くらしネクスト

RELIFE STUDIO FUTAKOで、新しい「イエナカ」の楽しみ方を体験!(前編)

川島蓉子

ifs未来研究所所長川島蓉子

木田隆子

ELLE DECOR
ブランドディレクター
木田隆子

所長 藤本一彦

パナソニック株式会社
エコソリューションズ社
技術本部 デザインセンター
所長 藤本一彦

部長 渡辺雅純

パナソニック株式会社
エコソリューションズ社
ハウジングシステム事業部
住空間パッケージ・事業推進部
部長 渡辺雅純

今回の「くらしネクスト会議」は、「新しい『イエナカ』の楽しみ方」がテーマ。 『ELLE DECOR』ブランドディレクターの木田隆子さんと、ifs未来研究所所長の川島蓉子さん、キッチンやお風呂などの開発担当の藤本一彦、渡辺雅純によるトークが行われ、その後、ご参加いただいた皆さまには、「いろりダイニング」を囲んでの「お家でのカクテルアワー」体験をしていただきました。(以下、敬称略)

豊かな暮らしって?
手放してはいけないものが
自分でちゃんと分かっていること。
自分の気持ちを大切にすることから
始まる

川島:今日はこの場を使って、「豊かな暮らしって何だろう?」をテーマに、世界中の暮らしを見ていらっしゃる木田さんと、暮らしを豊かにしてくれる商品を開発しているパナソニックのお二人、藤本さん、渡辺さんといろいろおしゃべりしたいと思います。では、早速ですが木田さんは、「今の豊かな暮らし」ってどのように思われますか?

木田:エルデコは世界の情報を吸収しながら、暮らしのイメージで共感することや、こんなだったら良いよねという理想の暮らしをテーマに誌面をつくっています。世界のトレンドをそのままというのではなくて、何か空気の中に漂っているもの、例えば今なら、「もっとリラックスしたい」とか、「ちょっと素敵にしたい」など、皆さんが何となく感じてらっしゃるような気分をいろいろと表現しています。
それと、「ワークライフバランス」とよく言われるけれど、ライフをどう組み立てたらいいのか今ひとつイメージが湧かないのも正直なところなのではないでしょうか。その意味では、自分が手放しちゃいけないものが何なのかをちゃんと分かっていることも、豊かな暮らしの第一歩なのではないでしょうか。

自分の手放してはいけないものが何か分かることが豊かな暮らしの一歩と、語る木田さん

川島:確かに。パナソニックの藤本さんはいかがですか?ご自身の暮らしの豊かさについて教えてもらえますか。

藤本:プライベートで豊かな暮らしということになると、家の中での私の居場所というか、一番落ち着く場所は、ガレージなんです。ダイニングテーブルやコーヒーメーカーを持ち込んで色んなことができる空間に変えているんですが、そうすると人が集まるようになるんですよ。

川島:ガレージに。

藤本:ガレージに。同じ趣味を持った人とかが集まって、マニアックな話をしながら楽しんでいます。車庫の上で家庭菜園もしているのですが、日々それらの管理をすることが一番気持ちが豊かになりますね。

自宅のガレージを自分の心地よい空間に作り上げたという藤本

人がライブで集う。
情報交換だけではない
エネルギーの交換こそが
クリエイティブなこと

川島:男性でもこんなにプライベートで豊かな暮らしをされているとは…聞いてみるものですね。今、ガレージに人が集まってくるというお話を聞いたんですけど、暮らしの中には人と関わったり人とおしゃべりしたりする時間は、もっともっと大事になっていくと思います。これだけデジタル化が進むと、ライブで人に会って、ライブでお話しすることが…木田さんはどう感じますか。

木田:こんな時代だからこそ、実際に会ってしゃべってエネルギーを交換するというのがものすごく重要。デジタルって、その中をサーフィンして、この情報面白いと頂いてくるわけですが、エネルギーの交換まではできないなと思うんです。

川島:エネルギーの交換って何でしょう、今、すごく腑に落ちました。

木田:こちらもエネルギーを出すけど、相手も出してくれて。出してくれたエネルギーで、またこちらのアイデアが進んで…というやり取りみたいなことの面白さは絶対に手放しちゃいけないこととしてあるのではないでしょうか。

川島:お茶でもいいけど食事だとさらにエネルギーが高まったりしませんか?

木田:そうそう。リラックスするんでしょうね、食べものがあると。家族と、友達と、あるいは仕事仲間と気持ちをシェアする時間を一番豊かに彩ってくれるのは、食べる時間なのではないかと思っています。

川島:わくわくしますよね、木田さんにそう言われると。家の中でももっとそんなエネルギーの交換ができたらいいですよね?

人を招く時間帯をもっと小刻みに
考えてみては?
気軽に楽しく、
誰もが苦にならないおもてなし

木田:家の中こそステージであるべきだと思います。家の外では行なわれているのに、家の中では誰とも喋らないなんてもったいない。家はこれからそういう場所になっていくと思いますよ。特に食べるシーンというのが、今まで無かった楽しみ方に変わっていくのではないでしょうか。これまでは、単に人が来て招く側が一生懸命キッチンで料理を作って、それをお出しして食べて…皆が帰った後に片付けをする。

川島:疲れちゃうんですよね、主婦は。

木田:そう。これからは、お客様をお客様扱いしない。買い出しに行くところから一緒に行けるのが一番良いけど…。一緒に作って、一緒に食べて、何なら片付けも一緒にやってという形に。

川島:そういうおもてなしって、昔は割合気楽にやっていた気もするんですけど、今や私にとってはかなり面倒臭い感じがあって敷居が高いんですけど、もう少し手軽にやる考えってないんですかね?

