商品を支える舞台裏 営業最前線


生活者の視点で、換気の大切さを伝えたい!

営業担当 : 高橋紀美子

「今日は息子を3人連れてきました!」

1階には、通気口がひとつだけ。2階には左右にひとつずつあります。そして3階の通気口は無し。

ハウスの中に徐々に煙が広がる様子

ハウス中に煙がもくもくと・・・。

お手製ツールが「売り」。目で見てわかる、換気のお話

「今日は息子を3人連れてきました!」と、彼女は小さなキューピー人形を3体取り出した。そして3階建ての自作のミニチュアハウスを組み立て始める。「1階には、通気口がひとつだけ。2階には左右にひとつずつあります。そして3階の通気口は無し。それでは、息子たちを寝かしつけますね。でも、その前に・・・」と彼女がセットしたのは小さなお香。そして、付箋ですべての通気口をいったんふさいでしまった。ハウスの中には徐々に煙が広がり、キューピーたちの姿は次第に白い煙にまかれて見えなくなる・・・。


背景に黒い布を。 「そろそろいい頃ですね。」と、背景に黒い布を。
   
左右に通気口のある2階からは、勢いよく煙が出て行った

通気口を開けると、この通り!左右に通気口のある2階からは、勢いよく煙が出て行った。

「どうですか、空気は目に見えないからあまり普段は意識しませんが、通気の良し悪しってこんなに差があるんですよ。かわいいわが子は、いい空気の通うお部屋で寝かせてあげたいですよね。住まいにとって、換気はとても大切なものなんです」。


換気の重要性を一目で理解させてしまう、このユニークな営業スタイルが人気を呼んでいるのが、首都圏の電材営業を担当している高橋だ。彼女は住宅メーカーも含めた設計のプロ達に、ナショナルの換気扇を訴求する、いわば営業の最前線を担当。「もともと営業畑出身だったわけではないんですよ。まだまだ修行中でして」。彼女は入社以来、商務や積算といったいわばサポート的な仕事をこなしてきた。しかし「パソコンとにらめっこするのではなく、もっとお客様とじかに向き合いたい、生の声が聞きたい!」と思うように。その熱意が通じ、2005年の春から晴れて営業メンバーの一員となった。今では毎日のように住宅メーカーや設計事務所を訪れている。


資料は全て大判の紙で

「新商品をご紹介する際も、あえてパソコンを使わないようにしています。画面ではなく、私の顔を見ていただきたいんです」。よって資料は全て大判の紙で出力。それを「紙芝居」のように見せつつ、換気の概念、ナショナル換気扇の歴史の長さ、商品性能の高さをわかりやすく伝えていく。「ちょっとしたひと工夫で、グッと親密になれる。それが嬉しいんです」。と高橋。「キューピー人形の実験も、空気は目で見えないから、なんとか伝わる工夫を、と思ったのがきっかけ。設計士の皆さんにどんな反応をされるか、最初はドキドキでしたが、皆さんとても喜んでくださいました」。


商品の現物紹介にも一工夫

商品の現物紹介時も、「より理解を深めていただくため」の一工夫を忘れない。写真左:ファンを壁に設置した時のイメージを伝えるため、あえて透明のパイプを使って説明。「うちの商品にぴったり合う透明パイプがなかなか無くて。あちこち探し回りました」写真右:「結線しやすい構造」を実感してもらうため、配線パーツも自ら作成。

よもやま話で深まる信頼。新しいツールのアイデアも

高橋が重きを置く点は、お客様とまず「一生活者として知り合う」こと。「うちの商品を採用いただくことを目指すのも大切ですが、それより何より、『空気の大切さ』をご理解いただくことが一番なんです。建築基準法改正により、全ての居室に換気扇をつけなくてはならない。すると一般のお施主さんは必ず「どうして?」と問われます。その時に、設計士さん、工務店さんの方には、「法律ですから仕方ないんです」とは言っていただきたくないんです。ご自身の言葉で、心の底から「空気の大切さ」と語ってくださるようになれば・・・そうすれば、お施主様もちゃんと納得されて、換気のことをしっかり考えてくださるようになる、と」。




水槽ポンプのファン。



片手で外せるナショナルのファン。

設計士と向き合う時、高橋の話題は空質や換気の話に留まらない。自身も3人の息子を持つ身。家族のこと、子育てのこと、学校教育のこと、そんな話題に盛り上がる中で打ち解けていってくれた顧客も数多い。「ご自分の趣味のことを熱心に語ってくださる方もいて。ちょっとした会話から、営業のヒントをもらうこともあります」。


そのヒントの一つが、熱帯魚好きの設計士に教えてもらった水槽ポンプ用ファン。掃除しやすいように解体できる。「お魚のためのファンがこうなら、人間のためのファンだってこうでなくちゃ。ナショナルの換気扇なら片手でファンが取り外せて、お掃除が楽なんです・・・と、他のお客様にもご覧いただくことにしたんです」。


空気の不思議、換気の大切さを次世代にも伝えていきたい

仕事と子育ての両立は大変だが、仲間と家族がサポートしてくれる。母としての視点が仕事に生かされることも多い。「これからも、お客様との対話を大切にし、空気、換気の大切さを一人でも多くの方に広めていきたい」。夢は、設計士・お施主さんを集めて、親子参加型の「空気の実験ショー」を催すこと。「空気の不思議、換気の大切さを、実験を通して次の世代に伝えたいんです」。換気文化を世に浸透させる、それが自分の使命だと感じている。「家族に感謝。そして働くお母さんががんばれる職場を作ってくれる社内の皆にも感謝。これからも、素敵な関係を増やしていきたいですね」。


栄養士の資格も持つ高橋。愛知県の春日井工場を見学に来られるお客様にお出しするお弁当を、地元名古屋の名物や旬の素材を盛り込み自ら考案。名古屋弁で書かれたメニューも、場を盛り上げる大切なアイテムになっている。
2006年2月公開
※本ページの内容は掲載当時のものです。社名や組織名など現在とは異なる場合がございますのでご了承ください。

Panasonicの住まい・くらし SNSアカウント

  • すむすむ公式 Facebook
  • すむすむ公式 X
  • すむすむ公式 Instagram
  • すむすむ公式 LINE
  • すむすむ公式 Youtube