リフォーム・リノベーションのヒント集

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2024/11/29

1日からできる「フローリングリフォーム」
知っておきたいポイント

傷みが目立ってきたフローリングをリフォームしたいけど、「手間がかかって大変そう」と踏み切れずにいる方も多いのでは。実は、フローリングリフォームは、工事内容によって1日で完成することも。工法や床材の種類についてご紹介します。

フローリングをリフォームしたい場所の1番はリビング

フローリングのリフォームで一番に思い浮かぶのはリビングではないでしょうか。パナソニックのアンケート調査では、フローリングをリフォームしたい場所の一位はリビングでした。家族が長く過ごす場所だから、汚れや傷が気になるのかもしれません。

Q:フローリングをリフォームしたい場所は?

リビング63%、キッチン27%、トイレ20%、廊下20%、洗面台12%、回答者数100名(複数回答あり)

フローリングリフォームは大変そうなイメージがあるかもしれませんが、比較的簡単にリフォームできる場合があります。フローリングを変えるだけで部屋の雰囲気が変わります。これまでと異なる色柄にチャレンジするのもいいかもしれません。

カーペットとフローリングのメリット・デメリット

部屋に占める面積が広い床をリフォームすると、部屋の印象が大きく変わります。リフォームをするときに、カーペットか、フローリングかで悩む場合は、種類やメリット・デメリットを知った上で、部屋ごとにあった床材を選ぶことをおすすめします。

カーペットとフローリングの種類

カーペットには後から取り外しができるタイプ、接着剤で固定するタイプがあります。家庭では、取り外しタイプが使われるのが一般的です。

フローリングには無垢材と複合材があります。無垢材は切り出した木材を一枚板にしたもので、複合材は下地材の上に薄くスライスした天然木やシートを貼り合わせたものです。一般家庭では主に複合材が用いられています。

カーペットのメリット

カーペットは質感が柔らかく、足腰への負担が小さいのがメリットです。滑りにくく、転んだ場合でもクッション性が高いため、安全性が高く小さな子どもや高齢者がいるご家庭におすすめです。他にも、防音性能や断熱性の高さも特徴の一つです。

  1. 1.クッション性があり、転倒した際の衝撃を和らげられる
  2. 2.防音性能があり、生活音が響く心配が少ない
  3. 3.フローリングに比べるとお手頃な価格で導入できることが多い
  4. 4.好きな色や柄など、豊富なデザインの中から選べる
  5. 5.保温性・断熱性が高い

カーペットのデメリット

汚れを落としづらい点は、カーペットの大きなデメリットです。クリーニング店に清掃を依頼することになる可能性もあるため、トータルでかかるコストはフローリングよりも高くなることもあります。

  1. 1.繊維素材であるため汚れやシミが付きやすく、汚れた時に拭き取るのが大変
  2. 2.繊維の中にホコリやカビが蓄積することで、アレルギーの原因になる
  3. 3.デザインによっては空間と調和しない可能性がある
  4. 4.重いものを置いたときに、カーペットに跡がつきやすい

ダニが気になる場合は、防ダニ加工や抗菌加工のタイプのカーペットを選ぶといいですね。

フローリングのメリット

床に水をこぼしたり、子どもが食べこぼしたりしてもサッと拭き取れるなど、お手入れのしやすさが、フローリングの大きなメリットです。掃除がしやすく、ダニが発生しづらいので、床を清潔に保つことができます。

  1. 1.掃除が比較的簡単
  2. 2.ダニの逃げ込む場所がなく、ダニの発生を抑止でき、アレルギー対策になる
  3. 3.木材の素材が持つ風合いや木目が空間に調和しやすい
  4. 4.カーペットに比べると耐久性に優れている
  5. 5.木の温かみを感じられる

フローリングのデメリット

無垢材のフローリングは耐水性が低く、傷がつきやすいことが懸念点です。複合材のフローリングは、無垢材のフローリングのデメリットを補う機能性に優れたものがあります。

  1. 1.様々な衝撃により、フローリングに傷がつく場合がある
  2. 2.フローリングに水をこぼすと変色の原因となる場合がある
  3. 3.カーペットに比べ歩行音などの音が響きやすい
  4. 4.無垢のフローリング材の場合、室内の湿度よって反りなど変形する場合がある

