住まいの設備と建材 > リフォーム > かしこく、設備選び > 設備選びのポイントを知って賢く選択しよう!

ここから本文です。

設備選びのポイントを知って賢く選択しよう!

2008年9月12日更新

住み心地を左右する設備をしっかり選ぼう
設備にこだわる人が増えています。ハウスメーカーや工務店などでは、標準仕様が決められている場合もありますが、それでも色や機能など選べる範囲は広がっています。しかし、住まいづくりにプロセスがあるように、思い通りの設備選びにはタイミングやポイントがあります。住み心地に直結する設備だからこそ、失敗しないようにしっかり選びたいものです。何をいつ、どう選んだらいいのか。知っておきたい設備選びのポイントをご紹介します。
工期の短いリフォームでは、初期段階で設備の機種決定が必要です。設備選びのタイミングを抑えておきましょう。

1ライフスタイルを考えて選ぼう!

設備を選ぶことは、住まいの間取りや構造、価格と同じように重要です。「設備」と言っても、エネルギー源から配管・配線、機器・器具など、しっかり選んで決定しなければならない設備は多数あります。毎日、使い、住み心地に直結するものだからこそ、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことがポイントです。

設備選びは、家族の生活を知ることから始める

住宅設備機器は、一度設置すると15年から20年、長ければ30年も使うものです。毎日使うものですから長期視点と家族のライフスタイルに合わせてしっかりと選ぶことが大切です。「選ぶ」と言っても、どんな暮らしをしたいのか、設備機器をどう使うのかによって、選び方も変わってきます。
例えば、共働きの夫婦なら家事をラクにする機能の設備を取り入れたり、高齢者やお子さんなど、自宅で過ごす時間が長い場合は、冷暖房や換気などの効率のよいものを選んだり、ロハスや環境へ考慮したいのなら省エネ性能や環境との共生を考えたり…というように、ライフスタイルによって設備も変わってきます。まずは、家族の生活を知ることから設備選びを始めましょう。
また、設備は形・大きさ、機能のほかに付属の設備や、付帯工事が必要なものなど、設置に関して注意が必要なものがあります。
例えば、ビルトインの食器洗浄機を後から取り付ける場合には、機器設置だけではなく、給排水工事や電気設備工事を伴うなど、大掛かりな工事になる場合もあります。できるだけ早い時期に家族のライフスタイルを確認して、使いたい設備の内容をピックアップすることが必要です。

ビルトイン食器洗浄機など、給排水・電気工事を伴う設備は早めに決定したい。

エネルギー源から機器まで多種多様な設備

設備と言うと、システムキッチンやバスルームなどの設備機器に目が行ってしまいますが、それらを実際に使えるようにする給水や給湯、電気、LAN配線などの設備も一緒に選ぶことが大切です。
設備には、次のような種類があります。

[エネルギー源]
○電気 ○電気+ガス ○電気+ガス+灯油 ○電気+灯油
[配管・配線]
○給水 ○給湯 ○排水 ○ガス ○換気 ○エアコン ○暖房
○電気(電灯、コンセント、防災、防犯、情報)
[機器・器具]
○キッチン ○洗面化粧台 ○システムバス ○便器  ○手洗器 
○マルチシンク ○防水パン ○加熱調理器 ○浄水器 ○食器洗浄機 ○換気扇
○エアコン ○給湯器 ○暖房機 ○照明器具 ○配線器具 ○防犯器具 ○防災器具
[その他]
○自動ドア ○玄関昇降装置 ○ホームエレベーター

2設備を選ぶタイミングを知ろう!

思い通りの設備を選ぶには、タイミングがポイントです。間取りがほぼ決まってしまった段階では、設備機器のサイズやスタイルなどが限定されてしまいます。住まいづくりにプロセスがあるように、設備選びは、早めに検討・決定した方が選択肢も広がり、自由に選ぶことができます。エネルギー源から配管・配線、機器・器具など、多岐に渡る設備を一度に選ぶのは難しいもの。
そこで、選ぶタイミングを住まいづくりのプロセスの「本体工事」「間取り決定」「建築確認申請」の3段階に分けてご紹介します。

