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床暖房で快適な頭寒足熱を実現

2011年2月2日更新

寒い冬でもはだしで歩き回れる"常春"で過ごすわが家
暖房器具には、ストーブ、ファンヒーター、エアコン、こたつ、ホットカーペット…、いろいろありますが、最近は快適性や健康志向の高まりから、床暖房を希望される方が増えています。床暖房は、"火を使わない" "空気を汚さない"など子どもやお年寄りにも優しい特長が人気です。
"床からのやわらかい放射熱"で足元が暖かい「頭寒足熱」は、リフォームでも実現できます。安全・快適の床暖房で心地よい暖かさをわが家で実現してみませんか?

1「床暖房」のメリット

床暖房は、床を暖める暖房器具なので、暖まった床面から放射される輻射熱で、部屋全体を暖めます。燃焼がないので、室内の空気が汚れず健康的な暖かさを実現できるなど、さまざまなメリットから選ばれています。

メリット1 お部屋で火を使わない安全・安心・クリーンなシステム

床暖房はお部屋で火を使わないので、空気を汚さないクリーンな暖房システムです。カビやダニ、結露の原因となる水蒸気も発生しません。空気の乾燥も少ないので、お肌やノドのトラブルも少なく、お部屋をいつでも快適に保ちます。また、石油ストーブのように熱源が露出しないので、小さい子どもが誤って触ってやけどする危険性もなく、安全性にも優れています。

メリット2 健康にも良い“頭寒足熱”の心地よさでお部屋の隅々まで快適に

床から直接、人に伝わる伝導熱と赤外線による輻射熱が、暖かさを感じる皮膚の温点をほどよく刺激。エアコンのような、顔は暖かいのに足元は冷たいといった状態や温度ムラ、温風などの不快感もなく、一般的に腰痛や冷え性にもいいといわれています。体を芯から暖めてくれるので、お部屋の温度が低くても体感温度は高く、快適に過ごせます。目安として、床暖房の面積率が60%以上なら、床暖房だけでお部屋全体を暖めることができます。

※壁構造や床暖房の敷設率(総面積に占める床暖房の割合)によって異なります。

■室内温度の分布比較

エアコンではあたたかい空気が上の方にたまっているのに対し、床暖房は、床面があたたかく、湿度ムラが少ない。
データ:当社評価技術センター

■室内温度分布比較表(当社シミュレーション値)

床面の温度が最も高く、天井に近づくほど温度が下がるので、頭寒足熱の暖房です。

メリット3 チリやホコリなどのハウスダストを抑えられます

床暖房は床面から暖める暖房方式。エアコンなどの対流方式とは違い、空気中にチリやホコリ、ダニの死がいやカビなどを舞い上げることもありません。お掃除もラクなのでお部屋が清潔に保てます。また、床表面に抗菌処理されたタイプもあるので、清潔で、小さい子どもにも安心です。

メリット4 気になる燃焼音やにおいがありません

静かな夜は、ヒーターなどの送風音、燃焼音は意外に気になるものです。床暖房は燃焼音や送風音がなく、においもほとんどありません。読書はもちろん、お気に入りの映画や音楽を雑音に邪魔されず楽しめます。

メリット5 収納不要でお部屋も広々

床暖房は、床そのものが暖房機器。ストーブやファンヒーターのように機器本体やコードが露出していないので、暖房器具用のスペースがいりません。また、暖房を使わない季節の収納も不要なので、出し入れの手間や収納場所にも困りません。

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2暮らしにあわせた床暖房の選び方

床暖房は大きく分けると、電気式と温水式があり、電気式には、電気代が安い深夜電力を使う蓄熱式があります。それぞれに特長があるので、ライフスタイルにあったものを選びましょう。

