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父はきまじめで融通がききません。地域の老人会にも「老人じゃない!」と入っていませんでした。人と交わるのは苦手で、一人で静かに本を読んでいるのが好きな人でした。独り住まいでしたので、毎週、日曜には様子を見に行っていましたが、心筋梗塞の持病もあり、夜、発作を起こしていないか心配でした。
入院もして足も弱ってきていました。退院の日、自宅の玄関に入るまでの2段の階段で、心配した孫が「おじいちゃん大丈夫?」と声をかけたのです。その言葉に父は我にかえって自分でも「上がれないな」と。夜中ひとりになるのも、不安になっていたようで、ホームへの入居を決心してくれました。
最初は妹が地域の別のホームを見学してきて、そこがいいねと決めていたのですが、かかりつけ医にご相談したら、こちらのホームのほうが父には向いていると。さっそく妹が見学に行くと、なるほど、入居者の方に接してられるスタッフの雰囲気がとてもあたたかく穏やかだったそうです。父には「こんないいホームがあるのよ、パナソニックだから 安心よね」とすすめました。愛着がある自宅に近い地域だということも、決めた大きな理由です。 最初は「ずっとじゃなく、よくなるまでいたらいい」と言ってたんですけどね。ホームではみなさんに優しく接していただいて、とても気に入ったようです。