魅せるコーディネイトの専門家

山川さんの顔写真

くらしスペシャリスト#018魅せるコーディネイトの専門家山川 直子さん

photo: Tomoko kudo

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Vol.1 10年越しで手に入れた!中古マンションリノベーションでつくる理想の住まい

今回ご登場いただくのは、インテリアショップなどの売り場作りを手がけるVMD(ビジュアルマーチャンダイザー)の山川直子さんです。ディスプレイに携わって26年、いわゆる"魅せるコーディネイト"のスペシャリストとして活躍する山川さんのご自宅は、その技術の集大成ともいえるセンスで溢れています。
今回はそんな山川邸のリノベーションとインテリアから、好きなものに包まれて暮らす心地よさについて学びます。

売り場づくりのプロ、山川さんが住まいに取り入れている中古マンションリノベーションテクニックとは。

山川さんの写真

今回お邪魔したのは、築年数約30年の中古マンションを5年半前にリノベーションした山川直子さんのご自宅です。そこには年数という概念を越え、VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)ならではの素敵な空間が広がっていました。そもそもVMDとは聞き慣れない職業ですが、具体的にどのようなお仕事をされているのでしょうか。「分かりやすくいうと、“売り場コーディネーター”ですね。よくインテリア雑貨店の店頭に、クリスマスなど季節感のあるディスプレイが展開されていることがあるでしょう?あのように商品を視覚的に見せる売り場づくりを手掛けているのが、私たちVMDです」。聞けば、このお仕事を始めてすでに26年。ここで磨かれた”魅せるテクニック”と素敵なものを見つけ出す審美眼が、今のご自宅をつくりあげているに違いありません。「確かに、それはあるかもしれません。素敵に見せる方法はもちろん、人の視線はどのように移動するか、人が手を伸ばしやすい位置はどこか、などの考えは自然に身に付いていると思います」。中でもよく使うのが、どこに何を配置するかの区画分けをする”ゾーニング”のテクニック。「売り場づくりを考える際も、最初に行うのがゾーニングです。使用頻度やバランスに合わせた配置を最初に考えておくと、その後の空間づくりもスムーズになりますよ」。また、素材や色の組み合わせもコーディネイトには重要な要素となるそうで「日常生活や旅先でも、素材や色の個性、経年変化がもたらす素材の空気感に惹かれることが多く、気づけばたくさんの写真を撮っていますね。こうなってくると仕事なのかプライベートなのか?という感じですが、私は素材感のあるものが好きなんだろうと割り切って(笑)、多くのものを見たり撮ったりするようにしています」。

山川さんの部屋の写真1
山川さんの部屋の写真2

こちらの写真は完成内覧会時のもの。山川さんが大好きな素材感たっぷりのものがコーディネイトされています。

◎山川さんが旅先で惹かれた、お気に入りの写真

山川さんの旅先の写真1
山川さんの旅先の写真2

やわらかでシック、どこか奥行きを感じさせるカラーはフランスならでは。マルシェに並ぶ色鮮やかな野菜のコントラストも魅力的!

ニューヨークで見かけたショップの壁面の写真

ニューヨークで見かけたショップの壁面。「ニュアンスカラーのタイルを組み合わせることによって生まれたグラデーションが、独特の存在感を放ちます」。

山川さんの旅先の写真3
山川さんの旅先の写真4

「太陽が似合うメキシコでは、色の組み合わせに刺激を受けました」。強いカラー同士の組み合わせが自然と調和しています。

山川さんの旅先の写真5
山川さんの旅先の写真6

山川さんが愛してやまないチュニジアでも、素材感に注目「同じ色でも素材がかわると、その雰囲気が違って見えるのがおもしろい」。

住まいづくり、夫婦の意見が違ったら……お互いが納得できるリノベーションのポイント見つけ出す。

それにしても気になるのは、どうしたらこんな素敵なリノベーションが叶うのかということ。そこでまずは、リノベーションに至った経緯からお聞きしました。「結婚以来ずっと賃貸に住んでいたんですが、約15年前から、中古マンションをリノベーションして住みたいと主人に相談していたんです」。とはいえご主人は、どちらかというと新築派。最初は乗り気でなかったようですが、リノベーションした友人宅に連れて行ったり、リフォーム設計士さんと話してもらったり、その良さを”プレゼン”し続けたといいます。「もちろん自分の意見だけを通すつもりはなく、なぜ新築がいいのか、どんな家が理想なのか、主人の意見もじっくり聞きました」と山川さん。そして、ご主人が譲れない条件を聞き出し、お互いの意見をすり合わせることで、同意を得られたといいます。そんな折り、「住むなら絶対ここ」とピンポイントで希望していた中古マンションのチラシが入り、即決で購入したのがこの住まいというわけです。「リノベーションの魅力は、好きな素材を使って、自分たちの暮らし方に合った空間づくりができることですが、それ以外に価格的なメリットも大きいと思います」と山川さん。具体的には、物件の価格が約2000万円、リノベーションにかかった費用約800万円の計約2800万円は、周辺の新築の相場より安いと言います。「家の購入は理想だけでは叶いません。やはり予算内で、いかに素敵な住まいが作れるかが鍵になりますね」。

◎住まいの中に見る山川さんのディスプレイ

山川さんの住まいの中にあるインテリアの写真1
山川さんの住まいの中にあるインテリアの写真2
山川さんの住まいの中にあるインテリアの写真3
山川さんの住まいの中にあるインテリアの写真4

お仕事を通して培われた山川さんの審美眼で選び抜いたインテリアの一部。好きなものに囲まれて過ごす時間の豊かさを感じさせます。

山川さんの写真

魅せるコーディネイトの専門家
VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)山川 直子さん

武蔵野美術大学短期大学部空間演出デザイン科を卒業後、(株)東京ソワール、(株)バルスのVP(ビジュアル・プレゼンテーション)を経て2000年10月フリーに転身、ディスプレイ業務に26年携わる。主にホームファニシングのVMDを軸に、店舗演出、雑貨&インテリアのスタイリング、デコレーターとしても活動。商品をより魅力的に見せ、よさを感じてもらうことを考えた提案を行っている。

山川直子ホームページ http://www.naokoyamakawa.com/

「すむすむ くらしスペシャリスト」は、専門家の皆様のライフスタイルや暮らしのアイデアなどを紹介するコンテンツです。ご自身の暮らしに取り入れられる際は、必要に応じ専門家に確認するなど、自らの責任において行っていただけるよう、お願いいたします。また、ご紹介している写真の設備機器等は、パナソニック製以外のものが含まれます。お問い合わせいただきましても、お答えできない場合がありますことを、予めご了承ください。

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