収納と時短家事の専門家

小西さんの顔写真

くらしスペシャリスト#019収納と時短家事の専門家小西 紗代さん

Vol.4 キッチンの時短テクニック ストレスフリーのキッチンづくり、ポイントは“収納”と“動線”。

家事の中でも、特に比重が高いのがキッチンでの炊事の時間。日々の料理はもちろん、洗い物や片づけ、翌日の食事の下ごしらえ……と、やるべき作業が山ほどあり、うんざりしている人も多いのではないでしょうか。今回は、そんなキッチンでの作業がはかどり、時短できるテクニックを小西さんから学びます。

キッチンを制すれば、家事の時短効率は格段にアップ!

「料理ってある意味、永遠に終わらない家事ですよね。だって食べたらなくなっちゃうから、また作らないといけない」と笑う小西さん。意外にも小西さんは、料理があまり得意ではないそうで「いかにキッチンに立つ時間を短くするか、快適に過ごせるか、試行錯誤を重ねながら収納と動線を見直した結果、時短を叶えるキッチンが生まれた」と言います。小西さんによると、使いにくいキッチンには、必ずどこかに“不便・不明・不快”があるそうで、「家事動線が悪くて“不便”ではないか? モノがどこにあるか“不明”ではないか? キッチンで使う道具が汚れて“不快”ではないか?……と点検し、改善していくことで、自然と自分や家族が使いやすいキッチンに近づいていきます」とのこと。さらに使いやすさをキープするためには、自分なりのルールを決めるのも有効だそう。今回は小西さんがキッチンで実践しているという“マイルール”を教えていただきました。

→『調理がはかどるキッチン収納』については<スマ子と学ぶ 住まい愛レッスン 小西さん編 Lesson1>でも紹介しています。

小西さんのキッチンで見かけた、簡単マイルール

小西邸のキッチンには、とにかくすぐに料理を始めるための工夫がいっぱい。固定概念にとらわれない収納には、いくつもの家事動作を省略できる仕組みが隠されています。

●キッチンには物を出しっ放しにしない

整頓され、常に清潔に保たれたキッチンの写真

キッチンが散らかっていると“不快”なだけでなく、いざ調理しようと思ったときに、片づけることから始めなければなりません。そのため、常に清潔に保ち、いつでもスムーズに調理できる状態にしているそう。

●調味料とスプーンをセットにして、スプーンをいちいち探さない

調味料の入ったジャーと、ジャーにセットされたスプーンの写真

すべてのジャーの中にスプーンをセットしておけば、調味料を使うたびスプーンを別の場所から持ってきて、使ったら洗ってまた片づけるという工程が省けます。

●使う用途によってグループ分けしておく

土鍋とお玉や菜ばしセットの写真

鍋をするときに使う道具は、土鍋やカセットコンロ、お玉や菜ばしなど、ある程度決まっています。これらを一緒にセットしておけば、「今日は鍋にするよ!」の一声で、家族がこれらをテーブルに運んでセットしておいてくれるそう。このほか、ヘラとホットプレート、延長コードをセットにした『お好み焼きセット』もありました。

キッチングッズの替え時をチェック!

フッ素樹脂加工のフライパン
フライパンのフッ素樹脂加工はいつまでも持続するものではありません。樹脂が剥げて、食材が焦げるようになってきたら思い切って買い替えます。せっかく美味しくできた料理が焦げてしまったら台無しですものね。
菜ばし・木べら・レードル
菜ばしや木べらの先が焦げていたり、レードルが溶けかかっていたら替え時です。100円ショップで買えるものもありますので、汚いと気にしながら使うより、新しいものを気持ちよく使いましょう。
キッチンスポンジ・台ふきん
雑菌が繁殖しやすいキッチンスポンジや台ふきんは、常に清潔に保ちたいもの。その一方で交換時がわかりにくいため、小西さんは月に1回、毎月1日に交換すると決めているそう。
リーズナブルな簡易保存容器
食品を保存する際に便利な保存容器は、徐々に色やニオイがついたり、フタが閉まりにくくなったりするため、年に1回、すべて新しいものと交換します。

最小限の動きで完結するキッチンの収納テクニック

キッチンに立つ時間を短くするもう1つのテクニックは、「動線を考え、使いやすい場所に収納すること」と小西さん。基本は、「使用頻度の高いものは、膝から胸の高さの手の届きやすい場所」「使用頻度が低いものは手の届きにくい場所」ですが、さらに使いたい場所の近くに収納すれば、わざわざ取りに行く手間が省け、結果的に時短になるといいます。「具体的には、火にかけて使う調理道具はコンロの近く、水まわりで使う調理道具はシンクの近くに収納すると家事効率がアップします。まずは調理道具を“火”と“水”でグルーピングしてみてください」。では、実際に小西邸ではどのように収納しているのか、見せていただきましょう。

小西さんのシステムキッチン、
どんな風に収納してる?

小西邸のシステムキッチンには、コンロ下の大きな引き出し収納のほか、左側に小さなスパイスラック、右側に高さの違う2段の引き出し収納があります。さらにシンク下にも、2段式の大きな引き出し収納がひとつ。これらをどのように活用しているのでしょうか。

火の近く

●コンロ下にはフランパン類

フランパン類の写真

コンロの下にはフライパン類のほか、火から使うことの多いフッ素樹脂加工の鍋も収納。引き出し式の場合は立てて収納すると取り出しやすく便利です。そのほかお玉や木べらなども火にかけながら使うため、“火”に分類しています。

●コンロでの味付けに使うスパイス類

スパイス類の写真

コンロの左側にあるスパイスラックには、火にかけながら使うことが多いスパイス類をセット。狭くて使いづらかった引き出しは、スパイスの中身を四角い容器に入れ替えることでぴったり収まり、使いやすくなりました。

●コンロでの調理に使う調味料

四角い容器に移し替えた砂糖や塩の写真
四角い容器に移し替えたパン粉や小麦粉の写真

コンロの右側にある2段の引き出しも、主に"火"から使い始める調味料を収納。浅めの上段には、頻繁に使う砂糖や塩など、深めの下段にはパン粉や小麦粉などを入れています。「こちらも四角い容器に移し替えたので、スペースのムダがありません」。

水の近く

●シンク下には、まず水を使う鍋類

水を使う鍋類

↓↓↓ 奥は、2段になっています

フランパン類の写真

シンクの下には、まず水を入れて使う鍋やボウル、ケトルなどを収納。また漂白剤などもシンクで使うため、ここが定位置です。幼いお子さまがいるご家庭では、漂白剤の管理にお気をつけください。奥が2段になっていますが、高さがないため、おろし金やバット、お掃除グッズなどの収納場所に。

小西さんの写真

収納と時短家事の専門家
整理収納アドバイザー小西 紗代さん

兵庫県神戸市在住。幼稚園教諭を経て、整理収納アドバイザー1級、風水鑑定士に。2011年8月より整理収納サロン『神戸のちいさな収納教室』を主宰(現在はお休み中)。自宅の整理収納テクニックは、雑誌やテレビ、ラジオでもたびたび紹介されている。著書に『さよさんの片づけが大好きになる収納教室』(宝島社)、『さよさんの「時短家事」スタイル』(三笠書房)など。

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