢とともに低下した身体能力の維持・向上のために、多くの施設でさまざまな機能訓練や活動を行っています。
介護付有料老人ホームには1人以上のリハビリ職員(機能訓練指導員)の配置が定められており、理学療法士や作業療法士などが担当しています。施設によってリハビリ内容や頻度などは変わりますが、歩行訓練や身体機能の訓練は理学療法士、脳トレのような認知機能訓練や日常生活の動作訓練なら作業療法士と、それぞれの専門領域からアプローチするリハビリが提供されます。
制限食や
介護食には対応してくれる?
食事は毎日の楽しみのひとつであり、健康に欠かせない大切なもの。長く暮らしていく中では、生活習慣病などに対応した療養食や嚥下・そしゃく力の低下に対応した形態食の対応が必要になることもあります。
介護付有料老人ホームでは、ほとんどの施設で栄養士による食事管理が行われています。とはいえ、施設の規模や設備によって、どこまでの個別対応ができるかはバラつきがあります。
※記事の内容は2023年3月末時点のものです