• 好きをかたちにする、新しい住まいのつくり方 vol.6

  • 好きをかたちにする、新しい住まいのつくり方 vol.6

小さなリノベーションを繰り返しながら
その時の自分や家族が
心地いい空間を築く

第6回目となる今回お話を伺ったのは、モデルとして活躍しながら衣食住にまつわるブランドのプロデュースやデザインも手がけている雅姫さん。自身が著者となり暮らしのスタイルを提案する雑誌「SENS de MASAKI」も、多くの女性からの共感を得ています。パナソニックが運営する「TOKYO リノベーション ミュージアム」にお越しいただき、自分らしい住まいのあり方、リノベーションやインテリアアレンジを手がける楽しさなどについてお話しいただきました。

築40年のテラスハウスに
手を入れながら暮らしています

雅姫さん

「我が家じゃないのに、くつろぎ過ぎかな?」と雅姫さん。「TOKYO リノベーション ミュージアム」内に75m²のマンションのリノベーション例として作られた2部屋は、雅姫さんご自身も親交のあるインテリアスタイリスト石井佳苗さんが手がけた空間。

今の家にはかれこれ13年くらい住んでいます。当時小学生だった娘も今は大学生になりました。娘が生まれる前に大型犬との生活がスタートし、以来、私たち家族の暮らしには公園と庭がマスト。それは今も変わりません。

元々は外国人向けにデザインされた古いテラスハウスで、入居前は内装がとても個性的でした。カーペット敷きの部屋に障子がついていたり、ところどころ和洋折衷の雰囲気……。それでも、天井の高い広々としたリビングや外国人向けの高めのシンクは、背の高い私たち夫婦にしっくりくるものがあり、内装に手を入れればどうにかなりそうな予感がして、すぐに大家さんに相談! 大きく間取りは変えないなど、条件付きで交渉が成立しました。

入居前にはカーペットをはがし、フローリングにチェンジ。壁も白く塗りました。以降、住み始めてからは〝家を育てていく″ような気持ちで少しずつ各部屋に手を加えています。まだ小さかった犬がいつの間にか大きくなり、ある日ドアを開けられるようになって扉ごと交換したこともあります(笑)。

住んでみないと分からないことは意外に多いように思います。好みも少しずつ変わりますし、家族の変化や子供の成長に合わせて変えたほうが住みやすくなることも出てくるでしょう。リノベーションに対しては身構えず、柔軟に取り組むようにしています。

昔から味わいのある古いものが好き。
植物や、旅先などで出合ったものを
プラスして

水屋箪笥

雅姫さんのご自宅のインテリアに自然となじんだ水屋箪笥。家具類は和洋問わず、アンティークを選ぶことが多いそう。ここには、大切にしている作家ものの器類を収納している(写真/SENS de MASAKI〈集英社〉)

私は基本的にアンティークが好き。人の手を渡ってきた分だけ歴史が刻まれ、唯一無二の味わいを宿しているから。リビングには水屋箪笥と呼ばれる昔ながらの和家具を食器棚として置いて使っているのですが、引き出しを開けるのにも、ちょっとしたコツが必要。でも、そんなところも古いものならではの魅力だと思っています。

インテリアのスタイルをこうと決めているわけではありませんが、デザイナーやブランドにはあまりこだわらないほう。スタイリッシュなデザインより自然素材や古いもの、手仕事などぬくもりの感じられるものに惹かれることが多いですね。

雅姫さん
これまでのインテリア歴について、幼い頃の想い出とともに語ってくれた雅姫さん。お父さまは看板やインテリアを製作する会社を営んでいて、ご実家には工具がずらりと並ぶアトリエがあるそう。「天井に古い枕木を張りつけたりと、父のアトリエは手づくり感いっぱい。そこでよく遊んでいました」

最近は自然素材と無機質なものを
ミックスするのがお気に入りです

TOKYO リノベーション ミュージアム

「TOKYO リノベーション ミュージアム」では、リノベーションに必要なお金の話から憧れのインテリアスタイルまで、ジャンルごとに参考資料を閲覧することができる。「リノべーションに必要な知識を一度に得ることができて便利ですね」と雅姫さん