複合材のフローリングの中には、油や水汚れに強いものや、耐久性が高いもの、へこみ傷がつきにくいものなども登場しています。

カーペットからフローリングへの張り替えは1日で完了することも

部屋の広さにもよりますが、カーペットの床をフローリングに張り替える場合、古いカーペットを剥がし、床下地を調整して、新しく床材を張る一連の作業が約1日で終了します。古いフローリングを張り替える場合も、6畳程度の部屋なら2〜3日で終わることが多いようです。
「将来を考えてバリアフリー化したい」という場合、畳をフローリングに張り替えるだけなら2日程度でできるケースもあります。希望を伝えてリフォーム会社に相談してみましょう。

低予算・短工期の「重ね貼り」、豊富な種類から選べる「張り替え」

フローリングリフォームをする場合、「重ね貼り」と「張り替え」の2種類の方法から選びます。リフォームする際の費用は、以下の方法により算出します。

リフォーム費用=フローリングの商品価格+工事(重ね貼り・張り替え)+巾木交換

同じフローリングの商品を選ぶ場合でも、「重ね貼り」か、「張り替え」かによって費用は変動します。

●重ね貼り

既存のフローリングの上から新しいフローリングを重ねる工法。古い床材をはがす手間が省けるので、短工期で予算も抑えられます。

重ね貼りの費用相場

重ね貼りは「レイヤー工法」とも言い、費用相場は、時期、地域などによって変わりますが、1㎡あたり7,000円から10,000円です。戸建て住宅の場合は、間取りと面積に応じて下記の費用がかかります。

間取り 面積 費用相場 工期日数
4畳半 約8㎡ 56,000円~80,000円 1日程度
6畳 約10㎡ 70,000円〜100,000円 1日程度
8畳 約14㎡ 98,000円〜140,000円 1日程度
10畳 約17㎡ 118,000円〜170,000円 1日~1日半程度
12畳 約20㎡ 140,000円〜200,000円 1日半~2日程度
15畳 約25㎡ 175,000円〜250,000円 2日程度
20畳 約33㎡ 230,000円〜330,000円 2日~3日程度

※費用は、時期や地域などによって変わる場合があります。

●張り替え

古いフローリングを剥がして、下地調整などを行った上で新しいフローリングを張ります。重ね張りと違い、既存のフローリングを撤去する工程があるため、費用は高く工期は長くなります。ただし、豊富なラインアップから、色柄や性能にこだわったお好みの床材を選ぶことができます。

張り替えの費用相場

張り替えの場合、現在使っている床材によっても、実際にかかる費用は変動します。床材ごとのおおよその費用相場は下記の通りです。

床材 費用相場(1畳あたり)
カーペット 15,000円~17,000円
クッションフロア 15,000円~17,000円
19,000円~26,000円
フローリング 16,000円~19,000円

※費用は、時期や地域などによって変わる場合があります。

日数は実際の面積にもよりますが、1~2日程度かかります。

素材感や色柄は、豊富なラインアップから選べる

フローリングと言えば、オークやチェリー、ウォールナットといったブラウン系の木目柄をイメージする方が多いかもしれませんが、実際には木材をモノトーンカラーで塗装したものや、天然石の風合いを表現したものなど様々な種類を楽しむことができます。

●優しく、洗練された印象の「ホワイトオーク柄」
例えば、白で塗装されたオーク材の豊かな表情を再現した「ホワイトオーク柄」なら、モノトーンでインテリアをシンプルにまとめながら、木目のぬくもりも取り入れたやさしい印象のお部屋に。
●スタイリッシュで洗練された空間をつくる石質仕上げの床材
天然石やモルタルの質感を表現した石質仕上げの床材「ラピスタイルフロアー」は、天然の石灰石を原料にした新素材で、水に強いから洗面室やインナーテラスにもおすすめです。「スレートブラック」の床材は、艶のある質感で空間を洗練されたスタイリッシュな印象にしてくれます。
他にも、フレンチヘリンボーンのようなデザイン性の高いものや、天然木では難しい個性的な表情を再現したシートタイプのものなど、豊富なラインアップがあります。希望に合ったフローリングをお選びいただけます。

