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2007年12月20日更新

住まいづくりの疑問を解消 住まいに関する疑問を募集! リビングシアター編


大迫力の映像・音響をリビングの大画面テレビで楽しむ時代へ

薄型大画面テレビなどの人気により、自宅のテレビやDVDなどの視聴環境も大きく変わってきています。日常的にリビングでシアターを楽しむ人や、新築やリフォーム時にシアター環境を導入する人も増えてきました。そこで、「リビングシアター」への疑問を募集したところ、「配線コードをスッキリさせたい」、「部屋の広さと画面・スクリーンの大きさの関係を知りたい」など、具体的な疑問が多く寄せられました。
回答者は男性が79%と関心の高さを示しており、世代的には30歳〜40歳代の方から多く寄せられました。
今回は、新しい住まいづくりやリフォーム、マンションなどでも導入検討がポピュラーになりつつある、リビングシアターの魅力や導入するときの注意点、最新情報について、サウンドクリエイトのインストーラー三浦祐士氏に話をうかがいました。

サウンドクリエイト インストーラー  三浦 祐士 氏

「住まいに関する疑問を募集! リビングシアター編」集計データ発表

◎募集概要

募集期間/2007年6月20日〜2007年9月20日
募集告知方法/すむすむ、すむすむメールマガジン
有効回答数/301人

◎回答者プロファイル

■年齢構成比

■男女構成比

◎主な疑問の割合

「住まいに関する疑問を募集! リビングシアター編」に疑問をお寄せいただきました皆様、ご協力ありがとうございました。今後も、すむすむ読者の皆様に、テーマごとの疑問を募集していく予定です。ご協力をよろしくお願いいたします。

(すむすむくん&すむすむ編集部)

お寄せ頂いた疑問にお答えします。

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[機能面(設備)について]

  薄型テレビの台頭でますます人気が高まる ホームシアター環境はスタンダードの時代に

Q

ずいぶん身近になってきた「ホームシアター」のトレンドについて教えてください。

A

自宅のリビングなどに薄型大画面テレビやスクリーン、プロジェクターやスピーカーなどをレイアウトし、映画を観たり、劇場でコンサートやライブを聴くかのような迫力を楽しめるのが、ホームシアターです。今のトレンドは、リビングでの「テレビシアター」でしょうか。新築でなくても始められること、リビングで家族で気軽に楽しめることがその要因でしょうか。

薄型テレビの低価格化で、自宅でもシアター環境がスタンダードに。

●薄型テレビの台頭や低価格化で需要が加速

以前は「シアタールーム」など特別な部屋を設け、趣味の範囲で楽しむイメージのあったホームシアターですが、薄型大画面テレビが手に入りやすくなったこと、デジタル技術がここ数年で飛躍的に向上し、高画質、高音質ながら手の届きやすい普及機も出回ってきたことから、注目が高まってきました。
新築やリフォーム時に設置する人がほとんどで、分譲マンションなどでも徐々に導入する人が増えています。


●薄型大画面テレビとスクリーンを使い分ける“2way”も人気

設置の中心となるのは、薄型大画面テレビ、または80〜100インチのスクリーン、プロジェクター(映写機)、スピーカーその他、プレーヤー、アンプ類の機器が必要です。どんな機種を選び、スピーカーの置き方や配線をどう工夫すればよいのかについては、生活環境やライフスタイル、部屋の広さ、ご家族皆様の使い方、求める映像や音のレベルなどによっても異なります。
テレビ番組などを見るときは42v型などの薄型テレビで、映画やライブビデオを観るときは100インチのスクリーンで楽しむというように、“2way”で導入して用途によって使い分けるスタイルに人気が高まっています。

リビングシアターで何を楽しみたいのかなどの目的により、揃える環境も変わってくる。


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音響の臨場感あるシアター環境を盛り上げ、 立体感が増す「5.1ch」はスピーカーの数です

Q

リビングアターの音響システムで「7.1ch(チャンネル)」が出てきていますが、従来の「5.1ch」との違いとどちらを選んだらいいのか教えてください。

A

最近ではリアスピーカーの数を増やして7.1chや9.1chといったシステムもあります。スピーカーの数が多ければ多いほどいいというものでなく、設置場所が限られる住宅内では、5.1chあれば本格的なサウンドが十分に楽しめます。
逆に、5.1chサラウンドほどではないにしろ、それに近い臨場感を得られる2.1chというシンプルなスピーカーシステムもあります。スピーカーの向きひとつで音の伝わり方も全く変わってくるので、機種選びはもちろん、設置場所や角度にも気を配りたいものです。

