魅せるコーディネイトの専門家

山川さんの顔写真

くらしスペシャリスト#018魅せるコーディネイトの専門家山川 直子さん

Tomoko Kudo

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Vol.6 魅せる収納・季節を感じるディスプレイで、家族や友人との時間をあたたかに。

ここまで山川さんの住まいを拝見し、自分らしくリノベーションした理想の住まいの心地よさ、そして好きなものとの上手な付き合い方を教えていただきました。最終章となる今回は、好きと思えるものを明確にし、それらに囲まれて暮らす豊かさについてお聞きしていきます。

ものが多くても大丈夫!好きなものを上手に魅せるテクニック

山川さんがインタビュー中、よく口にしていたのが「私、これがすごく好きで」という言葉。それもファブリック、窓辺、足場板、素材感、照明、お花、ブラシ、カゴ……とジャンルやテイストもさまざまです。これらは一貫性がないように見えますが、同じ空間にあってもちぐはぐな感じはなく、むしろ魅力的な山川さんワールドが作られているのはなぜでしょうか。「私の場合、自分が何を好きかハッキリ分かっているので、選ぶものに迷いはありません。すべて“自分が好き”という条件をクリアしているので、自分テイストという一貫性があると思っています」。とはいえ、ただ好きなものを雑多に並べても、なかなか素敵なインテリアにはなりません。そこで山川さんのアトリエを実例に、自分らしく飾りながら魅せる収納術をレクチャーしていただきました。

● 飾る場所はトコトン飾る

ディスプレイコーナーの写真

飾るための場所を用意し、そこに集めることでインテリア雑貨店のディスプレイのようなコーナーが演出できます。

● 同じアイテムをまとめておけば、魅せる収納に

天井から吊したカゴの写真

「カゴ」も山川さんの好きなディテールのひとつ。お気に入りのカゴバッグはしまいこまず、あえて天井から吊して見せることで、やはり店舗のディスプレイのように見せられます。

● 飾りながらドライフラワーづくりを

ドライフラワーの写真

リビングや洗面所に飾った花は、枯れてしまう前にこちらへ移動。飾りながらドライフラワーをつくり、そのままディプレイに。「吊す」は山川さんのディスプレイのポイントとも言えそうです。

● テーマを決めてゾーニングする

民芸とテーマを決めた本棚の一画の写真

こちらは「民芸」とテーマを決めた本棚の一画。テーマが目次の働きをしてくれるので、ものが多くても「○○はこのあたりに」とさっと見つけられます。

● 好きなディテールを集める

一カ所にまとめた同じモチーフのフィギュアの写真

こちらも本棚の中の一画。ついついコレクションしてしまう同じモチーフのフィギュアは、一カ所にまとめて置くことで存在感もアップします。

● 画になる道具はしまわずディスプレイ

ハサミや趣味の靴づくりの道具の写真

ハサミや趣味の靴づくりの道具など、ツール類もまとめて壁に掛ければ、ディスプレイのように。作業中、手に取りやすいというメリットも。

大切な家族、大好きな友人と過ごすための空間づくり。

山川さんが作り上げた空間は、自分が好きなものに囲まれてハッピーな気持ちになれると同時に、大切な家族が心地よい時間を過ごし、大好きな友人が笑顔で過ごせるために考えられた空間でもあります。低座の大きなテーブル、部屋の両サイドに配したソファベンチ、ハンギングチェア、バーカウンターのチェアすべてが、訪れた人がくつろげる居場所なのです。そんな大好きな友人が集まるパーティは「やっぱり楽しい」という山川さん。大人数を招くパーティでも、持ち寄りスタイルにしたり、ゲストにお料理をつくってもらったり、みんなでおしゃべりしながら洗い物をしたりして、気負わず楽しむようにしています。「結局のところ、好きなものだけでなく、好きな人と一緒に過ごす時間が楽しいから、この空間が生まれたのかもしれませんね」。

▼ 少人数のティーパーティやランチでも、花やグリーンで一気に華やぐ

大人数が集まるパーティほど気負わないけど、遊びにきてくれた友人をおもてなししたい。そんな少人数のティーパーティやランチのときも、テーブルや洗面室にお花やグリーンを飾れば、おしゃべりにいっそう花が咲きます。来客時のおもてなしテーブルを紹介していただきましょう。

テーブルフォト
テーブルフォト
植物のある部屋の写真
植物のある部屋の写真

来客があるときは、なるべくお花を用意するという山川さん。それ以外のときは、長持ちする枝物を生けたり、お花屋さんで好きなお花があったときだけ購入しているといいます。「必ず飾ろう、と決めているわけではないんです。義務になると楽しめなくなりますからね」。

▼ 山川邸のパーティテーブルを拝見!

さらにテーブルの演出に一役買っているのが、民族衣装カンガのファブリックです。「ファブリックは、テーブルの雰囲気を一瞬で変えられるので便利ですよ。私はカンガをたくさん持っていて、よく掛け替えています」。ここに季節やテーマに合わせたお花を飾れば、おもてなしテーブルの完成です。

民族衣装カンガのファブリックの写真
民族衣装カンガのファブリックの写真
おもてなしテーブルの写真
民族衣装カンガのファブリックの写真

暑い季節は花が枯れやすいので、丈夫な枝物で爽やかさを演出。冬のクリスマスパーティにはもみの木を用意してみんなでツリーをデコレーション。同じ空間でもデコレーション次第でこんなにイメージが変わります。夜が深まってくる頃には、ランタンをテーブルにセットして、さらにあたたかなムードに。

持ち寄りパーティ風景
持ち寄りパーティ風景
持ち寄りパーティ風景
持ち寄りパーティ風景
ワークショップ風景
ワークショップ風景

山川邸でのある夜。年に2、3回は、たくさんの友人が集まり、持ち寄りパーティを開催しています。ゲストがキッチンで料理の腕をふるったり、後片付けを手伝ったり。また、広い面積を活かしてワークショップなどを開催することもあるのだそう。山川さんを慕う人が集うあたたかな時間が流れます。

山川さんの写真

自分らしく、自分たちらしく暮らすことで、毎日はより充実したものになるという山川さん。「主人や友人など、大好きな人達がいるから楽しく過ごせているのだと思います」。

山川さんの写真

魅せるコーディネイトの専門家
VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)山川 直子さん

武蔵野美術大学短期大学部空間演出デザイン科を卒業後、(株)東京ソワール、(株)バルスのVP(ビジュアル・プレゼンテーション)を経て2000年10月フリーに転身、ディスプレイ業務に26年携わる。主にホームファニシングのVMDを軸に、店舗演出、雑貨&インテリアのスタイリング、デコレーターとしても活動。商品をより魅力的に見せ、よさを感じてもらうことを考えた提案を行っている。

山川直子ホームページ http://www.naokoyamakawa.com/

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