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2004年8月更新

あなたに代わって専門家にお聞きします!「住まいづくりの疑問を解消」

住まいづくりの疑問を解消 もう迷わない収納とは?


テレビや雑誌などで『収納』が大きく取り上げられ、 いろいろなアイデアや収納方法が紹介されています。
しかし、いざ自分の家となるとうまくいきません。どうしてでしょうか。
『新しい住まいづくり』で収納を考える際のポイントを、建築家の麻野敏夫氏に伺いました。

新しい住まいづくりを考えるとき、ウォークインクローゼットや納戸などの収納を、多く作ってくださいという要望があります。
収納はスペースを作るのではなく、どこで、どう使いたいのか、何をどれぐらい収納したいのかを生活者の視点から考えていく必要があります。
収納の整理は、今までの暮らしを見直し、新しい暮らしにチャレンジするいいチャンスととらえ、現在の持ち物を見直し、新しい暮らしにぴったりする収納方法を考える参考にしてください。

建築家の麻野敏夫氏写真

住まいに必要な収納。収納しやすさを考える目安のひとつが収納率です。

Q
住まいを新しくするときに、よく収納率が問題になりますが、好ましい住まいの収納率といったものがあるのでしょうか?
A

特に基準はありません。

※収納率は、収納できる部分(納戸、押入など)の合計面積を床面積で割った割合です。

しかし、ハウスメーカーなどは今までの事例やお客様のアンケートを基に8%〜15%という基準を作っています。
家族構成や持ち物によって、収納量は変わるのであくまで目安と考えておきましょう。

収納率の説明
実際の住宅の場合は食器棚やタンスなども面積に加えるので周能率はあがります。基準はあくまで住宅の中に組み込まれる収納スペースです。

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収納率さえ高ければよいというわけでもありません。収納する物の量やしまい方も考えましょう

Q
収納率を高くすれば収納がうまくできますか?
A

一概に言えません。

収納率が高くなれば収納するスペースが増えるので、収納がうまくできるように思われますが、使うという視点から考えるとそうとばかりは言えません。
自分の生活の中で、どれぐらい収納する物があるのか(収納ボリューム)どこで使うのか、またはどこに収納しておきたいのか(収納場所)どのように収納しておきたいのか(収納方法)などを考えて収納のスペースを決めていくことが大切です

収納ボリューム
収納するものがどれくらいあるのかを考えましょう
押入れや納戸、タンスなど

収納場所
住まいの中で、どこに何を収納しているかを考えましょう
押入れや納戸、タンスなど

収納場所
どのような方法で収納されているか考えましょう
引き出しに入れる、吊る、箱に入れる、載せる、収納ボックスに入れる、棚にいれる

Q
自分の家の収納ボリュームはどうしたらわかりますか?
A

今、収納に使われている部分の大きさを測りましょう。

押入や納戸など比較的寸法がわかりやすい部分だけでなく、家具や階段下なども測っておきましょう。

収納ボリューム1
押入など建物と一体になっている部分

収納ボリューム2
タンス、食器戸棚など部屋においてある物

収納ボリューム3
壁の奥行きを利用している部分や階段の下など
階段下、ニッチなど

測っておくことで、どこに何が収納できるかがわかります。

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分散させるのか、集中させるのか?使うときのことを考えて収納します。

Q
どのような場所が収納に向いているのですか?
A

収納に向いている場所というのは特にありません。

収納には二つの考え方があります。この考え方を基準に収納場所を考えていきましょう。

分散収納
自分の部屋で使う物、決まった部屋で使う物
子供室、洗面室

収納収納
家族で使う物、季節によって使う物
納戸など

Q
収納方法はいろいろあるのですか?
A

収納方法はそれほど多くありません。

ハンガーパイプなど吊る、壁やフックなどに掛ける、棚に置く、容器・タンスに入れる。

使いやすさを考え、収納方法を工夫することが大切です。

Q
収納スペースを有効に使うには、どうしたらいいのですか?
A

スペースと収納する物を考えましょう。

ポイント1、布団収納以外のスペースの有効活用、ポイント2、収納を使用する人の動作範囲を考える。ポイント3、奥行きも有効活用。

収納スペースと収納する物を立体で考えておきましょう。

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収納したものをきちんと把握できれば管理がラクになります

Q
どこに何をしまったか忘れてしまうことが多いのですが?
A

上手な収納には、必要な時の出しやすさも含まれます。

一般的には、シールを貼ったり見える物に入れるなどの方法があります。しかし、最近ではデジタルカメラやインスタントカメラを使って整理する方法もあります。

さらにわかりやすくするには
シールを貼る、写真を貼る

押入などは建具をはずして写真を撮っておく
文字を書き込むとよりわかりやすくなります

さらにわかりやすくするには

写真を2枚作っておいて1枚はボックスに、
もう1枚はクリアファイルなどに入れて整理すると場所と内容がわかります

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一度、整理整頓できたものも維持するのは大変、家族みんなの協力が必要です

Q
収納上手になるには何かポイントがありますか?
A

出した物(使った物)は元の場所に戻すことが基本になります。

収納スペースを広くとれば収納しやすいように思われがちですが、広くすればそれだけまた収納する物が増えるということにもなりかねません。
最小限のスペースで効率よく使うことができれば、生活空間を広く快適にすることができます。
物を増やさない、処分する物と取っておく物をはっきりするなど、日常の生活の中で実行していくことも多くあります。
収納計画は、住まいづくりにとって大切な要素です。
スペースの確保だけでなく、生活に合わせた収納計画を実行してみましょう。

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