床暖房はライフスタイルにあった暖房方式を選んでお得に

床暖房の面積や使い方によって、電気式にするのか、温水式にするのか考えましょう。必要な場所だけ、数時間の使用の場合には、電気の熱で床を暖める電気式の方がお得です。広い範囲や複数の部屋を暖房したい場合は、温水を利用する温水式を選びましょう。また、一日中在宅するなど、長時間利用する場合には、電気代がお得な深夜電力をつかって、夜間に蓄熱、昼間蓄えた熱を放熱する蓄熱式がお得です。ライフスタイルにあったものを選ぶことで暖房費の節約につながります。

■暮らしにあわせて選ぶ暖房方式

■暖房方式によるコスト比較

■算出条件
・暖房費は朝夜暖房(8時間/日)×(6カ月/年)×10年で算出。
・電気式の暖房費は5,900円/月(10畳・敷設率約60%)を基準に算出。あたたかめ(床温約30℃)の場合。床暖房パネルはフリーほっと、仕上げ材は木質床材を使用。
・温水式の暖房費は4,500円/月(10畳・敷設率約60%)を基準に算出。床暖房パネルはフリーほっと温すい、仕上げ材は木質床材を使用。
・機器代には床材代は含みません。
・温水式の熱源代は床暖房機能付きエコキュートと一般エコキュートの値差金額(24.5万円)としています。

3床暖房の特長を知って暖房費を気にせず快適に

床暖房にはさまざまな機能がついたものがあります。それぞれの特長を知って使うことで、快適に電気代も節約できます。

温度に応じて発熱量を抑制する電気式床暖房

センサーを利用せず、ヒーター自体が発熱量を抑制するPTCヒーターを採用している電気式床暖房なら、昼間、日光で床面の一部が暖まった場合、暖まった部分のみ温度上昇を抑え、床の温度を常に快適な暖かさに保ちつつ、電気代も節約できます。

■発熱を抑制するPTCヒーター

【従来の床暖房】
日光で暖められた部分も周囲と同じように暖房している。

【PTCヒーターを採用した床暖房】
日光で暖められた部分は発熱が抑えられるので、電気代が節約できる。

■PTCヒーターの抵抗・発熱量

温度が上がった部分だけ発熱を抑えるので、きめ細かく快適さを保つことができる。

エアコンと床暖房の組みあわせで電気代を節約

エアコンと床暖房の両方を利用することで、床暖房だけの利用より、部屋全体の室温の上昇が早く、すばやく快適な温度になり、電気代も節約できます。
ひとつのコントローラーで、エアコンと床暖房を制御できるので、別々の操作も必要ありません。タイマー設定を利用すれば、その日の条件にあわせて運転開始時間を自動で調整します。

■床温と室温の変化

快適範囲:床温と室温が両方この範囲に入ると快適であることを示します。
出典:空気調和・衛生工学会『床暖房のアメニティ評価に関する研究委員会報告』

■床暖房とエアコンを連動した場合の電気代

■電気代の算出(当社実験値)
「省エネ」運転モード温度調節「4」(床暖房「2」)と「床暖房単独」運転モード温度調節「5」の比較、外気温3℃、部屋8畳Q=3.3、床暖房敷設率約64%、運転開始室温10℃、運転時間8時間/日、エアコンCS-255XB(COP6.27)にて電力料金目安単価22円/kWh(税込)
※電気代は目安料金です。住宅の断熱性能や使用条件により異なります。

割安な深夜電力の利用で電気代がおトクに

温水式床暖房には、灯油やガスを燃料としたボイラーで利用するものや、エコキュートに対応するものがあります。ヒートポンプ技術を使ったエコキュートは、効率よくお湯を作ることができるので、経済的です。14畳を超えるような広い範囲の床暖房をお考えの場合は、温水式の床暖房がランニングコストの面からもおトクです。また、割安な深夜電力を利用すれば、昼間の約3分の1もお得な電気代で床暖房を利用することができます。

