住宅リフォームのヒント集

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2023/12/27

住み慣れた自宅で快適に。介護のことも考えたバリアフリーリフォーム

要介護・要支援の認定を受けている方が、自宅に手すりを取り付けるなどのリフォームを行うと、実際に改修にかかった費用(限度額20万円)の9割(18万円)が上限で介護保険の給付として戻ってきます。制度の利用方法や対応する工事を知って、おトクにリフォームしましょう。

  • ※介護保険制度を利用するためには、さまざまな要件がありますので、お住まいの市区町村の担当窓口で確認してください。

介護保険の対象となる工事は手すりの取り付け、床段差の解消など

介護保険が適用されるリフォームは、以下の工事です。
1.手すりの取り付け
2.床段差の解消
3.滑り防止や移動をスムーズにするための床または通路面の材料の変更
4.引戸等への扉の取り替えと引戸等の新設
5.洋式便器等への便器の取り替え
6.その他(1~5への工事に付帯して必要となる通路などの傾斜解消、扉の撤去、転落防止策の設置など)

トイレには後付けできる手すりも

手すりは、廊下や階段はもちろんですが、トイレにも動作を補助し、転倒の危険を防止するためにもぜひ取り付けたいもの。トイレ「アラウーノL150シリーズ」には、後付けできる手すり「アームレスト」があります。トイレ交換時に手軽に設置でき、立ち座りがラクにできるようサポートしてくれます。

安心して移動、浴槽への出入りができるバスルームの手すり

バスルームには、浴室内の歩行や立ち座り、浴槽への出入りをサポートする手すりをつけると安心です。洗い場に手すりがあると立ち座りがラクになります。浴槽部分には、手をスライドさせながら移動ができ、両手でしっかりつかんで体を支え、安定した姿勢で出入りができる手すりを設置しましょう。また、床も滑りにくい素材にするといいですね。

外まわりの階段やスロープにも手すりを

外まわりの手すりも介護保険の対象です。玄関アプローチの階段やスロープが対象となります。風雨にさらされる部分なので、丈夫で、熱さ・冷たさの影響を受けにくい樹脂製がおすすめです。握りやすさを考えた形状や太さのものを選びましょう。

開閉しやすい引戸、床の段差もなく車椅子通行もスムーズ

引戸は開け閉めがラクで、開けたままの状態にできるので荷物を持っているときも出入りしやすいのが特長です。上部にだけレールがある上吊り式の引戸は、軽い力でも開け閉めができ、床にレールなどの段差がなくフラットなので、転倒を防止、車椅子での通行がスムーズにできるメリットもあります。

玄関の段差解消に固定式の踏み台も

玄関と土間の間には15㎝から20㎝程度の段差が設けられていることが多く、段差解消には大がかりな工事が必要な場合も。手軽に行うなら踏み台を設置するのがよいでしょう。ただ台を置くだけでは、動いてしまう可能性があり、介護保険も適用されません。固定するのがポイントです。取り付けが簡単で安定性に優れ、足を乗せる踏み板部分に滑り止め塗装を行った安全なものを選びましょう。

限度額20万円の9割まで給付

要介護・要支援認定を受けている人が、介護保険の対象となっている一定のリフォームを行うと、実際に改修にかかった費用(限度額20万円)の9割を上限に支給されます。例えばリフォーム費用が限度の20万円またはそれを超える場合に、保険から給付される額は18万円になります。介護保険をご利用してのリフォームをご検討の方は、「エイジフリーショップ」へご相談ください。

監修協力

前海 佐季子さん

前海 佐季子(まえうみ さきこ)さん

沖縄県で活動する住まいコンサルタント。一級建築士・インテリアコーディネーターとして20年に渡り約120件のマイホーム建築に尽力。経験に加え、住まいの悩みを心理学・脳科学を使って解決。学んだ"空間デザイン心理学®"に基づいたカウンセリングで「世の中の悩めるお母さんたちの力になりたい」と、2021年に独立。「模様替え」からリノベーション設計まで幅広く、数々の住まいの悩みや家庭内のトラブル解決に努める。空間デザイン心理士®、2児の母。

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