性能を比較してフローリングを決める

豊富な色柄のラインアップだけでなく、家族構成や生活環境にあわせて機能もチェックしたいものです。

シニア世代には、傷に強くいざというとき車椅子の使用に耐える、掃除がラクでワックスがけ不要の床材が便利です。

小さな子どもやペットがいる家庭は、へこみ傷に強く、アンモニア汚れに強い床材がおすすめです。床表面に付着した花粉やペットのフケなどのアレル物質を抑制する※1「アレルバスター配合塗装」の床材もあります。
また、パナソニックの床材は、すべて抗菌塗装を標準採用。さらに「抗ウイルス塗装」の床材は、床表面に付着した特定ウイルスの数を減少させます※2

  • ※1 床面(塗装面)に接したアレル物質のみ抑制効果を発揮します。
    (床用ワックスを使用すると抑制効果は発揮できなくなります。)
  • ※1 アレルバスターは、積水化学工業株式会社の登録商標です。
  • ※2 抗ウイルス加工は、病気の治療や予防を目的とするものではありません。
  • ※2 SIAAの安全性基準に適合しています。

使用頻度に合わせて耐久性の高いフローリングにリフォーム

家の中でも滞在時間が長く、歩行頻度が高いLDKは床が摩耗しやすい場所です。そのため、歩行によるすり減りなどに強い耐久性の高い床材にすることで、美しい状態が長続きします。また、キッチンは油や水ハネに強いもの、寝室は掃除がしやすいものなど、空間にあった床選びが大切です。

リビング・水まわりの床のリフォーム

LDKや水まわりのフローリングリフォームは、見た目がキレイなだけでなく、耐水性やお手入れ性などの視点も大切です。キッチンは、傷やスリッパによる摩耗に強く、食べこぼしや油汚れもさっと一拭きで落とせるタイプ、洗面室・トイレは耐水性に優れ、アンモニア汚れに強いタイプの床材が適しています。

さらに、溝の間までお掃除しやすいトリプルコートの床材なら、フローリングワイパーでひと拭きするだけで、キレイになるので掃除がラクです。

廊下や寝室の床もリフォーム

LDKなどと比べて使用頻度が低い廊下や寝室でも、フローリングの基本性能は大切です。リフォームする際は、ものを落とした際に、へこみ傷がつきにくく、汚れた時もサッと拭き取れる掃除のしやすい床材を選びましょう。

マンションにおすすめの防音の床材

マンションなどの集合住宅では、上下階に対する音への配慮が大切です。フローリングリフォームをする際は、マンションの管理規約で床材が決められている場合があるので、事前にチェックしましょう。

おすすめは、防音性が高い床材です。それに加えて一般細菌や特定ウイルスの数を減少させる床材や、へこみ傷に強いもの、建具や収納とカラーを合わせることができる床材など、さまざまな種類が登場していますので、好みに合わせて選びたいですね。

フローリングの色柄に合わせて、お部屋も模様替え

リフォームは、インテリアを見直すいい機会です。フローリングの色に合わせてカーテンや照明器具を替えたり、傷んでいたドアを取り替えたりするなど、部屋全体のイメージを統一するのもいいですね。

また、新たに購入しなくても、家具の配置を変えたり、不要な家具を捨ててスッキリさせるなど、せっかくフローリングをリフォームするなら、部屋の印象をガラッと変えるのも楽しそうですね。

家具の移動はリフォーム会社との事前相談が大切

リフォーム工事の際、部屋に置かれた家具の移動については、(1)どの部屋にいつ移動するのか、(2)家具の中に入っているものはどうするか、(3)ピアノなど専門業者が必要なものはどうするかなど、事前にリフォーム会社と相談することが大切です。
会社によって、家具の移動費用が無料の場合と別途費用がかかる場合があるので、見積りの際に確認しましょう。

どんなリフォーム会社に頼むべき?

リフォーム会社はたくさんあるから、どんな基準で選んでいいか難しいですよね。リフォーム会社によって、得意なジャンルは異なります。パナソニックでは、お客様の不安や悩みをお聞きしてリフォーム会社選びをサポートするサービスをご提供。悩んだ時はご相談ください。

Q
無料で相談できますか?
A
はい。無料です。
お客様にぴったりのリフォーム会社を無料でお選びいたします。

監修協力

岩納 年成さん

岩納 年成(いわの としまさ)さん

一級建築士/CASBEE戸建評価員
大手ゼネコン会社にて、官公庁工事やスタジアム、免震ビル等の工事管理業務を約4年経験後、住宅建築業界にてプランニング、資金計画、詳細設計、工事統括監理を20年以上従事。法人の技術顧問アドバイザー、家づくりコンサルティングなどとしても活動中。

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