■5.1chの設置例


●劇場のような臨場感と音の立体感が増す5.1ch

薄型大画面テレビでも迫力の映像を楽しむことができますが、より臨場感を堪能するには、音響システムの充実が欠かせません。リビングシアターで現在もっとも主流となっている音響構成のスピーカーの数を表すのが「7.1ch」や「5.1ch」です。
フロントに2本、センターに1本、リア(後方)に2本で5ch、低音専用のサブウーハーを0.1chと数えて5.1chとなります。映画は臨場感が重要なので、さまざまな効果音がより一層自然に聴こえるようにスピーカーを配置します。7chの場合はリアをさらに2本足して7.1chとなります。
それぞれの役割と基本的な配置は、セリフを再生するセンタースピーカーをスクリーンの中央に、映画を構成する基本の音をスピーカーの両サイドに置いたフロントスピーカーから、主に効果音を再生するリアスピーカーを視聴する場所(=リスニングポイント)の後方に配置します。低音専用のスピーカーのサブウーハーは、サウンド全体に迫力を出すので、センタースピーカーの近くに置くのが一般的です。

【ワンポイント!その1】

最近、注目されているのが、テレビ台とシアターシステムが一体化したタイプ。シンプルな設計なのに、サラウンドが内臓されているそうなんです。配線が気にならないワイヤレスのサラウンドスピーカーの増設も可能だそうです。
クリアな音を再現する竹繊維振動板をスピーカーに採用したものや、低音の振動を防ぐ工夫もあるとか。新築にももちろん、配線設備工事の難しいマンションやリフォームなどにもおススメ!


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[設備面や空間づくりについて]

80v型の大画面で楽しみたいなら 10畳程度の広さがおススメです

Q

狭い空間でもリビングシアターは可能ですか?

A

6畳のスペースがあれば、薄型大画面テレビなどで映画を楽しむことはできます。10畳程度の広さがあれば、80インチ以上のスクリーンでも楽しむことが可能となります。

音響空間として理想的な、天井の高い吹き抜け。

●くつろいで楽しむには10畳以上がベスト

6畳の広さからホームシアターを楽しむことは可能ですが、スクリーンが80インチ以上あるのに、至近距離からしか観られないとなると、映画館の最前列で映画を見るようなもの。ゆったりとくつろいで視聴することができません。
ほどよい距離で画像を楽しみ、豊かな音の広がりを楽しむなら、10畳の広さはほしいところ。天井高は、日本の住宅の平均的な高さ2m30cm〜2m40cmあれば十分ですが、吹き抜けなど天井が高い場合は、よりよい音響空間が作れるので、なお理想的です。


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 気になる視聴ポジションは、 座った時の目線がスクリーンの中央にくるように

Q

画面と視聴ポジションの距離や位置について教えてください。

A

画面(スクリーン)の大きさによって視聴距離は異なりますが、リビングシアターで最も多い100インチのスクリーンでは、3m60cmの距離を取ることを目安としてください。
座ったときに目線がスクリーンの中央になるように設定すれば、一番心地よく感じられます。リラックスして心ゆくまで楽しむためにも、椅子やソファは長時間座っていても疲れないように、頭が支えられるタイプのものを吟味したいものです。


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住まいづくりと一緒に計画することで 導入コストを抑えて、より実現性が高まります

Q

リビングシアターにするのに費用はどのくらいかかりますか。目安を教えてください。

A

リビングシアター導入で、臨場感ある音響や大迫力の映像の再現性とともに気にされることが多いのは費用面です。導入するスピーカーの数や設置する部屋の条件、どれくらいの音響を求めるのかなどにもよります。
私共のお店でおススメしているシステムは、5.1chサラウンドをそろえるなら、70万円(プロジェクター、スクリーン、テレビなどを除く)くらいから可能です。上を見れば切りがなく、1,000万円以上かけてミニシアターさながらのこだわりの音響空間を実現される方もいます。音響機器部分は、クオリティの高さと価格がほぼ比例します。相場は、5.1chのリビングシアターをつくるには、すべて揃えて200万円前後が主流です。
音響機器に限らず、快適なリビングシアター実現には、配線設備や防音対策なども関わってきます。住まいづくりやリフォームなどに合わせて導入することで工事費を安く抑えることも可能です。


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[配線について]

住まいづくりの中での配線計画で 配線コードもスッキリします

Q

現在の住まいで、既存のコンセントや配線だけでリビングシアターはできるの?

A

実現したい内容によって異なります。プロジェクターやスピーカーはすべて配線が必要な機器ですので、既存の配線のみでは良好な環境をつくることは難しいことが多いため、専門家に相談するのがベストです。たくさんの配線コードをスッキリ収めるには、それなりの工夫や配線計画が必要です。

薄型大画面テレビも配線もスッキリ収まる壁面収納。


●電源の数やプロジェクター配置など可能か確認を

例えば、薄型大画面テレビを置く壁面に電源があるのか、スクリーンやプロジェクターを天井埋め込みにして電動で下りてくるようにするのかなどによっても変わってきます。天井埋め込みにするのなら、それなりの工事も必要になり、配線設備工事なども伴いますので、難しい場合もあります。
配線コードをスッキリさせたいのなら、新築やリフォームのときのしっかりした配線計画で可能になります。配線設備を壁内や天井裏にできない場合などは、壁面収納などでスッキリさせることができます。配線ひとつをとってもリビングシアター導入後の快適性にも関わりますので、できるだけ事前の配線計画が可能な新築時やリフォーム時に導入されることをおススメします。
特に電源では、配線によってノイズが発生して、音質が変化してしまう場合も。今の住環境でリビングシアターにする場合には、新たな配線が必要かどうかの検討がまず必要です。ホームシアターをプロデュースしている専門の業者や、音や映像システムの専門家のインストーラーに相談してみてはいかがでしょう。ご要望に応じた提案をしてくれます。

