魅せるコーディネイトの専門家

山川さんの顔写真

くらしスペシャリスト#018魅せるコーディネイトの専門家山川 直子さん

Vol.4 ラフスケッチに描いた理想の住まい。
中古マンション リノベーション、いよいよ完成!!

「ここに住みたい!」と長年待ち続けてきた中古マンションをついに購入し、リノベーション計画を始めた山川さんご夫妻。ラフスケッチに理想を描き出した住まいがいよいよ形になりました。果たしてどのような住まいが完成したのか、見せていただきましょう。

まずは間取り図のBefore Afterをチェック!

旧間取り図を見ながら、「ここでは、こうやって過ごしたい」「ここは、こうすれば心地よい空間になるかも」と理想を思い描いたという山川さん。具体的にラフスケッチを描き、設計士さんと相談しながら、施工に臨みました。その結果、山川邸はどのように生まれ変わったのか、Vol.2(「間取りから導き出す、理想の住まいづくり」)でもご紹介した旧間取り図と、リノベーション後の新間取り図を照らし合せてみました。「最初に描いていたラフスケッチとは異なる施工をした部分もありますが、結果的に、よかったと思っています」。

Vol.2で、旧間取り図に「こう過ごしたい」「こう使いたい」「これは嫌!」などを書き込んだものがこちら

「中古マンションリノベーション」計画を柔軟に変えることで、
より住みやすく心地いい住まいに。

ここからは、計画がどのように実現したのか、リノベーション後の山川邸の全貌を見せていただきます。ラフスケッチと現状を見比べると、その再現度の高さに驚かされますが、設計士さんからアドバイスをもらったり、欲しい資材が手に入らなくて変更したところも結構あるそう。「思いもよらぬ良さに出会えて、かえって大好きな空間になりました。計画はあくまで計画と捉え、常に軌道修正する柔軟性が大切ですね」と山川さん。では、さっそく案内していただきましょう。

● 居場所がたくさんある、広々とした「リビングダイニング」

もともと3部屋に分かれていた空間のうち、2部屋を大きなリビング・ダイニングに。真ん中には、DIYでつくったという大きなテーブルが置いてあります。「友人が集まることが多いので、広々とした空間と大きなテーブル、そしてベンチやいすなど座る場所をたくさんつくりました」。当初、ベンチはおしゃべりしやすいようL字に設置する予定でしたが、「窓辺の空間がとても好きなので、やはり窓の近くで過ごしたいと思い、位置を変えました」。また床材は、荒削りな素材感が大好きな足場板にしたかったそうですが、ご主人の「ゴミが溜まりやすい」というひと言から、素材感が感じられる他の床材に変更。「裸足で歩くのが気持ちよくて。粗さがある足場板は裸足では歩けないので、アドバイスを聞いてよかったです(笑)」。

リビングダイニングの写真

Tomoko kudo

リビングダイニングのスケッチ

● 家の中にいながら、屋外を感じさせる「キッチンカウンター」

もともと対面式キッチンには吊り戸棚があり、リビング側から見ると圧迫感があると感じたため、取り払って開放的に。リビングの柱とキッチン部分にへこみがあったので、「朝食を夫婦並んでここで食べたい」とバーカウンターを作ることにしました。ブロックを積み、カウンター板に足場板を使ったのは、家の中にいながら、外を感じる空間が作りたかったからだそう。

キッチンカウンターの写真
キッチンカウンターのスケッチ

● 好きなものがぎっしり詰まった「アトリエルーム」

VMD(ヴィジュアルマーチャンダイザー)という職業柄もありますが、もともと好きなものが多いという山川さん。趣味のものから仕事のものまで、実にたくさんのものを持っています。それらが集約されているのが、このアトリエ。もともと物入れがあった場所にデスクを、壁一面に本棚を造りつけ、作業しながら必要なものが探せるようにしています。「本棚は均等割することで、規則性を持たせてスッキリさせました。棚板の高さがちょうとデスクの高さに合ったのもよかったですね」。

