おもてなしを伝える食空間プロデューサー

山本さんの顔写真

くらしスペシャリスト#012食空間プロデューサー山本 侑貴子さん

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Vol.6 おもてなしのためのハウスキーピングと、
食空間が育む子どもの心

ゲストに気持ちよく過ごしてもらうためにも、おうちはキレイに掃除し、整えておく必要がありますが、これが意外と大変!せっかく招待したのに、ゲストが来る前に疲れてしまい、心からのおもてなしができなかった、なんてことになりかねません。そこで今回は、日常的に心がけたいハウスキーピングのコツを伺いました。

ゲスト目線で部屋を見渡し、玄関は日頃から清潔感と美しさをキープ。

パーティ当日は食事の準備やテーブルセッティングなどに手をとられるので、掃除をする時間はほとんどありません。そのため日頃からキレイな状態をキープしておくことが理想ですが、難しい場合も「住まいの顔である玄関だけは、常に美しく保って。靴を出しっぱなしにしないのはもちろん、わが家ではグリーンと香りは欠かさないようにしています」。さらに、おもてなしのメインステージとなるダイニングテーブルも清潔にし、ムダなものは置かないのも山本さんのこだわりです。
また、時にはゲスト目線で部屋を見渡してみるといいそうで、「例えばトイレにさりげなく消臭スプレーがあったら安心だと思いますし、気さくなパーティならゲストがお手伝いをしてくれることも考慮に入れて、キッチンまわりにゲストがお手伝いしやすい動線を確保しておくことも、実はゲストに気を遣わせないポイントです」。そして部屋が散らからない一番の秘訣は、「やはり定期的に人に来てもらうこと! 汚れる前に来てもらえば、常にキレイな状態をキープできますからね(笑)」。

洗面カウンターの写真

トイレの中にある洗面カウンター上には、ゲスト用のタオルもセット。消臭スプレーやハンドクリームなども備えておけば完璧です。普段使うものとは別に、デザイン性の高いものを用意すればインテリアにもなります。

玄関の写真

ゲストが最初に足を踏み入れる玄関は日頃から整えているという山本さん。靴を出しっぱなしにしないことは、お掃除のしやすさにもつながります。

豊かな食空間とおもてなしの心は、親から子へ、子から孫へ。

「おもてなしは、面倒と思えば面倒だし、楽しいと思えば楽しいものです」と山本さん。負担に感じるより「今回はどんなパーティにしようかな」とワクワクしながら計画したほうが、楽しさも2倍になると言います。そんな親の姿を見ている子どもが、おもてなしの心を身につけていくのは、ごく自然なこと。「まず親が、楽しんでいる姿を見せたほうがいいですね。私も母の姿から、おもてなしの心を学びましたから」。そんな山本さんの息子さんも、学校帰りや休日にお友達をたくさん連れて来ることが多く、さすがにテーブルセッティングはしないものの、自宅でお友達とすごす時間を楽しまれているそう。やはりおもてなしの心を受け継いでいるようです。
山本さんがこだわる食空間は、自宅のテーブル上だけではありません。毎日の息子さんのお弁当作りにも、食事の時間が楽しめる工夫をしているそうで、「お弁当は、傷みやすくて入れられない食材があったり、彩りに気を使ったり、意外に制約が多いもの。でも、この小さな箱の中で、どうしたら息子が喜ぶ食空間を作れるか、楽しみながら作っています」。そんな息子さんも2016年春には高校を卒業し、お弁当作りももうすぐ終わり。「だからこそ、今まで以上に思いを込めて作っていきたいですね」。

お弁当のクロスをむすぶ山本さんの写真

その日のメニューや気分に合わせて、お弁当箱やクロスを選ぶのも楽しみのひとつだそう。

山本さんが息子さんのために心を込めてつくった、お弁当の一部を見せていただきました。

お弁当の写真1

ふだんはあまり揚げ物を作らないそうですが、お弁当の定番であり、息子さんの大好物である「鶏の竜田揚げ」は別!「大量に作ったので、残りは冷凍しておきました」

お弁当の写真1

ときには丸い曲げわっぱのお弁当箱が登場することも。スパイスの利いた「ジャンバラヤ」や「オニオンリング」など、まるでレストランのメニューのようです。

お弁当の写真3

大好きなお店のオムライスを再現したかったそうですが、「さすが老舗のお弁当は簡単には作れませんでした(笑)」。

お弁当の写真4

「インゲンの豚ロール巻き」や「広島菜ちりめん入り卵焼き」など、彩りと栄養にこだわったメニューも工夫して入れています。

山本さんの写真

おもてなしの心を伝える食空間の専門家
食空間プロデューサー山本 侑貴子さん

広島県出身。慶応義塾大学卒業後、外資系証券会社勤務を経て、結婚を機に退職。趣味で始めた料理やおもてなしが評判となり、1999年にテーブルコーディネイトサロン「dining&style」を自宅でスタート。独自の美意識に基づくスタイリングで、店舗プロデュース、商品開発、イベントディスプレイなどを手掛けるほか、雑誌やテレビなどで活躍中。著書に『おもてなしコーディネート 花と色の空間演出』(誠文堂新光社)、『わたしのおもてなし Welcome Table』『おもてなし12ヶ月』(アスペクト)、『初めてのおもてなしレッスン』(講談社)、『おもてなしの教科書』(ワニブックス)など。

「すむすむ くらしスペシャリスト」は、専門家の皆様のライフスタイルや暮らしのアイデアなどを紹介するコンテンツです。ご自身の暮らしに取り入れられる際は、必要に応じ専門家に確認するなど、自らの責任において行っていただけるよう、お願いいたします。また、ご紹介している写真の設備機器等は、パナソニック製以外のものが含まれます。お問い合わせいただきましても、お答えできない場合がありますことを、予めご了承ください。

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