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夏冬あわせてエアコンで快適に暮らす

2010年12月22日更新

住宅の高気密化で、エアコンは夏だけでなく、冬にも活用できる
夏だけに関心が集まりがちなエアコン。実は冬の暖房器具としての活躍も見逃せません。住宅の高気密・高断熱化や、暖房能力の向上により、暖かく過ごすことができるのです。住まいにあったエアコンの利用で、1年を通じて快適な空気環境を実現できます。リフォームの際は、温度分布も考えてエアコンの取り付け位置を検討しましょう。

1エアコンは冷房だけ?暖房器具として冬にも活躍!

エアコンといえば、夏に冷房として使うものと考えている方が多いようです。暖房機器には、エアコンや床暖房、石油、ガスストーブ、ファンヒータなどさまざまな種類があり、地域によって好まれる暖房器具がそれぞれ違います。暖房にエアコンを利用されている方は、約3割程度です。

エアコンはあるが、暖房に使っている家庭は少ない

財団法人ヒートポンプ蓄熱センターのアンケート調査では、81%の家庭が「エアコン」を設置しているものの、暖房で利用している方は32%という結果がでています。暖房にエアコンを使わない理由を聞くと、67%の方が、「光熱費が高い」と答え、その他「部屋全体が温まるのが遅い」、「乾燥する」などと回答しています。

もっともよく使用する暖房機器は、灯油ファンヒーター

自宅にある暖房危機はエアコンが一位

エアコンがあるのに使用しない理由については、光熱費が高い。

エアコン暖房のさまざまなメリット

高気密・高断熱住宅では、空気環境やお得な料金体系からもオール電化を選ばれる方も多く、オール電化住宅では暖房にもエアコンが使われています。石油やガスストーブなどの解放式の燃焼系熱源は、水蒸気を室内に排出するので、防露性能の高い高断熱住宅では、室内に水蒸気が滞留し、カビや結露の原因にもなります。エアコンは、水蒸気の排出もなく、やけどなどの心配がなくて安全・安心というメリットなどから見ても、最近の高気密・高断熱住宅では、エアコン暖房は適しています。

2快適さと省エネ性が向上した冷暖房エアコン

最近のエアコンは、省エネ技術としても知られる「ヒートポンプ」を利用していることや、機器内の熱交換器の技術、フィンの形状の見直しなど高効率化を追求しているので、省エネ性能はアップしています。特に、最近は冷房だけでなく、暖房能力も飛躍的に向上しています。

10年前のエアコンにくらべると消費電力が少ない

機器の能力にもよりますが、10年前のエアコンに比べ2010年型のエアコンは消費電力量が少なくなっています。家庭でエアコンに使われる電気代は全体の約4分の1。それだけに買い替えの時は、最新の省エネ機種を選ぶことが大切です。
また、暖房効率もアップしています。外気温が低い時でも10年前に比べると暖める力が高く、温風スタート時から吹き出し温度が高いものもあります。

10年前のエアコンと今のエアコンでは消費電力量は減っている

省エネ性能は10年前に比べアップ。

※冷暖房兼用・壁掛け形・冷房能力2.8kWクラス省エネルギー型の代表機種の単純平均値。
※設置環境やご使用条件により、値は変わります。
※出典:社団法人日本冷凍空調工業会

こまめな調整でもっと省エネに

エアコンは温度調整などこまめな設定をすれば省エネで快適に利用できます。冷房時は1℃高め、暖房時は1℃低めに設定するだけで約10%の省エネになります。(社団法人 日本冷凍空調工業会資料より) また、フィルター掃除は2週間に1回を推奨しています。これはフィルターの目詰まりでエアコンの効率が下がるからです。
しかし、実際には風量、風向きをこまめに変えたり、温度調節をしたり、フィルター掃除をされる方は少ないようです。特にフィルター掃除に関しては、掃除が手間ということや、高齢の方だと高い場所の掃除が大変などの問題があるようです。最近は、お手入れの手間を低減する自動お掃除機能が付いたエアコンや、室内の状況をセンサーで判断し、ムダを抑える機能がついたエアコンなどがあります。

フィルターの自動お掃除機能説明図

自動お掃除機能は、お手入れの手間を低減。エアコン効率の低下を防ぎます。

3住まいにぴったりの最適なエアコンの選び方

冷暖房エアコンを購入する際の目安として、建物の構造と畳数がカタログなどに記載されていますが、地域や建物の構造、部屋の向きなどの条件によって、冷暖房効果は変わります。また、ライフスタイルや、使い方にあわせたエアコンの選択が重要になります。最適なエアコンを選ぶと、年中快適に過ごすことができます。