友人の素敵な家に遊びに行ったり、今日のように「TOKYO リノベーション ミュージアム」のようなところで刺激を受けると、自宅を模様替えしたいという気持ちが高まります。季節に合わせてカーテンやクッションなどのファブリック類を変えてみたり、日頃からさまざまなアレンジを楽しんでいますが、そこまでしなくても、ダイニングテーブルの向きを変えるなどのちょっとしたレイアウト変更でも気分はリフレッシュしますよね。

自分でできそうなことなら、DIYもやっています。なかでも最近気に入っているのは、壁紙のアレンジ。ヨーロッパの壁紙が好きでボタニカル柄のものを持っていたのですが、なかなか使う機会がなくてしばらく寝かせてあったんです。でも、ある時これを板に貼ってパネルにするアイディアを思いつきました。壁に貼るのはちょっと勇気がいるけれど、この方法ならとっても簡単なのでおすすめですね。

ご自身でパネル化した壁紙
ご自身でパネル化した壁紙を立てかけたことで華やぎ、一気に目を引くコーナーになった(写真左)。忙しい日々でも、季節の植物は欠かさないようにしている
(写真/SENS de MASAKI〈集英社〉)

プロの手を借りるような改装でも、仕事をして日常生活を送っている中で手がけるとなると、あれこれ手間がかかるのですが、たとえば1日で塗装が乾くのであればお願いしてやってもらう、なんてこともあります。壁一面だけとかトイレだけなど、ちょっとしたコーナーだけでも内装を変えると、インテリアを入れ替えたような新鮮さがあって、また気分が変わります。それに合わせて持ち物を整理したり、お気に入りのものがさらに引き立ったりもするので、いい循環が生まれるように思います。

私は、昔から好きなものがあまり変わらなくて、籐や布もの、器が大好き。それらが映えるように、壁は白をベースにしていたのですが、最近は自然素材だけでなく、無機質なアイアンやダークな印象のものを取り入れて甘さをおさえる方が年齢的にしっくりくるようになってきました。最初は部屋の印象がハードになるかと心配しましたが、キッチンで実践してみたら、かえって器が引き立つことがよく分かりました。

リノベーション中のキッチン
リノベーション中のキッチン。壁はモルタル仕上げにより空間の印象を引き締めた。お気に入りの器がより引き立つ棚に
(写真/SENS de MASAKI〈集英社〉)

家で最も長い時間を過ごすキッチンを
無理のないペースでリノベーション中

少しずつリノべーション中のキッチン
少しずつリノべーション中のキッチン。雅姫さんがここに立って料理をしていると、家族はもちろん、食いしん坊の犬も様子を見にやってくる。ざるや器などのお気に入りのアイテムは、リノベーションで設置した新しいオープン棚に見えるように収納
(写真/SENS de MASAKI〈集英社〉)

毎日帰る場所がもっと心地よくなればいいなという思いから、少しずつ手を入れて年々アップデートしている我が家です。

そんな中で、最近手をつけたのがキッチンのリノベーションです。実は今の家に10年以上暮らして唯一手を加えていなかった場所なんです。気になってはいたものの、水まわりということもあってなかなか勇気が出なくて……。雑誌でリノベーションの様子を連載する企画が持ち上がったことに背中を押されてようやく決心しました。

思えば家の中でいちばん長く過ごす場所はリビングよりキッチン。料理も好きですし、自分の好きな道具が集まっているのもここです。それに、我が家はみんな食いしん坊なので、何か作っていると自然とここに集まってきます。

ただ、家族の毎日の食事や暮らしを考えると、住みながら一気にリノベーションするのはかなり困難なので、スローペースで少しずつ進めています。時間はかかりますが、現場の人と相談すると色々なアイディアをもらえますし、時間をかけて自分が好きな素材や工法を決めることができます。細部まで自分らしさを大切にした空間にしたい私には、このペースが合っているように思います。

「TOKYO リノベーション ミュージアム」内のモデルルーム寝室

「TOKYO リノベーション ミュージアム」内のモデルルーム寝室にて。植物をモチーフにしたスモーキーな色づかいのMORRIS & CO.(モーリス&コー)の壁紙を引き立てる空間は、雅姫さんも気に入ったご様子