配線コードも壁面収納内にスッキリ収まり、掃除もしやすい。

【ワンポイント!その2】

コンセントにもさまざまな種類がありますよね。リビングシアターでイチオシなのは、スピーカーケーブル用コンセントです。
金色の端子部は、入力信号の伝送ロスを低減する金メッキ。スピーカーの端子が差し込みやすく、コインで楽に締めたりできる便利なスリット端子になっています。1対タイプから2対タイプまでシアター環境を裏から快適に支えてくれる端子です。


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新築時の導入なら、設計段階で 設計士やインストーラーに相談しましょう

Q

新築の場合、住まいづくりの、どの段階でプランニングしたらいいの?

A

新築の際にリビングシアターをつくるなら、あらかじめ配線ケーブルを壁に埋め込んだり、防音工事で音漏れ対策を万全にしておくことが可能です。平面図ができあがった段階で、早目に設計士やインストーラーなどに相談し、プランニングを固めることをおススメします。


●早めの相談で配線計画の決定を

単なる機器のレイアウトではなく、設備面もからんでくるため、リビングシアターにするなら、建築確認申請時にはすべてのプランニングを決定しておくことが大事です。というのも、2007年6月20日から建築基準法が改正され、配線1本といえども、建築確認がおりたあとの変更は困難になりました。
特にリビングは、家族がくつろぐ憩いの空間ですので、使い勝手がよく、ライフスタイルに合わせた空間づくりを念頭に置いて、使いやすい仕様・設備を決めておきたいものですね。

【ワンポイント!その3】

2007年6月に改正された建築基準法では、「間取り変更」などの大きな変更でなくても、再申請が必要になっています。「オーディオ機器専用に電源を設けたい」などの希望は、早めの段階で出しておくといいよね。
家づくりをスムーズにするためにも、快適なリビングシアターを実現させるためにも、早めに設計士やインストーラーに相談しておくと安心です!
今すぐにリビングシアターにはしないけど、将来に備えたいという場合も、まずは相談を。


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新築時の導入なら、設計段階で 設計士やインストーラーに相談しましょう

Q

大音量で視聴したいけど、住まいづくりの中で防音対策はどこまでできるの?

A

リビングシアターを気兼ねせずに楽しむためにも防音対策は欠かせません。防音対策は、イコール外からの騒音も低減しますので、雑音が気にならずにリビングシアターをより楽しめる環境にもなります。 断熱材や壁材で吸音するタイプもあります。音漏れのしやすいドアなどは防音ドアにすることで、音漏れをかなり防ぐことができます。
リビングなどの居室では設置が義務付けられている24時間換気システムなどの換気設備からも音漏れはします。リビングシアターには遮音効果の高い熱交換形や、換気ダクトも消音タイプのダクトがあります。 日常でできることでは、低音の響くウーハーなどの下にカーペット1枚敷くだけでも防音効果はありますが、周りの環境に応じた工夫をしましょう。

住まいづくりの中で、配線計画と同様に、防音対策もしっかりしておきたい。


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[その他]

壁面収納キャビネット活用などで リビングにもスマートに設置できます

Q

リビングシアターにするのに適した照明や家具はありますか?

A

家族とふれあうとき、映画を楽しむとき、ちょっとした休憩をとるときなど、生活シーンに合わせてリモコンで操作できる、調光機能付きの照明器具がリビングシアターでは大活躍します。プロジェクターを使うには、映画館のような暗さが必要。昼間映画などを楽しむ場合のために、照明だけでなく、遮光カーテンにするなどの工夫もしましょう。
また、薄型大画面テレビやスピーカーなどがすっぽりとおさまるユニットやキャビネットも積極的に活用したいもの。こういった収納具を上手に利用すると、スタイリッシュにスッキリと機器類を収めることができます。

調光機能付きのあかりなら明るさのコントロールも容易に。


●リビングとしての日常空間のイメージを損なわないように

それぞれに思い描く夢のあるリビングシアターですが、快適なリビングがあってこそということを忘れてはなりません。快適性のもうひとつに、操作性も必要です。観たいときに簡単に楽しめるよう、増えてしまいがちなリモコンをスッキリまとめるなどの工夫もおススメです。
インテリアの一部としても違和感のない機器を選び、我が家ならではのシアター空間づくりを楽しみましょう。

壁面収納なら、リビングの雰囲気を損なわずにスピーカーもスッキリ収まる。


あこがれの「住まい」を考えるヒントや、日々の暮らしを少しの工夫でより快適にする情報などをお届けしています