i-X INTEGRAL

KUMU 金沢 エントランス

KUMU 金沢 -THE SHARE HOTELS-

石川県金沢市

Photo Takumi Ota

地域の魅力や建物の特長を活かした、シェア型複合ホテル「THE SHARE HOTELS(ザ シェアホテルズ)」を展開する株式会社リビタ。全国に展開するホテルに、それぞれの土地に合わせたコンセプトや個性を持たせることで、旅の新しい形を提案している。
そんなリビタが手掛けた、金沢の「KUMU」は、街とホテルをつなぐように作られた開放的なロビーや、利用者同士が交流できるパブリックスペースを取り入れることで、人と街・人と人をつなげ、多種多様な文化を楽しめるホテルだ。その「KUMU」で、i-X INTEGRALを導入した経緯や、採用後に感じた反応について、ホテル事業部の長谷部修一部長にお話を伺った。

KANAZAWA

茶の湯の文化、金沢の伝統を
感じる場所“KUMU”

KUMU 金沢 エントランス

「KUMU」は、武家文化が色濃く残る街・金沢で、「金沢の伝統を"汲む"場所」をコンセプトにしたリノベーションホテル。単身旅行だけでなく、家族や友人たちとのグループ旅行もターゲットにしている。古い建物の良さを活かしたデザインと、客室だけでなく、パブリックスペースでもリラックスできるような空間づくりで、訪れる人に金沢の旅を楽しんでいただけるようなホテルを目指しているという。
ホテル業界では、「3B(Bed Breakfast Bathroom)が整っているホテルは陳腐化しない」といわれている。ベッドは、1日の疲れをゆっくり癒す場所。朝食は、1日を元気に過ごすために食べるもの。お風呂は、1人で、ご家族で、リラックスをして旅の思い出に浸る場所だ。新たなホテルの開発にあたり、「すべてのお客さまに、金沢や日本の文化を感じていただきながら、リラックスできる浴室を」と、探す日々。そんなときに出会ったのが、i-X INTEGRALだった。

人の印象と同じように、
ホテルの印象も3秒で決まる

KUMU 金沢 客室

Photo Takumi Ota

「人の印象は3秒で決まる」といわれているが、ホテルの客室も同じだという。お風呂が広い、部屋がキレイ、そのことは「旅全体」の印象にもなる。なかでも、よく「水廻り」といわれ、清潔さのバロメーターとなる「浴室の印象」は、ホテルにおいて非常に大切だ。そんな、浴室という大切な空間に、茶室のような「シンプルな美しさ」を加えたのが、i-X INTEGRALだ。

i-X INTEGRAL AERIAL シルバー

「KUMU」の客室は、打ちっぱなしにしたモルタルの壁が特徴的。その空間になじむよう、AERIALのシルバーを採用した。お風呂というと、「白」というイメージがあるが、旅というのは「非日常」を楽しむもの。白の浴室だと、せっかく金沢で得た非日常感が薄れてしまう。入った瞬間の、上質感と光の陰影を感じてもらいたいという狙いだ。ダウンライトやパネルライト、壁のグラデーション、空間全体の雰囲気。そうしたものをあえてシンプルな形で魅せているのは、ホテルのコンセプトでもある「金沢の伝統を"汲む"場所」の精神に近い。照明に関しても、自分で調節できるというのは大きなメリットだ。小さなお子さまと入られるお客さまは明るくして、一人でリラックスするときは暗くして。実際、お客さまからも好評で、国内・海外両方のお客さまから、お褒めの言葉をいただくことも多い。Instagramで浴室の写真をアップするお客様もいて、「日常の延長であるリラックス空間でありながら、旅の驚きを感じられる」という、狙い通りになっている。

i-X INTEGRAL AERIAL シルバー

10年、20年経っても
飽きの来ない空間を提供したい

わざとらしい「和」の空間というのは、日本人の私たちにとって本質的ではない。本質的な「日本の美しさ」を追求しつつ、居心地の良さ、安らぎの空間を提供していきたいと考える。最先端の物を導入していくのではなく、シンプルかつ美しい物、10年20年愛されるものを採用していくことで、「何回来ても飽きずに楽しむことができる空間」を作りたい。照明、壁、床、湯船、すべてに対して一つひとつこだわりがあることは、私たちの考えとも近いものを感じる。「KUMU」を利用していただくお客さまの多くは、デザインやクリエイティブなモノに対して敏感な方たちだ。そうした方々の旅にアクセントを加えるだけでなく、ライフスタイルや価値観を変えられるような空間を目指していきたい。

KUMU 金沢 サイン

KUMU 金沢 -THE SHARE HOTELS-

所在地
石川県金沢市上堤町
経営
株式会社リビタ
運営
株式会社リビタ
建築主
株式会社リビタ
設計
内装 : YUSUKE SEKI
建築 : 株式会社エス・ティ プランニング
(トータルプロデュース : リビタ)
建築工事
石黒建設株式会社
オープン
2017年8月