アトリエルームの写真

Tomoko kudo

アトリエルームのスケッチ

● ゲストが出入りしやすい動線と広さを確保した「玄関スペース」

たくさんの友人をゆったり出迎えられるよう、玄関スペースはリノベーション前の2倍確保しました。「ここでブロックとガラス窓を使ったのも、やはり外とのつながりを出したかったから。窓があるとアトリエ側からの光や風も取りこめるメリットがあるんですよ」。ガラスは、中が見えない飾りガラスのため、アトリエが丸見えにならない目隠し効果も。「設計士さんのアドバイスで、靴を脱ぐ場所の廊下を斜めに切りました。おかげで、さらに玄関が広くなり、見た目に変化がついたので、気に入っています」。

玄関の写真

(C)Tomoko Kudo

玄関とサニタリーの写真
飾りガラスの写真
玄関スペースのスケッチ

● 水回りの位置はそのままに、動線を整えた「サニタリースペース」

コストダウンのため、水周りは大きく動かさなかったものの、隣室の押し入れをなくすことで、スペースを少し広げました。洗面台回りには物を置きたくなかったので、細々したものはすべて収納に隠しています。タイル貼りにこだわり、「3色のタイルを使っていますが、その配置のバランスが難しくて、かなり考えました。あと目地の色選びも雰囲気を左右するので重要ですね」。一方、計画と変わったのは、トイレの壁紙です。希望していたカラーがなく、山川さんとしては大冒険だったピンク系の壁紙を使ったそうですが「トイレが明るい雰囲気になって大正解。結果、洗面室の壁も明るいイエローに変更して、華やかになりました。私にとっては新しい発見でしたね」。

サニタリースペースの写真
タイル貼りの写真
トイレの壁紙の写真
サニタリースペースのスケッチ

● 洗濯物が干せ、ひなたぼっこもできる窓辺の「サンルーム空間」

ご夫婦で花粉症があることから、洗濯物を室内干しできる場所は必須でしたが、ご夫婦の寝室である小上がりの和室を窓際からセットバックすることで、洗濯物が干せる陽当たりのよい土間空間が生まれました。「窓辺ながらリビングからは洗濯物が丸見えにならないし、寝室スペースに腰掛けると縁側にいる気分。ここで洗濯物を畳めるから、家事効率もいいんです」。陽当たりがいいので観葉植物も生き生き。大切な家族の一員であるねこのみーちゃんのお家もここにあります。

サンルームの写真
観葉植物の写真

● 隠す収納に徹底した「ファミリークロゼット」

コストダウンをするために、ほとんど手をかけなかった和室は、丸ごとファミリークロゼットとして活用。手をかけたところといえば、畳を取り去ってタイルカーペットを敷き詰めたことくらいで、あとは以前に住んでいた人のタンスを譲り受け、収納ラックを置いて活用しています。「ここは見た目にはこだわらず、とにかく隠す収納に徹底しています。洋服はもちろん、扇風機などの季節用品、スキーやゴルフ用品まで、なんでもここ。もう少しものを減らそうとは思っていますが(笑)」。この部屋のおかげで、ほかの場所に物があふれないそう。壁面や天井を見ると、ほとんど手を加えていないのが分かります。

ファミリークロゼットの写真
ファミリークロゼットの写真
山川さんの写真

魅せるコーディネイトの専門家
VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)山川 直子さん

武蔵野美術大学短期大学部空間演出デザイン科を卒業後、(株)東京ソワール、(株)バルスのVP(ビジュアル・プレゼンテーション)を経て2000年10月フリーに転身、ディスプレイ業務に26年携わる。主にホームファニシングのVMDを軸に、店舗演出、雑貨&インテリアのスタイリング、デコレーターとしても活動。商品をより魅力的に見せ、よさを感じてもらうことを考えた提案を行っている。

山川直子ホームページ http://www.naokoyamakawa.com/

「すむすむ くらしスペシャリスト」は、専門家の皆様のライフスタイルや暮らしのアイデアなどを紹介するコンテンツです。ご自身の暮らしに取り入れられる際は、必要に応じ専門家に確認するなど、自らの責任において行っていただけるよう、お願いいたします。また、ご紹介している写真の設備機器等は、パナソニック製以外のものが含まれます。お問い合わせいただきましても、お答えできない場合がありますことを、予めご了承ください。

くらしスペシャリスト #018 山川 直子さんご感想をfacebookでお聞かせください

あこがれの「住まい」を考えるヒントや、日々の暮らしを少しの工夫でより快適にする情報などをお届けしています