魅せるコーディネイトの専門家

山川さんの顔写真

くらしスペシャリスト#018魅せるコーディネイトの専門家山川 直子さん

Vol.5 基本の収納に、“楽しい”をプラスするVMD的キッチン収納

ここまで山川邸のリノベーションの実例を見ながら、自分らしい暮らしを叶える理想の住まいづくりについてお聞きしてきました。ここからはキッチンに焦点を当て、VMD流・使いやすくおしゃれに見える収納のこつについて、山川さんに教えていただきます。

さりげないディスプレイで、キッチンに立つのが楽しくなる!

キッチンは物が多く、どうしても雑多になりがち。食器が増えすぎて食器棚がパンパン、どこに何があるか分からない……と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。実は山川さんの食器棚も決して物が少ないわけではなく、かなりの食器が詰め込まれている様子。なのに、なぜか統一感があり、むしろ暮らしを楽しんでいる遊び心さえ見え隠れします。そのポイントはどこにあるのか、お聞きしました。「収納の基本は定量・定位置ですが、増えてしまうのは仕方のないこと(笑)。だって好きなものは捨てられないでしょう。そんなときは使用頻度や用途、素材や色で分類することで、どこに何があるか把握できるし、見た目に統一感を出すこともできるんです」。また機能ばかり追求するのではなく、好きなものに囲まれるということも大切。「調理器具や道具に好きなデザインのものを選んだり、ちょっとした飾りを置くだけでキッチンに立つのが楽しくなりますよ」。

● キッチンをさりげなくデコレーションする、山川さんのお気に入り

多治見焼のタイルのキッチンの写真

システムキッチンは手を加えなかった分、お気に入りの多治見焼のタイルを貼り、自分らしい空間に仕上げました。

シンクの上の棚の写真

シンクの上の棚には、ころんとしたミルクポットやだるまなどを並べて味のあるディスプレイを。

動物のオブジェの写真

民芸雑貨店で一目惚れして購入した動物のオブジェ。キッチンに立つたび、癒されているそうです。

量が多くても大丈夫!山川邸の食器棚に見るキッチン収納術。

それでは山川邸の食器棚を例にしながら、どのようなものを、どこにしまうと家事効率がよく、見た目もスッキリ整えられるか、概念図を見ながらポイントをチェックしていきましょう。

(概念図)

キッチンに立つ山川さんの写真

山川さんがよく立つ場所がシンク横の作業台。この背面に食器棚が来ることになるため、食器類の配置も、振り返ってすぐに手が届く場所が使用頻度の高いもの、少し離れた場所や、高い場所が使用頻度の低いもの、となっています。

よく使うグラスの写真

>グラス類
よく使うグラスは、手が届きやすい左上に。ガラス素材のものでまとめることで、見た目に統一感も感じられます。

ピック類の写真

>ピック類
キュートなピック類は、目線の高さに。「細々したものは、目線の高さにあると手に取りやすい。VMDもディスプレイを考える際に取り入れているテクニックです」。

茶碗、お椀類の写真

>茶碗、お椀類
日常的によく使う汁椀や飯椀、木の匙などは、もっとも手に取りやすい場所に集中。「ステンレスのスプーンは口当たりが苦手で、最近は木のスプーンばかりを使うようになった」そうで、結果的にぬくもりが感じられるコーナーになりました。

陶器の写真

>陶器ゾーン
素材感がやさしい陶器ばかりを集めたゾーン。「1種類につき、同じものを2つ以上並べると存在感が出て、整然とした感じにもなるので、たいてい偶数個購入しますね」。これもよく使うテクニックだそう。

パーティー用食器の写真

>パーティー用
かがまないと見えにくく、手が届きにくい下段中央には、パーティー用の大皿や、数十枚の取り分け皿など、使用頻度が低いものを収納。

丼類の写真

>丼類
大きめのお皿や丼ばかりを集めたコーナー。「結構重ねちゃっているんですけど(笑)、大きめのお皿はここにあると分かっていれば、必要なときにすぐに見つけられます」。

カトラリーゾーンの写真

>カトラリーゾーン
自然に立ったままで一望できる引きだしには、細々したものを。中でも山川邸のキッチンで一番動線がスムーズな左側には、1日になんども使うカトラリーや箸置きが入っています。

カゴゾーンの写真

>カゴゾーン
高い位置にものを置く際には、見上げた状態でもそれが何なのかが一目瞭然のものを。安全面を考慮して、軽いものだけを置くようにしたい。

山川さんの写真

魅せるコーディネイトの専門家
VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)山川 直子さん

武蔵野美術大学短期大学部空間演出デザイン科を卒業後、(株)東京ソワール、(株)バルスのVP(ビジュアル・プレゼンテーション)を経て2000年10月フリーに転身、ディスプレイ業務に26年携わる。主にホームファニシングのVMDを軸に、店舗演出、雑貨&インテリアのスタイリング、デコレーターとしても活動。商品をより魅力的に見せ、よさを感じてもらうことを考えた提案を行っている。

山川直子ホームページ http://www.naokoyamakawa.com/

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