魅せるコーディネイトの専門家

山川さんの顔写真

くらしスペシャリスト#018魅せるコーディネイトの専門家山川 直子さん

Vol.2 間取りから導き出す、理想の住まいづくり

長年希望していた住まいが手に入り、いよいよ山川さんのリノベーションがスタート!新しい住まいでは、何にこだわり、どのような空間づくりを進めていったのでしょうか。

リノベーションの始まりは、条件の書き出しから。

山川さんご夫婦が購入したマンションは、バルコニーのある南側に遮るものがなく、春は公園の桜、夏は花火、天気のいい日には富士山が望める絶好のロケーション。この住まいをリノベーションするにあたり、やはり必要なのは間取り図です。ここからは、平面図から売り場づくりを展開していったVMD・山川さんのアプローチが参考になります。「最初に、リノベーション前の間取り図を見ながら、自分たちが希望する条件を考えていきます。”ここはこう変える “という具体的なものから、”このように暮らしたい“というイメージでも構いませんので、思いつく限り挙げてみてください」。山川さん自身も、バルコニーに面した3室を1つにつなげたい、玄関を広くしたい、といった具体的なものから、友人をたくさん招いてパーティーがしたいなど、暮らし方の希望もたくさん挙げたといいます。さらにご主人はアレルギーがあり、キレイ好きでもあるため、窓は花粉の侵入を防ぐ二重サッシにする、床は隙間にゴミが溜まりにくい素材にするなどの条件を加えました。「リノベーションで大切なのは、家でどのように過ごしたいかを考えることです。間取り図をベースに考えると、住まい全体の動線も分かりやすくなり、具体的に想像しやすくなりますよ」。

つの部屋をつなべたバルコニー沿いの空間の写真

3つの部屋をつなべたバルコニー沿いの空間。「当然ながら面積は同じですが(笑)開放感がうまれると、気持ちも晴れやかになります」。

【ワーク】

旧間取り図を中心に「ここではこう過ごしたい」「ここはこう使いたい」「ここはコレが嫌!」など書き出す。

間取り図

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間取り図で住まい全体的を見渡して書き込むことで、ちょっとした思いつきも冷静に判断が出来ます。

山川さんの写真

「もちろん希望通りに進まないこともありました。そのときは設計士さんが別の案を出してくれて、それが意外によかったりして。プロのアドバイスは重要だと思いました」と振り返る山川さん。

間取り図から立体に描きだして、さらに具体的なイメージへ。

ひと通り条件がそろった後、山川さんが次に行ったのが、ラフスケッチを描くことでした。間取り図を立体に起こすことで、空間が視覚的にイメージしやすくなり、使いたい素材、置きたい家具、飾りたい絵など、具体的なアイテムも見えてくるといいます。「たとえばリビング・ダイニングに大勢の友人を招きたいから、床座&どこでも座れるように備えつけのソファをつくる。また、バルコニーからアトリエを介して、玄関へと光と空気が通り抜けるようガラスを備え、一部は開くようにするなど、この段階ではまだ構想中ですが、より具体的にイメージすることを目的にラフを描きました。」一方でコストを抑えるために山川さんが決めたのは、水周りの位置を動かさない、和室には手をかけずファミリークロゼットにする、壁のペンキ塗りは極力自分たちでやる、といったこと。また「元オーナーが置いていったキッチンや食器棚はそのまま使わせてもらったこともコストダウンになりました。お金がかかってもしっかりと変える部分、変えない部分を明確に分けることで、よりメリハリのある空間づくりが叶うんですよ」。

ラフスケッチの写真

山川さんが設計士にオーダーする際に描いたラフスケッチ。家具を入れたイメージもより伝わりやすくなります。「絵は苦手という方も、具体的な条件をかき出したり、スクラップを作っておけば、伝わりやすくなるはずです」。

壁のペンキ塗りの作業中の写真1
壁のペンキ塗りの作業中の写真2
壁のペンキ塗りの作業中の写真3

コストを抑えるため、壁面は山川さんご夫婦や友人たちでDIY。「プロのお友達に教わりながら、けっこう広い面積を塗りましたよ。終わる頃にはみんな少し上手になっていました(笑)」。

山川さんの写真

魅せるコーディネイトの専門家
VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)山川 直子さん

武蔵野美術大学短期大学部空間演出デザイン科を卒業後、(株)東京ソワール、(株)バルスのVP(ビジュアル・プレゼンテーション)を経て2000年10月フリーに転身、ディスプレイ業務に26年携わる。主にホームファニシングのVMDを軸に、店舗演出、雑貨&インテリアのスタイリング、デコレーターとしても活動。商品をより魅力的に見せ、よさを感じてもらうことを考えた提案を行っている。

山川直子ホームページ http://www.naokoyamakawa.com/

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