本体工事に関わるエネルギー源などは早めに

種類や性能・デザインなど、検討して決定しなければならない住宅の設備機器や建材などは驚くほどたくさんあります。
選ぶ過程も楽しいものですが、選ぶ時期を逃してしまい思い通りに選べなかった…、というケースも少なくありません。例えば、本体工事に関わる給湯・電気・給排水・衛生工事に関わる設備機器は工務店や建築家等の依頼先を探す段階で検討したいものです。
具体的には、加熱調理器や給湯器、暖房等の熱を必要とする設備のエネルギー源を先に選ぶのがポイントです。オール電化にするのなら、「IHクッキングヒーター」、「電気温水器やエコキュート」、「電気式床暖房や温水式床暖房」などが関わってきます。
また、浴室でミストサウナや追い炊き機能をつけたり、床暖房を温水にする場合は、給湯器の選び方も変わってきます。エネルギー源をどう選ぶかは、ライフスタイルにも関わってきます。
エネルギー源のほかに、本体工事や構造に関わるものには、「断熱(窓材も)」、「屋根・外壁」、「冷暖房・空調」、「ホームエレベーター」、「太陽光発電」、「ホームセキュリティ」、「配線」、「照明」などがあります。

人気のエコキュートに関わる設備機器。ミストサウナなどの機能性は、設備機器選定に関わる。

次に決めたいのが間取りに関わる設備

エネルギー源のほかには、間取りに関わる設備も早期での検討・決定が必要です。「浴室」、「洗面化粧台」、「トイレ」、「キッチン」などは、建物ができてからでも設置できるようなイメージがありますが、給排水・給湯・電気などの工事を伴う設備です。
キッチンなどの設備機器を設置する場合、目に見えるスペースの確保だけではなく、壁面内などの配管位置によっては設置場所も限定されてしまう場合もあります。間取りがほぼ決まった段階では、サイズなどの変更が難しく、設計のし直しにもなりかねません。逆に、間取り確定前なら、サイズもスタイルも自由に選べるので、間取りプランニングの段階でしっかり検討したいものです。
間取りに関わるものには、壁付けや対面、アイランドなどの配置や独立型、LDKのオープン型などの「キッチン」、「システムバス」のサイズ、「収納ユニット」などがあります。商品選定と内装や素材、パーツ選びなどの細かな部分の検討・決定も伴ってきます。

設置スペースと給排水などの配管スペースも関わる水まわり設備など、間取りと一緒に考えたい。

建築確認申請(工事請負契約)までにすべての確定を

設備選びは、建築確認申請(工事請負契約)までにすべてを確定したいものです。2007年の建築基準法の改正により、建築確認申請後は、柱や壁などの位置を変えるなどの構造に関わる変更は難しくなっています(※)。
そのほかに気をつけたいのは、設備は機器の種類や工事内容によって資金計画に大きく影響します。予算を考えるときにも、どの設備を選ぶのかが重要になってきます。契約してから変更になった場合は、見積もりの変更にもつながる場合もありますので注意が必要です。
構造や間取りに関わらない設備機器の色や柄など、着工までに決定すればいい場合もあります。各設備の決定時期は、依頼先の工務店や建築家などの担当者に確認しながら進めるとよいでしょう。

(※)建築確認申請後の変更は可能ですが、その場合は、建築確認の再申請が必要になります。手続き費用の負担や着工・竣工の遅れなどの考慮が必要です。

■住まいづくりの流れと設備決定のタイミング

※ここでは、一般的な例を上げています。目安にお考えください。いつまでに決定すべきかは、必ず依頼先に確認をしましょう。

3単体で選ばずにバランスを大切に

設備機器は単体での使いやすさも大切ですが、設置する空間との関係も大切です。間取りや動線、広さ、デザインやコーディネイトなど、設備とのバランスも考慮したいものです。間取りプランと設備選びを同時に進めることで、思い描く住まいづくりに近づきます。

使いやすさを左右する広さや動線にも考慮を

設備の使いやすさや快適性には、スペースや空間とのバランスも関わってきます。例えば洗面室が小さいのに大きな洗面ドレッシングを置くことはできません。
やっと置くことができたとしても、設備機器の大きさと置く場所の広さのバランスが取れていないと使いにくいものです。
バスルームなど洗面室とつながるような間取りの場合は、間取りのつながりと人の動きの動線を一緒に考えることで使いやすさも数段違ってきます。また、洗面室は、洗面化粧台や洗濯機スペースなどの配置をはじめ、部屋としての使いやすさも考慮しておくことが大切です。間取りで解決することも多いのです。
一方、設備で解決できることもあります。例えば、同じ広さのバスルームでも浴槽の形や大きさは違う種類が選べます。「広いお風呂にしたい」という時に、広いバスタブにゆったりつかりたいのか、広い洗い場でゆったり使いたいのかによって、部屋を大きくするだけではなく、システムバス等の設備の選び方も変わってきます。