暮らし方や、構造、間取りを考えたエアコン選び

エアコンを選ぶ際は、カタログなどに記載されている建物の構造と畳数を目安にされる方が多いと思います。ただ、この目安に幅があるのは、お住まいの地域やお部屋の構造、向きなどの条件によって、冷暖房効果が異なるためです。そのお部屋に最適なエアコンを選ぶには、新築住宅の場合には事前に、エアコンを設置する住宅会社・電気工事会社などに現場を確認していただくことをお勧めします。
吹き抜けがある間取りや、エアコンの設置位置近くに置かれた大型の家具などは、空調効率が悪くなる原因となることがあります。また、LDKなどの広いお部屋の場合、能力の大きなエアコンを1台設置するよりも、お部屋の形状なども考慮して、複数台に分けてエアコンを設置するほうが効率が良いこともあります。
人によっては「早くお部屋を暖めたい、冷やしたい」、「暖めすぎ、冷やしすぎを控えて効率よく運転したい」と考え方は、さまざま。昼間、家にいることが多い、仕事にでているので暖冷房は夜だけで十分、冬場はヒートショックが心配…などお住まいの方の年齢や暮らしによって状況は変わります。自分のライフスタイルにあったエアコンを選ぶことが大切です。最適なエアコンを選ぶことで、年中快適に過ごすことができるのです。

(2.2kWクラスの場合) お住まいの地域や建物の構造によって最適なエアコンの大きさは違うので、さまざまな条件を考えて選びたい。

エアコンを設置する際に注意したいポイント

エアコンの設置場所にも注意が必要です。あらかじめ配線されている場所が、エアコンの設置に最適な場所と思われがちですが、配線場所は、間取りなどの条件や窓の位置などから決まってしまう場合もあります。新築住宅の場合は、できれば事前に設置位置を検討しましょう。
温度分布を考えると、部屋の長手方向につけることが効率的です。
また、室外機の設置場所も放熱に必要なスペースが確保されないと、冷暖房の能力を弱めますので、注意が必要です。

エアコンの設置位置説明図

エアコンの設置する場所によって、風が届かない場所が多くなることがあり、温度分布にムラが出る。

風が届かない部分が少ないほうが、部屋全体に効率的に風が届くので、湿度ムラを抑えることができる。

4冬のエアコン暖房の不満を解消

エアコンに対する思い込みや誤解から、戸建て住宅でエアコンを暖房に利用する方はまだ多いとは言えません。最近のエアコンは暖房性能も飛躍的に向上、そのうえ、省エネ性も高くCO2削減にも貢献します。

冷暖房に使ってお得なエアコン

新築住宅に冷房と暖房の両用で使用するエアコンを設置すると、1台で済むので、設備購入費用面でメリットがあります。最新のエアコンはCO2排出量も他の燃焼機器に比べ低く、ランニングコストも低くなっています。

1MJ当たりのランニングコストおよびCO2排出比較量のグラフ

<試算条件>
1.CO2排出原単位:電気:東京電力2006年度実績、電気以外:地球温暖化対策推進に関する法律施行令
2.電気料金:東電「従量電灯B」第2段階料金単価(平成18年11月現在)
3.ガス料金:東京ガス東京地区等「一般契約」料金表B(平成18 年10月〜12 月適用)
4. 灯油料金:石油情報センター石油製品市況データ「灯油(店頭価格)」関東局(平成18年11月現在)
5.機器効率:エアコン暖房標準COP4.9,トップランナー
6.67,ガス・石油ストーブ効率1.0
出典:財団法人 ヒートポンプ・蓄熱センター

省エネ性能の高いエアコンは、ランニングコストもCO2排出量も低い。

暖房に最適なエアコンが登場

暖房時の「暖房中なのに暖房運転が止まって部屋の温度が下がった…」、「最初に出てくる風が冷たい」、「広い部屋で一人で使うとムダな気がする」などの不満の声を解消する暖房に最適なエアコンも発売されました。
暖房中に運転が止まるのは、外気温が低いときには、室外機に霜がつきやすくなり、霜を溶かすために、暖房を一時的に止めて、暖房の熱を霜取り運転に利用しているからです。そのため、暖房中に運転が止まって温度が下がる現象が起こっていたのですが、霜取り運転中も暖房が止まらない(※)エアコンが登場し、エアコン暖房の不満を解消しています。
また、人の動きを検知して、ムダを抑えたり、日差しの変化を検知して暖房を調整するなど、自動で省エネするものや、エアコン機能以外にも、部屋干しのニオイやふとんの汗のニオイを脱臭する機能があるものまで登場しています。

※霜の付着量が多くなる環境では、暖房を止めて霜取り運転を行う場合があります。また、24時間以上の連続運転中、一定時間おきに、フィルターお掃除ロボットが作動するため、その間暖房運転を停止します。

人や部屋、日差しの状況を見て、ムダを抑えて省エネするエアコン。(CS-401CX2において当社独自の条件により評価)