たくさんのヒントや刺激を受けると
自分らしい空間づくりをしたくなる

たとえば古いものを現代の家に取り入れるなど、いつも自分らしい家づくりをしていたいという気持ちは、ずっとブレずに私の軸としてあります。この「TOKYO リノベーション ミュージアム」では、パナソニックのものだけを扱うのではなく、色々なメーカーの素材や設備を一度に知ることができたり、リノベーションの仕組みや工程・スケジュール・予算など、現実的なことを知ることもできていいですね。

リノベーションをして、自分の夢や家族の夢が叶い、現実になるのはとても嬉しいこと。帰りたい家になれば家で過ごす時間も増えますし、家族にとってもそれは同じ。空間の変化によってコミュニケーションの取り方までも変わると思います。大がかりなリノベーションは難しくても、小さなアレンジや1日でできることから始めるのもおすすめです。私自身、家族のライフステージや好みに合わせながら、住まいの変化を楽しんでいる最中です。

理想の住まいを作るには
自分や家族を知ることが大切

パネルを使って20の質問に答えると、自身のライフスタイルの志向性が分かる「ライフ・ファインダー」に挑戦

パネルを使って20の質問に答えると、自身のライフスタイルの志向性が分かる「ライフ・ファインダー」に挑戦。好みのスタイルを探るための二者択一の質問に、「選ぶのが難しい質問もありました(笑)」と雅姫さん。導き出された最終結果は、「緊張がほぐれゆったりとした時間の流れる空間」でした

(雅姫さん着用の服)
リネンストライプワンピース29,000円(税抜)/クロス&クロス、その他私物

「TOKYO リノベーション ミュージアム」に来てみて、「ライフ・ファインダー」に驚きました! 知っていそうで知らない自分の好みや趣向を探るきっかけにもなりますね。また、リノベーションを根本から学べたり、それぞれの暮らしの夢を叶える方法を知ることができたり、実際に足を運んでみて本当に楽しむことができました。

目下、私の一番の悩みは床の素材をどうするか。ステンレスのキッチン台、モールテックスの飾り棚、木の扉までは決まっているので、床に何を使ったらぴったりくるかギリギリまで頭を悩ませそうです。「TOKYO リノベーション ミュージアム」に来れば内装の資料やライフスタイル本も充実しているので、こうした悩みを抱えている時にもぴったりかもしれません。

リノベーションというと敷居の高いイメージがあると思いますが、年月を重ねるうちに求める条件は変わるもの。時には住まいを合わせる必要が出てくるでしょう。だからこそ、その時その時に感じる「心地いい」を大切にするのが一番! 私自身、家族や自分の気持ちを正直に受けとめて、住まいに反映させながら変化を楽しんでいきたいと思っています。

Profile 雅姫(まさき)

秋田県出身。モデルとして雑誌や広告で活躍するほか、上質で着心地のよいレディース服の店「ハグ オー ワー」と大人のための衣食住を提案する店「クロス&クロス」を東京自由が丘にプロデュースし、デザイナーも務める。チャンルー、レペットなど世界的ブランドや「つやび×雅姫」浴衣のコラボレーションデザインなど多岐にわたり活動。インテリア、料理、ファッションなど暮らし周りのスタイルを提案するパーソナルマガジン「SENS de MASAKI」(集英社)を年二回刊行。そのほかにもライフスタイルを軸に様々なテーマの著書を多数手がける。夫と大学生の娘、三匹の愛犬との暮らしぶりが楽しいインスタグラムも大人気!

ハグ オー ワー( https://hugowar.jp/ )

 雅姫さん:@mogurapicassowols

 ハグ オー ワー:@hugowar_vintagechic

 SENS de MASAKI:@sensdemasaki

雅姫(まさき)さん
TOKYO リノベーション ミュージアム

撮影協力/TOKYO リノベーション ミュージアム

「見て、学び、感じて、ひらめく」をテーマに、TOKYO リノベーション ミュージアムはリノベーションに特化したミュージアム。

10分の1スケールの模型や、タッチパネルを使った診断ツール、75平米のマンションのリアルサイズ展示など、実際に目や手で体感できるノウハウが盛りだくさん。

http://sumai.panasonic.jp/trm/

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