同じ広さのバスルームでも、洗い場を広くしたいのか、バスタブを広くしたいのかによって選び方も変わってくる。

毎日使う設備だからこそ、広さや動線にも配慮した設備選びがポイントに。

ドアの開閉方式と方向も重要なポイント

間取りや動線、広さ以外に気をつけたいのが、ドアの開閉方式と方向です。
扉の方式には、「開き」「引き戸」などがあり、開く方向で使い勝手がガラッと変わります。最近では、ユニバーサルデザイン(UD)の観点から、弱い力でも開けやすい引き戸を採用するケースが増えています。引き戸にはUD以外にも、開けたままスペースを開放的に使えたり、狭い洗面室などの場合は、ドアを開くスペースがいらないことから設備の設置もしやすいなどのメリットもあります。また、引き戸の戸を引き込むスペースがない場合は、折り戸や3枚引き戸の採用で引き戸にすることができます。
そのほかには、家電製品とコンセントの関係もしっかり決めておきたいものです。家電製品とコンセントは切っても切れない関係です。設備配線は早めの計画が重要です。

ドアの開閉方式一つも空間や設備の使いやすさにも関わってくる。

どう使いたいのかを理由も含めてしっかり伝えよう

間取りや空間とのバランスを考慮して選ぶ場合に味方につけたいのが、依頼先の工務店の担当者や設計士、建築家などの専門家です。
間取りを決めていく時に、どんな設備を入れたいのか、ライフスタイルやイメージも合わせてきちんと伝えるのがポイントです。その時に、なぜ、そうしたいのかを理由を伝えることも大切です。その理由を伝えることで、ほかの設備決定にも関わってきます。
例えば、「手すり」をつける場合、つけたい位置だけではなく、理由も伝えます。その理由によっては、手すりだけではなく、スイッチも使いやすいように大きくしたり、引き戸でもフラットなものにしたりと、さらに使いやすい環境を提案してもらえることにもつながります。
きちんと伝えていくことでプロの提案を引き出すのも賢い設備選びにつながります。解決方法はひとつではないので、要望にぴったり合った方法を考えてもらえます。要望はきちんと伝える、その要望の根拠になる元を必ず伝えましょう。

4体感して納得して選ぼう!

設備機器や建材選びに欠かせないのがショウルームやカタログです。特にショウルームでは、最新の機能や実物を確認することができます。いつまでに何を決めればいいのか、設備を決める順番を依頼先に確認して、早い段階でショウルームに足を運んで比較・検討をしましょう。

知らなかった機能やトレンドを知るチャンス

住宅設備機器の最新情報を入手できるのがショウルームです。例えば、テレビを買うときに雑誌を見ますか?現物を見ることのできる電気店などに行くことが多いと思います。そこで新しい商品の情報やお買い得情報を得るのと同じように、住宅設備機器はショウルームで見るのが一番です。
今まで知らなかった機能や使い勝手などを知るチャンスでもあります。住宅設備機器は高機能へと進化しています。その中で、イメージするライフスタイルをかなえる機能があることを知らなかったり、新しい機能を知らなかったり…というのも解決してくれます。
ショウルームでは、様々な設備機器が展示され、イメージしやすいように空間提案されています。住まいづくりの全体像をつかむことができ、ショウルームのプロのアドバイザーと会話をすることで夢も膨らみます。

設備のトレンド情報やプロのアドバイスなど、ショウルームは情報の宝庫。

ショウルームに行くタイミング

それぞれの設備機器の情報を得る時には、いろいろな情報手段があり、それぞれにメリットがあります。
カタログでは時間に左右されることなく、家に居ながら機能や価格などの情報を得られるメリットがあります。一方、設備機器の実際の高さやボリューム・質感、使い勝手を知りたい場合は、ショウルームで実物を確認するのが一番です。
住まいづくりの初期の段階に足を運びたいものです。具体的には、「構想段階」「間取り打合せの初期段階」「設計・見積りの前」に行くのが思い通りの設備を選ぶポイントです。
カタログからでは、何をどう選んだらいいのかを比較しにくい場合も、実物を見ることで比較・検討がしやすくなります。設計が始まる前に確認をしておくことで、それに合わせた希望通りの設計ができます。
初期の段階で設備を絞り込むことで、設計や見積もりなどをスムーズに進めることができます。特に、工期の短いリフォームでは、初期段階での機種決定が重要になります。

ショウルームでは、高さや奥行きなどの使い勝手をトコトン体感したい。