木田:食べ物にまつわる時間帯って、朝ご飯はプライベートなものなので、昼ご飯と夜ご飯と二回しかチャンスがないと思いがちだけど、イギリス人みたいに一日5回お茶をするとか、時間はもっと小刻みに考えてもいいんじゃないかと思うの。人を呼ぶ時間帯にしても。

川島:小刻みに短時間で終わらせる。

木田:そうそう。例えばカクテル時間、晩御飯の前の時間とか。以前パリで同僚に招かれた時は、シャンパンと苺と、カナッペみたいなちょっとつまむものが作ってあったりするくらい。皆で喋って、その後一緒に食事する訳ではなく、ご飯の約束は皆それぞれあるから解散するとか。2時間くらい。そんなお招きの仕方もあるんだなと思った良い体験でしたね。

川島:しっかり準備して作り込んでおもてなしするんじゃなくても、もっと気楽に。

木田:その家の人じゃない人が作っている場合もありました、それも楽しかった。その時、誰にでも開放されて、誰もが舞台に上がれるステージのような造りのキッチンを持っていたら良いなと思いました。

豪華な食事を作らなくても、軽食やつまめるものを用意すればおもてなしに

一緒に作る、一緒に食べる、
一緒に片付けられる
「いろりダイニング」

川島:今日ご紹介する「いろりダイニング」という商品は、その名の通り、皆で作りながらキッチンを囲みながら食事もいただけるという新しいキッチン。開発者の話を聞くと結構面白いので、デザインの強みやこだわりはココみたいなお話を聞かせてください。

藤本:基本的な考え方は「一緒に作る、一緒に食べる、一緒に片付ける」。デザインはその考え方を形にしていく仕事ですので、そこに徹底的にこだわりました。例えば大きなIHは両サイドから操作も料理もでき、作りながらその場で食べることもできる。シンクも三方向から片付けができるように工夫しました。会話が弾むことも重要なので、換気扇のメカを天井裏に入れて、音が静かなスリムなデザインに仕上げたことが一番のこだわりです。

川島:開発に関わられた視点からは?

渡辺:「いろりダイニング」ができた時に、普通のキッチンとそれぞれで同じメニューを作ってもらったのですが、「いろり」は調理の時間は短くなり、会話の量がほぼ倍になるという結果が出たんです。普通は、ダイニングテーブルに移って食べるので皆がバラバラの行動になる時間が多くなる。その点、違う作業をしながらも顔を見て会話ができることで会話につながった訳です。

川島:良いことですね。初めて聞いた時、この「いろりダイニング」というネーミングはどう思われましたか?

木田:ちょっと仰天しました、最初は。囲炉裏自体今の私たちの生活から遠いですし。でも外国人の友達からは、囲炉裏を囲んで作りながら食べながらの時間にしゃべったことが結構記憶に残っていて、とても良い思い出になったと以前言われたことがあって。もしかしたら私たちの日常の中に囲炉裏はないけど、囲炉裏を囲んだ記憶をコンテンポラリーな今の生活の中に取り入れるとすると「いろりダイニング」の形になるのだろうなと、良く考えたらとても深いなと思いました。

川島:私も最初はちょっとびっくりしました(笑)。今は囲炉裏を囲んでご飯なんてない訳で、それに近い体験ができる場なんだなと改めて思いました。

囲炉裏を囲うような食卓を実現した「いろりダイニング」。一緒に作って、食べて、片付けることで自然に会話と笑顔が生まれる

トークイベントの後は、人気フードユニット「GOCHISO」提案の「お花見」「アウトドア」をイメージしたイエナカのおもてなしをいただきながら、実際に「いろりダイニング」を囲み、開発担当者よりこだわりポイントやその魅力を具体的に説明させていただきました。
結婚間近?のカップルからは、「いいかも、これ。良いよね?」「だね」など、彼女がおねだりするような会話が聞こえてきたり、「お手入れなんですけど・・」と、換気設備のメンテナンスについて熱心に質問されるリフォーム世代と思しき女性も。
春らしいイエナカのおもてなしに誘われて、皆さまそれぞれ新生活のイメージが膨らんだようです。

イエナカ時間が楽しくなる!
パナソニックおすすめ商品

Irori Dining
My Home Resort
Salon a la Maison

「くらしネクスト会議」
参加メンバー

川島蓉子

ifs未来研究所所長
川島蓉子

伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。
著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)などがある。

http://ifs-miraiken.jp/

木田隆子

ELLE DECOR
ブランドディレクター
木田隆子

世界25カ国で発行されているインテリアとデザインの雑誌『エル・デコ』日本版の編集長を経て、現在は同誌のブランドディレクター。TVやラジオのコメンテーターや、トークショーなどでも活躍する。

藤本一彦

パナソニック株式会社
エコソリューションズ社
技術本部 デザインセンター 所長
藤本一彦

渡辺雅純

パナソニック株式会社
エコソリューションズ社
ハウジングシステム事業部
住空間パッケージ・事業推進部
部長 渡辺雅純