■年間ランニングコストの比較の目安

湯の使用量とリモコンの沸き上げ湯量設定により異なります。また年間電気代の月平均であり、季節・地域により変わります。

■ランニングコストの算定基準(パナソニック調べ)
下記条件にてランニングコストの目安を試算しています。

●ヒートポンプ給湯機/タイプ:460L(フルオートタイプ)
●外気温、給水温度/東京地区
●給湯負荷/IBEC((財)建築環境・省エネルギー機構)Lモードを適用(1日の総使用湯量:421L(給湯温度43℃ 給水水温15℃換算))
●電気料金/東京電力「季節別時間帯別 電灯電化上手」燃料調整額除く/契約容量10kVA 電気基本料金に占める給湯の割合は1/10通電制御割引を適用(全電化住宅割引を適用していません)
●ふろ保温負荷/204MJ/月(365日保温)
●注意/※外気温度・給水温度は(社)ソーラーシステム振興協会のSSS‐1001−1984に基づく
●都市ガス/暖らんプラン
●暖房負荷/2.4W/m2・C(次世代省エネ基準V地域相当)8畳8時間運転時
●暖房期間/4カ月

4インテリアにあわせて選べる材質、木目、カラー

床材はカラーや木目が選べたり、アレル物資を抑制する仕上げ材を使っているものなど、家族の健康状態やインテリアイメージにあわせてさまざまな材質を選択できます。

アレル物質を抑制する床材

アレルバスター(※1)を配合した塗装仕上げで、ダニの死がいや花粉などのアレル物質を抑制します(※2)。

※1アレルバスターは積水化学工業株式会社の登録商標です。
※2床面(塗装面)に接したアレル物質のみ効果を発揮します。

■代表的なアレル物質抑制効果の検証結果

試験機関:ITEA(株)東京環境アレルギー研究所
試験方法:各アレル物質の抽出液をアレルバスター配合塗装を施した床材表面に滴下し、
経時的に抽出液中に含まれるアレル物質量をELISA法で測定。(床材サンプルはオーマイティフロアーA シグノ)

ペット対応やキズのつきにくい床材

ワックスがけをしなくても美しさが長持ちし、物を落としてもへこみキズがつきにくい床材や、汚れ、すりキズがつきにくい塗装をしたもの、ペット対応のアンモニアにも強い床材なども利用できます。小さな子どものいるご家庭にも最適です。

キズやアンモニアに強いペット対応の床材もあります。

リフォームにも対応できる

既存の床の上に施工できるタイプは、リフォームで床暖房を設置することができます。RC造のマンションにも施工できるタイプもあります。
また、冬の浴室は、暖かい室内から寒い浴室への移動で急な温度変化が血圧を上昇させ、事故のもとになることも。急激な温度変化に対応できるように床面を事前に暖めておけるフロアヒータも販売されています。

入浴前に浴室を暖めておくことで、快適な入浴時間を過ごせます。

5床暖房の安全な使い方

床暖房部分には、クッションや座布団、じゅうたん、脚のないソファーなど、放熱を妨げるものを長時間おくと、異常高温になる場合や、ひび割れ変色の原因となることもあるので、注意が必要です。

フローリングだけど床暖房であることを忘れずに

床暖部分に普通のフローリングと同じようにカーペットなどを敷くと、放熱の妨げになり、誤作動が生じてしまいます。高温または低温状態が続き故障の原因にもなりかねません。また、ソファーやベッドを置く場合は床面から5cm以上の空間があるものにしましょう。
タンスやピアノなど木製の家具を床暖房部分に置くと、放熱で反りやひずみが生じる恐れも。ピアノは音が狂ってくることもあるので注意が必要です。

床から5cm以上の空間があるソファーなら床暖部分に置くことができます。

コントローラーは操作しやすい場所に

コントローラーは家族みんなが操作しやすいよう床から120pくらいの高さの壁面に取り付けましょう。動作音が気になる場合は、耳障りにならない場所を選ぶとよいでしょう。
家族構成やライフスタイルにあわせて、事前に床暖房の暖房方式や機能などを検討し、床暖房で快適な暖房空間を実現しましょう。

コントローラーは操作しやすい高さに取り付けましょう。